語学学校ってどんな場所?英語が伸びるかは自分次第!

私はオーストラリアで3ヶ月、そしてアメリカで2週間、語学学校に通ったことがあります。その経験に基づいて、ここでは語学学校のリアルな状況について紹介したいと思います。
まず語学学校には様々なコースがあります。一般英会話コース、ビジネス英会話コース、TOEFLコース、IELTSコースなど、自分の必要に応じて選ばなければいけません。例えば仕事で英語を必要とするならばビジネス英会話、試験対策が必要ならばTOEFLやIELTSのコースが良いでしょう。選ぶコースによっては12週間等の期間、その国にいなければいけません。決められた時期に入学し、終了する場合もありますが、一般英会話コースの場合は大体1週間から参加することも可能です。ただし入学日は毎週月曜日と決められていることが多いです。私の場合はオーストラリアでもアメリカでも一般英会話コースに入っていましたので、それに基づいてお話ししたいと思います。

オリエンテーション

 月曜日から入学

入学日は大体毎週月曜日になっています。週始めということで授業を始めやすいのでしょうね。ドキドキしながら語学学校に行くと、そこには様々な国の人が英語を習いに来ているということがわかります。
入学日にはオリエンテーションが行われ、どんなに英語がわからなくてももちろん英語で理解しなければいけません。しかし初日から発言させられたりする事はありませんから、心配する必要はありません。

 積極的に話せる人びと

そして入学日なのにも関わらず、南米やヨーロッパの人々はたとえそれが正しい英語ではなかったとしてもとてもフレンドリーに話しかけてきてくれます。話す、相手に何かを伝えようとする、という事はどんな言語でも重要ですよね。しかしこんな時、日本人は英語で話し慣れていなかったり、間違えたら恥ずかしいと感じてしまったりして、多くの人が恐縮してしまうと言われています。
国の違いもありますから初日からあまり気負いする必要はないと思います。しかし南米のスペイン語やポルトガル語、ヨーロッパのフランス語やイタリア語は英語と似ているということもありますから、彼らは英語をしゃべるということに抵抗がないのかもしれません。

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クラス分けテスト

日本人はライティングとグラマーは強い

オリエンテーションが終わったらクラス分けテストが行われます。リスニング、グラマー、ライティング、スピーキングが主な課題になります。実は日本人はリスニングとスピーキングが弱いですが、その一方でライティングとグラマーは他の国の人々と比べるとできる人が多かった印象があります。
それは私たち日本人は中学から高校までの6年間、英会話に必要な文法は勉強し、インプットはできているものの、習った英語を実践で喋る機会、つまりアウトプットがあまりないからだと思います。

 クラスは5段階から6段階に分かれる

多くの場合、クラスは5段階から6段階に分かれています(beginner、elementary、pre-intermediate、intermediate、under-intermediate、advanced)。多くの日本人は初級か中初級からスタートしました。
私は日本であらかじめ文法の勉強をしていたおかげか、オーストラリアでは中級、アメリカでは上級からスタートすることができました。その時点での英語力が英語の伸びしろに影響しますし、出来る限り事前に勉強しておくことがお勧めです。

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初日は午後から授業スタート

 午後からは授業が始まる

クラス分けテストが終わったら、午後からは授業が始まります。もちろん学校によってはオリエンテーションとテストのみで初日が終わり、次の日の火曜日から授業が始まるという場合もあります。誰もが最初の授業は緊張しますよね。
私の場合は先生がイギリス人だったのですが、とてもきれいな英語なのにも関わらずその先生や他の生徒が何を言ってるのか全く分かりませんでした。授業の内容はとても難しく、私はもっと下のレベルに行くべきなのではないかと感じていました。このときの私はTOEIC 500点前後だったと思います。

 先生に相談

初日は授業の内容が全くわからず、泣きそうになりました。この時は授業がとてもつらく感じ、授業が終わった後、つたない英語で先生に1つ下のクラスに移動させて欲しいとお願いしたのです。しかし先生は「あなたなら大丈夫、2週間頑張って」と私に言ってくれました。

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耳が慣れるまで

 1人だけ置き去りのような感じ

海外に来てすぐ、慣れない環境で学校に通いはじめ、最初は誰もが不安です。きっと誰でも最初は英語が聞き取れないのではないでしょうか。周りが何を話してるのかわからず、1人だけ置き去りにされてしまったような感覚を味わうかもしれません。不安になって同じクラスの日本人に助けを求めたくなることもあるかもしれません。私もそうでした。

 理解できないのは当たり前

しかし、最初は英語が聞き取れないというのはごく自然であり、むしろ当たり前です。最初から言葉を理解できる赤ちゃんが存在しないように、英語も少しずつ耳が慣れ、ちゃんと聞こえるようになるものです。
ですから不安だからと言って日本人と日本語で話してばかりいてはいけません。なるべく多く、様々な国の人が話す英語に耳を傾けることが重要です。

 私がやったこと

私は最初は全くと言って良いほど英語が聞き取れず、授業にもとてもついていけませんでした。しかしとりあえず先生に言われた通り、2週間は頑張ろうと思い、学校と自宅学習を合わせ毎日10時間ほど英語を勉強しました。
学校から帰ったらその日の授業を復習をし、授業自体は基本的についていけないため、予習も怠りませんでした。週末は図書館に出かけて友達やルームメイトと勉強するようにしていました。私の学校は母国語禁止でしたから、日本人と話すことも特にしませんでした。
この努力の甲斐があり、先生に言われた2週間後にはこのレベルで継続して頑張ろうと思えるほどになりました。そして人並みに授業に参加できるようになったのです。
ですから安心してください。最初はどんなに英語が聞き取れなかったとしても、毎日聴いていればある日どこかで「何を言っているのかわかる!」と思える日が必ずやってきます。

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学校生活

 出席率には気をつけて

学校は月曜日から木曜日の9時から15時ごろが大体の授業時間になります。授業を休んで友達とどこかに行くということもあるかもしれませんが、学生ビザで語学学校に通っている人は出席率によってビザが認めてもらえない場合もありますから、あまり欠席しないようにすることが大切です。お昼ご飯は学校で食べたり外食をしたり、比較的融通が利きます。

 英語の勉強の仕方は人それぞれ

学校生活を送る中で、人によって実践的な英語の身に付け方は様々だと思います。最初からいわゆる文法や読解の勉強はそこそこにしてとにかく外国人の友達を作り、英語を話しながら覚えるという人もいれば、しっかり文法から身に付けていくという人もいます。
私の日本人の友達は私と同じ時期にオーストラリアの別の学校で英語の勉強を始めましたが、彼女はヨーロッパの友達をたくさん作り、毎日外出し、気がつけば私よりも流暢な英語を話すようになっていました。ちなみに彼女が参加していたクラスは私よりも下のレベルでした。
私は最初の2週間は毎日勉強していましたが、学校に慣れてくると週末は友達と遊びに出かけたり、学校が終わってからはみんなでお酒を飲みに行ったりするようになりました。同じクラスの外国人は英語のレベルがほぼ同じですから、みんなでその日習った単語や文法を実践しあったり、他愛ない英会話で英語レベルを一緒に上げることができたのです。
日本ではなかなか難しい「アウトプット」がすぐできる環境にあるので、とにかく話すことで英語が早く身に付きました。

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どうなりたいかというイメージが大切

語学学校に通う期間も人によって違い、私は12週間通いましたが、1週間だけ通うという人もいます。それは通う人が決めることですから、長ければ良いというわけではありません。しかし大切な事は、その語学学校に通い終わった後、自分はどうなっていたいのかということを具体的にイメージし、そのための道筋を立てることだと思います。
私は「ネイティブの人とも問題なく、自分が思うことを相手に伝えられるようになりたい」と思っていました。最初の英語力は先ほど述べた通り、かなり低い物でしたから、たった12週間にしてはおそらくとても高い目標を掲げていたと思います。しかし、その目標を見失わなかったからこそ、毎日10時間英語を勉強できたのだと思います。
そして12週間後、私は入学時に中級クラスでしたが、1つ上の中上級クラスで卒業することができました。そしてオーストラリアに1年間滞在し、その後アメリカでは上級クラスで授業を始めることができ、着実に英語のレベルを伸ばしていたということが実感できました。TOEIC自体は受験していないので分かりませんが、オーストラリアから帰国する前に模試を受けたところ、790点から900点のレベルに達していました。今でもオーストラリアでの最初の12週間は私の英語力の礎になるとても大切なものだと思っています。
それにしても、私のレベルは絶対に1つ下だったと思います。しかし上のレベルからスタートできたのはとてもラッキーですよね。自分より英語が話せる生徒が周りにいたため、自分のモチベーションにつながったという事は間違いありません。ですからクラス分けをした時点で授業についていけないと思ったとしても、敢えて下のクラスに行く必要はありません。英語を学びたくて学校に来ているのですから、上のクラスにいられるという事は光栄なことなのです。
語学学校は生かすも殺すも自分次第です。人によって英語力が伸びる人もいれば、全く変わらないという人もいます。それは自分がどれだけやる気を持っているか、どれほどの勇気を持っているか、ということが関係してくるでしょう。どれだけ日本人のいない環境で過ごせるか、失敗してもいいから英語を喋ろうと思えるか、授業中に発言できるか、これらの努力が非常に重要です。小さな勇気を出す事は絶対に大きな結果をもたらしてくれるのです。

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