最近では、日本でも英語を使う機会が増えましたね。小学校の授業でもESL教師などが学校を訪問し、本格的な英会話を学べるような時間帯が設けられるようになりました。しかし、若い世代での英語教育が発展している一方で、実際に海外に行ってみると何を言われているのかわからない、習った英語が全然通じない、と痛感したことがある人もいるのではないでしょうか。私は高校の時にカナダに留学し、様々なネイティブの英語に接する機会を得ることができました。今日は、学校ではなかなか学ばない現地で使われている英語について紹介したいと思います。
Can you do me a favor?
頼み事をしてもいい?
現地でよく聞く質問文の1つとして、「Can you do me a favor?(頼み事をしてもいい?)」と言うものがあります。これは誰かにお願いごとをするときに使える表現で、favor(親切な好意、願い)、と言う単語を取り入れることにより、「私の願いを聞いてくれる?=頼み事してもいい?」と言う意味になるのです。
例えば、座っていて動くのがめんどうな時、近くにいる友達や家族に冷蔵庫からお水をとってきて欲しい時などは「Can you do me a favor and grab me the bottle of water from the fridge please?(冷蔵庫からお水をとってきてくれない?)」と言えるのです。
日本ではWill you…?、Would you…?を習うことが多い
日本の英語教育では、Will you…?やWould you…?などと言う質問文を習うことが多いですよね。もちろん、これらを使っても問題はありません。
しかし、Will you…?やWould you…?を使う前にCan you do me a favor?を間に挟み、例えば「Can you do me a favor? Would you get me a towel, please?(お願いしてもいい?タオルとってくれない?)」と言うことにより、少し丁寧な言い回しをすることができるのです。前置きをすることで、よりソフトなイメージを与えることができます。
Can I get you to do something?
お願いしていい?
Can you do me a favor?とよく似た表現ですが、Can I get you to do something?も同じような意味合いで使う表現ができます。
よりカジュアルな表現
むしろ、Can I get you to do something?の方がCan you do me a favor?よりカジュアルで、親しい友達や家族の間で使うことができます。ただし、favorよりも上から指示を出しているようなニュアンスがあるため、あまり知らない人や親しくない人に対してこの表現を使うと、偉そうに聞こえてしまうことがあります。そのため、職場などではあまり使わないようにしましょう。
Do you mind if…?
~しても良いですか?
これは、誰かに対して「~しても良いですか?」と言う時に使える表現ですが、直訳すると「~したら気にしますか?」という表現になります。例えば、ペンを忘れて学校に来てしまった時、友達に対し「Do you mind if I use your pen?(このペン使ってもいい?)」と聞くことができます。
答え方に注意
英文自体は難しくはないのですが、この質問に対する答え方には注意が必要です。もしも「いいですよ」と言うときにはNo、「だめです」の場合はYes、という言い方をするのです。なぜならば「Do you mind if…?(~したら気にしますか?)」という表現ですから、「いいですよ、気にしませんよ」の場合はNoになり、「だめです、気にします」の場合はYesになるのです。
生きた英語の重要性
このように日本の学校ではあまり習わない、現地のネイティブスピーカーが使う英文/表現文というのはたくさんあり、英語圏の地域に実際に行かないと学べない英語があります。そういった英文/単語を学ぶことによって、日本で習う教科書英語ではなく、現地で使われている”生きる英語”をもっと身近に感じる事ができるようになります。今日お話しした英文を会話に取り入れてみれば、「おっ、この人英語できる人だ」とまわりから一目置かれること間違いなしです!
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