コロンビアで学んだ南米流コミュニケーションとは?自分の気持ちを伝える!

日本人は世界的にもコミュニケーション能力が低いと言われています。それは自分の気持ちを表現することが苦手だからだと思います。私はコロンビアに留学し、南米はとてもオープンな人が多く、日本のコミュニケーションとは違うものが普及していると感じました。そんな違いをいくつかにまとめたので、紹介します。

体を使って表現する

 ハグ、キスは当たり前

日本では、家族であってもパーソナルスペースを重視し、敢えて相手との距離を尊重することがマナーとなっていますよね。しかし、南米ではハグやキスなど、体を使って愛情を伝えるということが一般的です。挨拶は握手をするか、頬にキスするかがマナーであり、男性同士でキスする国もあります。
挨拶だけでなく、嬉しい時や悲しい時など、自分と相手の気持ちを共有するためにスキンシップが重視されています。日本人には馴染みがなく、最初は恥ずかしいと思う人もいるかもしれません。しかし、ハグは恋人だけのものではなく、男女関係なく友達や家族関係にとても重要だとされています。
例えば、私が落ち込んで悲しかった時など、友達がハグをしてくれてとても安心できました。人のぬくもりは言葉だけの慰めより、はるかに偉大だと思います。私はこの南米の文化がいつか日本に伝わったら日本ももっとハッピーな国になれるのではないかと思っています。

 ジェスチャーも大切

会話の中においてもみんな表現が豊かで、ジェスチャーを使うことも少なくありません。例えば指差しの代わりに口をとがらして口で差します。どうやら指を差すのはマナー違反らしく、人の悪口を言っているように見えるため、人がいるところで指を差せばトラブルに巻き込まれる可能性があります。
また、日本では人を呼ぶときに招き猫のように手招きしますが、このジェスチャーは「あっちに行け」という意味になります。南米では、人を呼ぶときは口笛を吹いたり、プスプスと口で音を立てて注意を引くのが一般的です。
最初はなんだか犬みたいな扱いをされているような気がして気分が悪かったのですが、コロンビアは多くの人が誰に対してもこの表現をしていました。道の反対側にいる人も口笛を吹いて呼ぶのでびっくりです。大きな声を出すことなく、自分の意思を相手に伝えることができるのです。

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思った事はすぐ伝える

 ストレートに伝えることが大切

日本人は相手がどう思うかということを先に考えるため、言いたいことも心に留めてしまう人が多いのではないでしょうか。南米では、相手が自分のことをどう思うかということを考えすぎず、自分の考えをストレートに相手に伝えます。そのため正直性格がきつく感じることもありますが、彼らに悪気はありません。言われた側も素直な自分の気持ちを伝えれば良いだけですから、後で面倒なことにならないのです。

 相手が客でも容赦はない

例えば、私が仕事でレストランの呼び込みをするためにバイト仲間の女の子と店の外に立っていた時、おじさんがしつこく私に話しかけてきて困ったことがありました。私は早くどこかに行って欲しいと思いながら、何も言えなかったのです。しかし、私のバイト仲間はその男性に「仕事中だから邪魔しないでください」とはっきり言いました。かっこいいなと思ったものです。その子はお客様が理不尽なことを言った時もはっきりと、できないものはできないのだと伝えていました。
日本でそんなことをしたら問題になりますよね。しかし、南米では自分の意見をしっかりと持ち、伝えることができるということこそ、コミュニケーションでは大切なのです。
ただ、相手の言い分を聞くことなく自分の意見ばかりを主張するアグレッシブな人も多いですから、そういう時こそ冷静に、口喧嘩にはならないように注意したいものです。

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とても社交的

 気さくな人がたくさん

南米の人はとても社交的で、初めて会った人にでも尻込みせずに話すことができます。コロンビアの道を歩いていても話しかけてくる気さくな人がたくさんいます。
おしゃべりが好きすぎて、私たちの会話を近くで聞いていたおじさんがいきなり会話に入ってくるということも日常茶飯事です。私の彼も象の耳ではないかと思うほど、人の会話に敏感ですぐに人の話題に入っていってしまいます。急に話しかけられた時も自然に受け止めていて、本当に凄いです。
お祭り事が好きな南米人は、パーティーや集まり事をよくするので、たくさんの人と出会う機会があるのです。南米に行った時は知らない人から話しかけられたからといって冷たくせず、その場の会話を楽しめると南米をもっと楽しめると思います。

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もっと親しくなれる南米流コミュニケーション

南米のコミュニケーション法は日本とは違い、とてもオープンです。その国々でよしとされたコミュニケーションになじむことができれば、その国の生活も楽しめるのではないでしょうか。南米に行く機会があれば自分からハグをしたり話しかけたりしてみてください。南米の人々はフレンドリーですから、必ず受け止めてくれます。
私も昔はとても恥ずかしがり屋で、人に道を聞くことすらできませんでした。しかし今は南米流のコミュニケーションと出会い、たくさんの人と知り合うことができ、人にも話しかけられるようになりました。
最初は自分の慣れ親しんだ感覚を変えることができず、苦労するかもしれません。しかし、少しずつでも良いから自分から人と積極的に関わることで自分の将来の可能性を広げることができると思います。私は自分を変えたおかげで、たくさんの友達や仕事のチャンスを掴むことができました。

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