フランス生活20年!パリ通信⑳旅行で使えるフランス語

英語なら何とかなりそうだけど、フランス語はどうも苦手という人は多いものです。フワフワとして柔らかいけど、つかみどころのないフランス語。聞いているだけならうっとりですが、さてどうやって具体的にコミュニケートすればいいのか、今回はフランスを旅行する上で、これだけは知っておいた方がお得!というフランス語を紹介します。

何はともあれボンジュール!Bonjour !

 コミュニケーションの始まりはBonjour !

世界各国どこでも、必ず「こんにちは!」は存在しますよね。フランスでも然り。これなら日本人でもそんなに難しくないはずです。あまりにも有名なフランス語の挨拶です。
ホテルに着いたらボンジュール、レストランでもボンジュール、バスやタクシーに乗るときも運転手にボンジュールというだけで、その後のコミュニケーションがスムーズにいきます。

 一石三鳥ボンジュール

ところで「ボンジュール」は、様々な場面で使えるとても便利な挨拶なのをご存知でしたでしょうか?
まず、朝の「おはよう!」、次に日中でも「こんにちは!」として使えます。そして、初対面の人との「初めまして!」にも使える、何と一石二鳥ならず一石三鳥として使えるとても便利なボンジュール。

 発音に注意

でも、これは便利で簡単と安心するのはちょっと待って!ただ単に日本風に「Bonjyu―ru」と言ってもフランス人には通じません。フランス語らしい発音が必要なのです。まず、「Bon」ですが、「ボゥォン」という感じの鼻に抜けた鼻音です。次に「jour」ですが、「ジュー」は口を思いっきり尖らしてください。そして最後のお尻の「ル」は、ほとんど発音しない「フ」という感じで終わらせます。

夜はボンソワール!Bonsoir !

 別れ際にもボンソワール!

夕方日が暮れて、辺りが暗くなってきたら、「こんばんは!ボンソワールBonsoir !」となります。これも日本人にはお馴染みのフランス語ですよね。ボンソワールも、ただ単に「こんばんは!」ではなく、時と場合によっては違った意味で使えます。

 「良い夕べを!」Bonne Soirée ! ボンヌ・ソワレとの違い

夕方、道でばったり知り合いに出会ったりします。簡単な立ち話しの後、別れ際にこの「ボンソワール!」を使うことができます。別に「ボンヌ・ソワレ Bonne soirée !良い夕べを!」がありますが、別れ際に交わす「ボンソワール」も同じ意味を含んでいます。が、意味合いをもっと簡素化した感じです。あえて微妙な違いを言えば「ボンヌ・ソワレ」の方は、もっと丁寧な気持ちが含まれているような気がします。
③Bonsoir !をつけて「また明日!」A demain ! ア・ドゥマン!
前記の「ボンソワール」のつぎ足しで、「また明日!」A demain ! ア・ドュマンがあります。Demain ドュマンは「明日」という意味で、その前に前置詞A アがついて、「また明日!」となります。翌日また会う人に送る挨拶です。発音ともに割りと簡単なので、ボンソワールと一諸に覚えてしまいましょう。
« Bonsoir, à demain ! ボンソワール、ア・ドュマン! » 「では、また明日!」っていう感じです。

忘れてはならないメルシー Merci !「ありがとう!」

たとえ丁寧に話せなくても、ただ一言 « Merci ! »「ありがとう、メルシー!」と言えば、あなたは素晴らしく礼儀正しい人になれます。例えば、カフェでウェイターがコーヒーを運んできたとき、メルシーです。日本では、喫茶店でいちいち「ありがとう」をいいませんが、フランスではごく当たり前の礼儀作法なのです。

「どこ?」「いつ?」「何?」「どのように?」「誰?」

旅行中、何かと役に立つ質問文体です。誰かに道を尋ねたり、時間を聞いたりする必要があるのは、フランスでも同じこと。完全なフランス語になっていなくても、何を知りたいのかを相手に示す質問の方法として覚えておくととても便利です。

 「どこ? Où ? ウー?」

例えば、「駅はどこですか?」は、 « Où est la gare ? » 「ウー・エ・ラ・ガール?」となります。 発音上の注意は、前期のBonjour のjourと同じで、ouは口を尖らしてください。

 「いつ? Quand ? カン?」

例えば、「彼はいつ来るのですか?」は « Quand viendra-t-il ? » カン・イル・ヴィアンドラ・ティル?となりますが、ただ単に「いつ?」と聞きたいときに使えます。発音上の注意は、「クァン」という感じの鼻に抜ける鼻音です。
ここでお気づきの方もいらっしゃると思いますが、最後のDは発音しません。この点がフランス語にしてフランス語らしい難しさです ・・・。

 「何? Quoi? クワ?」

例えば、相手が何を言っているのかわからない場合に「えっ?」という感じです。ただ一言 « Quoi ? » 「クワ?」と尋ねるだけでいいので便利です。正確には、 « Qu’est-ce que vous dites ? » 「あなたは何とおっしゃったのですか? ケスク・ヴ・ディット?」が丁寧なのですが、フランス語が解らない日本人なら寛容です。

 前に「セ」を付けて完璧!

また、何か具体的な物を指で示しながら、 « Quoi ? »と言うと、「これは何?」という感じになります。前に « C’est » 「セ」を付けて « C’est quoi ? »「セ・クワ?」と言えば完璧です。正確には « Qu’est-ce que c’est ? » 「ケスクセ?」ですが、相手は理解してくれるでしょう。

 「どのように? Comment ? コモン?」

前記の « Quoi ? クワ?» は「何?」とブッケンドンですが、 « Comment ? »は同じ意味でも「何ですか?」ともっと丁寧な感じになります。また、 «Quoi ? クワ?»よりももっと一般的な言い方です。

 「お元気ですか? Comment allez-vous ? コモン・タレ・ヴ?」

Commentを使った言い回しの代表的なものです。少し長めですが、このまま覚えてしまいましょう。comment と allezの間でリエゾンしているため、「タレ」となります。

 「誰? Qui ? キ?」

「あなたは誰ですか?」Qui êtes-vous ? キ・エット・ブ?となります。誰かを指さして、 « Qui ?「キ?」誰? »という具合に使えます。もう少し丁寧に言いたいなら、 « C’est qui ? »「セ・キ? 」または « Qui est ce ? » 「キ・エ・ス?」がいいでしょう。

その他、旅行中に何かと役に立つフランス語

 「いくらですか? Combien ? コンビアン?」

旅行中、必ず必要となる表現ですよね。値段を確認するときに大変お世話になる言葉です。買いたい物を指し示しながら、「コンビアン?」です。

 「お願いします。 S’il vous plaît  シル・ブ・プレ」

側を通ったウェイターにお勘定をお願いしたい時などに使います。 « L’addition, s’il vous plaît » 「お勘定をお願いします。ラディション、シル・ブ・プレ」。または、誰かに何かをお願いしたいときにも便利です。「ちょっとお願いしたいのですが・・・」という感じでしょうか?

 「どういたしまして。 Je vous en pris ジュ・ヴ・ゾン・プリ」

これもvous と enの間でリエゾンしているため、「ゾン」となります。相手がメルシーと言ったときに答える言い回しです。

フランス語に誇りをもっているフランス人

いかがでしたか? 完全ではありませんが、これだけ知っていれば何かと役立つフランス語をアトランダムに拾ってみました。フランス人は自国の言葉に誇りをもっています。片言でもいいので、一生懸命フランス語でコミュニケートしようとするあなたの努力に感謝、きっと応援してくれるはずです。