ニューヨーク生活で感じた日本の悪いところ

最近はメディアでも、日本が大好きな外国人についての番組や、外国人が日本のことを褒める番組が増えてきました。
もちろん日本には、他の国には無い素晴らしい要素を沢山持っていますが、中には外国を見習うべき部分もあります。
そこで今回は、アメリカ在住の筆者がアメリカ生活で感じた日本の悪いところについてご紹介します。

労働環境が酷い

 勤務時間が長過ぎる

まず、日本の社会人は働きすぎです。定時が9時〜17時でも、8時半出社で帰宅は9時すぎや10時すぎ。上司がオフィスにいると申し訳なくて帰れない。夏休みは5日、有給消化率は50%で、有給を使うと申し訳ない気持ちになる。
これはアメリカではまずありえません。筆者が学生時代にインターンをしていた会社では、繁忙期以外ほとんど全員定時で帰っていました。しかも、アメリカの法律では、企業が残業代を支払うことが義務付けられているので、サービス残業をしている人もいませんでした。上司より先に帰っても、効率よく仕事を終わらせられて優秀だと褒められます。
また、アメリカは年間で合計1ヶ月の休みが取れます。夏休みとクリスマスなどにそれぞれ二週間ずつ取る人が一般的で、休むことは社員の権利なので、有給をとって申し訳ないという雰囲気はありません。

 採用が差別的過ぎる

日本は求人の出し方や、就活生に書かせる書類の内容が非常に差別的です。例えば、日本は履歴書に年齢、性別、顔写真を必ず載せますが、アメリカでは企業側が応募者の年齢、性別、肌の色等を聞くことは違法行為となります。
就活とは本来、年齢、性別、人種、その他の身体的特徴に関係なく、その人個人のスキルでのみ判断されるべきなので、それらの情報を半強制的に開示させる日本の就活は非常に差別的です。
また求人の募集要項に「男性のみ募集」「35歳以下まで」などの表記をすることも、非常に差別的であるとともに、同性愛者などへの配慮にもかけています。
この点、アメリカは人種差別、性差別、年齢差別などに対する意識と制度が日本よりもはるかに優っています。

 

テクノロジーが遅れている

 カードが使えない

日本はテクノロジーの開発に関しては世界をリードしている国の一つですが、テクノロジーの利用に関しては、アメリカをはじめとする先進国と比べて非常に遅れています。
例えば、筆者が久しぶりに日本に帰ってきて、成田空港で電車に乗ろうとした時、パスモのチャージにクレジットカードが使えないことに唖然としました。帰国直後で現金で円なんて持っていなかったので、慌てて近くのATMを探す羽目になりました。
アメリカでは基本的にどんな場所でもカードが使えます。現金を大量に持ち歩くのは危険なのと、カードで支払いをすればレシートを無くしても購入履歴が残るので、トラブル回避になるのです。
また、筆者がクレジットカードを紛失した際も、アメリカでは自分でカード会社のウェブページに行ってネット上でカードを止めることができましたが、日本ではわざわざカード会社に電話をして話さなければならず、非常にアナログだと感じました。

 未だに黒板で授業をする

アメリカでは、大学はもちろんのこと、高校や中学でも、授業はほとんどパワーポイントで行われ、教科書も電子書籍化しているものを使い、学生一人ひとりがパソコンを配布されて、ネット上で宿題を提出することも頻繁にあります。
アメリカの大学においては、黒板やホワイトボードのみで授業する教授は、100人中1人か2人くらいと言ったところです。筆者は教育学部でしたので、地元の公立高校の授業の視察に行った際も、先生たちは皆スライドで授業をし、授業後には授業のスライドをウェブ上にアップロードして、生徒が家で復習できるようにしていました。
それに比べて日本の高校では、まだほとんどが黒板やホワイトボードを使っての授業で、生徒は毎日紙の教科書を持ち歩きます。教員は板書をすることに時間を取られて、話す時間が減りますし、学生もノートに書き写すのに必死です。

 

意外と遅れている日本

日本は文化や伝統、マナー、治安、教育水準などは世界トップと言えるほど素晴らしい国です。しかし、労働環境、差別、テクノロジーなどの面では、アメリカに比べて遅れをとっています。
最近日本では、日本の〇〇はすごい!日本の〇〇は世界一!〇〇は日本だけ!のような愛国心を駆り立てるためのメディアの報道が多くなっていると思います。日本の素晴らしい部分を報道する番組が近年増えてきていて良い傾向ではありますが、日本にも海外よりも遅れている部分が沢山あることを同時に知っているべきです。
日本を客観的に他国と比べることで、日本がこれから改善すべき点を見つけることができるのではないでしょうか?