多民族国家のミャンマーで採用の仕事をして考えたこと!

ミャンマー在住です。私はミャンマーにある日系企業で仕事をしていますが、ミャンマーの人を採用していると、彼らの仕事に対する姿勢に驚くことがあります。ここでは、私の経験から彼らの仕事に対する価値観を紹介します。

就職、退職は親の影響が大きい

 就職や退職の理由

ミャンマー国内の日系企業の多くは、人材という点で四苦八苦している事でしょう。なぜならば、「親に辞めろと言われたから辞める」「家が遠いから辞める」などという理由で仕事を辞めてしまうミャンマー人は少なくないからです。もちろん、「辞めるつもりでいたけど、家族が許してくれなかったから辞めない」という人もいます。
このように就職や退職に親が関わってくる理由としては、ミャンマー人の家庭では親が大きな影響力を持っているということが挙げられます。つまりは、ミャンマー人は親を慕う文化を持っているのです。

 家族の結びつきが強い

日本では共働きをする家庭も多く、子供を託児所や保育園に預けるという家庭も少なくはないですよね。むしろ、子供を預けて働きに行くという姿勢が一般的かもしれません。その一方で、ミャンマーでは託児所という施設がなく、家庭内で協力しあって子供の面倒を見たり、家事を行ったりするのです。子供を誰かに預けるという事はまずないのです。だからこそ、親や家族のサポートは欠かせず、結びつきも強いものになります。

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どの企業も悩む採用のハードル

 10人いれば1人採用するかどうか

日系企業がミャンマー人を雇うとすると、採用の割合は1割ほど、つまり、10人面接して1人採用される程度です。ミャンマーは人件費が安く、日本人1人を雇う半分以下でミャンマー人1人を雇うことができます。そのため、人件費が高いから人を雇えないというわけではありません。

 海外から帰ってきたミャンマー人の印象

例えば、海外で働いていてミャンマーに戻ってきた人は「海外で働いていた」という経歴から優秀そうに見えますが、実際は「海外でうまくいかなかったから帰ってきた」という人も少なくはありません。
また、海外から帰ってきたミャンマー人はプライドが高いという印象があり、そのような人を雇うことで社内のバランスが崩れてしまうという危機感を持っている企業もあります。

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採用の際に重視するポイント

 実績よりもやる気を求める

多くの日系企業が面接をする時、実績よりもやる気を重視しているそうです。
そのため、多くの日系企業はやる気のある人材を求めています。スキルや経験がなかったとしても、新しい仕事を積極的に覚えれば良いという考えです。

 責任は取りたくないという人が多い

ミャンマー人を見ていると、与えられた業務をしっかりとこなすけれど、自分たちで何かを作り出す発想という点に欠ける人が多いイメージがあります。というのは、失敗した際には責任を取りたくないといった気持ちがあり、チャレンジ精神が低いのです。
その一方で、与えられた業務は責任を持って取り組みます。そのような点は日本人と似ているかもしれません。

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多民族国家の人と仕事をする

日本は極めて単一民族国家ですから、「日本人とはこういう国である」と言われたら大抵当たっています。しかし、ミャンマーは多民族国家であり、宗教も生活習慣も考え方も全然違う人が住んでいる国です。そのため、一概にこうとは言えないところがあります。これはミャンマーに限ったことではありません。例えばアメリカでも同じではないでしょうか。アメリカ人といっても一緒くたにすることはできませんよね。一緒に仕事をしていくためには、相手をお国柄に囚われず、その人の良さや個性を伸ばしていくことも大切です。ミャンマー人だからどう、と決めてしまわず、その人の考え方を重視することが大切であると日々考えています。

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