海外で仕事をする時のビザとは?取得の際に気を付けるべきこと

もしも海外で仕事をするということが決まったら、海外の就業ビザを取得しなければいけません。そして、 海外で仕事をするということが決まったとしても、就業ビザが取得できるとは限りません。ここでは、そんなビザについてお話しします

ビザの申請について

 書類を揃える

海外で仕事をする場合、最初に書類を揃え、大使館や領事館にてビザ申請を行わなければいけません。私の夫はドイツ人で、今は中国の大学で仕事をしています。 夫は中華人民共和国大使館のビザセンターにて就業ビザを取得しました。
まず、職場である大学から 雇用計画書を受け取り、 中国の大使館にて配布されているビザ申請書に記入し、ビザセンターに持参しました。夫が働く大学は首都の北京にありますが、近年では大都市である北京や上海でも就業ビザの取得は年々厳しくなって言われています。

 職業による違い

一般的に、中国で仕事をする場合は社会人経験が2年以上、そして中国で就業する仕事に関連した職務経験が必要であると言われています。私も、夫と一緒に中国生活を始めてから北京で就活し、外資系の企業から内定をもらったのですが、残念ながら関連した職務経験がないということで、就業ビザの取得はできませんでした。
しかし、この基準は職業によって異なるようです 。大学や研究機関で仕事をする場合、それは専門職としてみなされるため、2年間の社会人経験や職務経験は関係ないのです。実は、この時点で夫は大学を卒業して博士号を取得してからわずか半年も経っていませんでした。しかし、専門職ということで就業ビザの取得が可能だったのです。このように、就業ビザというのは職業によって条件が異なる場合があります。

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ビザの規制

 ビザを取るにあたって申請した仕事のみが可能

かつて、私がここ北京で求活をしていたとき、よく友人たちから「就業ビザを持っているのか」と聞かれました。しかし、法律的にはこのような質問には誤りがあります。
というのは、就業ビザを持っているからといって、職業をコロコロ変えて良いというわけではありません。例えば、夫は大学で教えていますが、もし大学での仕事を辞めて北京において違う仕事をしようと思ったら、その仕事での就業ビザが必要になるのです。今現在就業ビザを持ってるからとして、他の仕事もできるというわけではないのです

 ビザの更新

多くの場合、就業ビザには 決まった年数があります。 基本的には1年間、3年間、5年間のものが多いのではないでしょうか。 つまり、一度就業ビザを取ったからといってそのあと無条件で 何年も働くということはできないのです。
ビザの期限が切れても就業する予定があるならば、ビザの更新を行わなければいけません。中国における就業ビザの更新は地域によってルールが異なります。北京でも無理は毎年変わってきますが、基本的には労働契約書とビザ申請書に記入し、 専門職に就いているという証明書を提出することで、更新が可能です。就業ビザの取得は、最初は800元(約13500元)かかりますが、更新には400元(約6750元)が必要となります。

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家族が帯同する場合

 国際結婚の場合は自分の国で申請を

海外で仕事をする場合、もちろん家族も一緒に行くという場合がありますよね。家族として帯同する場合、家族ビザを取得しなければいけません。
夫がドイツにて就業ビザを取得する際は、私は夫が仕事をする大学から、「奥さんも一緒にドイツで就業ビザの申請をしてください」と言われました。夫婦揃ってビザ申請をしたほうが良いということだったのです。
当時、私は 諸事情により日本に帰国していました。そこで大学から「夫婦揃ってビザ申請を」と言われたため、 急いでドイツに向かったのです。 しかし、いざ中国のビザセンターに行ったところ、「あなたはドイツ国民ではありませんから、ビザの申請はできません」と言われました。
これは、どうやらドイツ側が国民以外のビザ申請は受け付けないという姿勢をとっていたから起こったことだったようです。 仕方なく、私はもう一度日本に戻ることになりました。もしも国際結婚していて海外で生活する場合、自分の国でビザ申請をするという前提でいることをおすすめします

 就業ビザと一緒に申請する場合と後から申請する場合

家族ビザを取得する場合、その家族は就業ビザを取る本人といっしょに申請をすることもできますし、就業ビザを取った本人が現地に赴いた後で、家族ビザを申請するということも可能です。私は国籍の違いにより、同時に申請することができませんでしたから、夫が中国で働きはじめてから日本でビザ申請を行いました。
同時にビザ申請をする場合は、夫婦関係を戸籍謄本により証明すれば問題ありません。しかし、あとから申請する場合は夫の職場からの招聘状が必要となりますので気をつけましょう。

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調べて調べすぎることはない

いうまでもなく、海外のビザを取得する場合は自分の職業のカテゴリーによっても異なりますし、相手の国にもよってルールが変わってきます。また、法律は年々変わっていきますから、「前はこうだった」というのはあてになりません。そのため、経験者のブログなどを読んでもそれを鵜呑みにすることはできません。
海外ビザを取得する場合は、事前にしっかりと調べておくことが大切です。経験者のブログなどはあくまでも参考にする程度にしましょう。ビザに関しては、いくら調べても調べすぎるということはありません。事前に時間をかけて調べてこそ、後々困ることがなくなります。なお、調べる際に一番頼りになる問い合わせ先はやはり大使館・領事館です。

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