タイの会社で現地採用として働くということ!やっぱり私は日本人

20165月のゴールデンウィーク。タイへ友人と二人で旅行をした際、タイの魅力に一瞬で取り憑かれてしまった私は、帰国して1週間後、当時勤めていた会社の上司に、「会社辞めさせてください。タイに移住します!」と告げました。いい大学を出て、いい会社に入ってレールの敷かれるままに日本社会を生きていた私は、自分で人生を選んでこなかったことに気が付き、タイで感じた直感を何らかの人生の分岐点としたかったのです。この決断で、両親を悲しませてしまったこと、今でも本当に申し訳なく思っていますが、今はこうして日本にいた頃より活き活きと暮らすことで、少しでも罪償いをしています。そして、タイへ移住してから1年3か月が過ぎた今、現地採用で日系の会社で働く私は、本当にいろんなことを学んできました。これまでタイに移住したことを一瞬たりとも後悔したことはありませんが、楽しいことばっかりではなかったですね。タイ人の同僚は英語が喋れないので、まず物事を理解するのに時間がかかって、最初の半年は正直すごく辛かったです。その他にも、日本では味わえない職場での悩みがありました。それは、一緒に働く日本人との関係です。

タイでも日本人として扱われる

 

 やっとしがらみから解放される?

今の会社には、タイ人と、日本の本社から派遣された日本人駐在員、それとタイで採用された現地採用の日本人(私)がいます。全体として、タイ人100人に対して、日本人は10人くらいの規模で、日本人駐在員8人に対し、現地採用の日本人は2人のイメージです。現地採用というと、労働条件や待遇が現地の基準に合わせられているので、駐在員と比較すると大きな差が出るのが現実。実際私自身も、日本で働いていた時の給料と比べると今は半分以下の年収になりました。その分現地採用のメリットって、堅苦しい日本との繋がりを無くして、残業や飲み会などの日本的な風習を気にすることなくタイ人と似たように働くことだと以前は思っていましたし、今でもそれが理想です。

 しかし現実は・・・

でも現実は甘いものではなかったですね。。。半強制的に様々なイベントに参加する必要があります。土曜日のゴルフコンペ、お客様を招いた夕食会、工場操業式典への参加、本社主導の仕事の仕方講習会、などなど。一年中イベント尽くしです。日本人だから、という理由だけで、参加しなければいけず、サービス残業、土日出勤があり、なんだかタイへ来た意味を失いかけるような時もあります。確かに、日本人というだけで、現地採用でもタイ人よりは最低賃金が高いので、お給料の面では文句は言えないかもしれません。でもだからと言って、なんでもかんでも「日本人だから」という雰囲気が蔓延している気がして、息苦しさを感じる時が多々あります。日本人で日系の会社で働く限りは、どの国へ行ってもこの風習がまとわりついてくることを改めて実感している今日この頃です。

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日本人としての小さなコミュニティ

 現地のコミュニティの実情

1つの団体に2国籍の人種がいる時、自然に同じ国の者同士で集う、というのは本当です。言葉の面でどうしてもしょうがないですが、それでも、日本人コミュニティの中でボス的な存在が出てきて、プライベートでも日本人だけで一緒にいなきゃいけないなんて時もあるのはどうかと思います。最初の半年間は、周りに何一つ商業的なものがない田舎の社宅に住んでおり、職場の工場までの送り迎えが決まった時間にあったので、社宅と工場の往復で平日はほぼ一日中日本人の同僚と一緒にいることに。社宅の周りにあるものと言えば、セブンイレブンとちょっとしたマーケット。社宅のレストランでは日本食を食べられるので、ほとんどの同僚はそこで食べていました。いよいよ、本当に朝から夜までずっと一緒です。日本を抜け出したつもりが、もっと濃い日本に来てしまった感じですね。今では社宅を出て、一人暮らしをしているので自由な時間を感じることができますが、それまでは、信じられないほどに小さな世界に生きなければならないような気がして、悶々とした日々を過ごしました。

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 最後に

海外で働くことに夢を抱いて、タイで現地採用の道を選び、今でもその選択は間違っていなかったと確信しています。でも、海外に来たからと言って、日本のしがらみからすぐに解放されるわけでは全くありません。僻地に行かれたり、日系の会社で働かない場合は違う経験をされると思いますが、少なくとも、日本人としてのバリューを活かした仕事に就くと、一人の人間というよりは、一人の日本人として扱われるということを覚悟しておいた方がいいでしょう。それでも、タイに移住して1年以上経って言えることは、この国で過ごす素晴らしい時間は他の何にも代えられない貴重な時間です。

   

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