イタリア人家族との付き合い方?イタリア人の男性はマザコン?

私の夫はイタリア人です。イタリア人にはどのようなイメージを持っているでしょうか?ヨーロッパ人というと、アメリカ人と同じようなイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、アメリカとヨーロッパは全然違いますし、例えばヨーロッパでもイギリスとイタリアは全然違います。ここでは、私の夫を例に、イタリア人と恋愛・結婚をするコツと、イタリア人家族との付き合い方について紹介します。ただし、やはり人によっても違いがありますから、これはあくまでも私の夫の例だということでご理解いただけると幸いです。

イタリア人はマザコン?

 母親を大切にするイタリア人男性

イタリア人と聞くと、マザコンというイメージを持つ人もいるのではないでしょうか。そして、実はそれは事実です。しかし、イタリア人男性にとってはそれこそが普通であり、彼らに言わせればただ単に母親を大切にしているのです。

また、母親も子離れしていないという傾向があります。息子が何歳になっても世話を焼く親が多く、私の夫の母親も同様です。もちろん個人差はありますが、日本人男性よりもイタリア人男性の方が確実に母親と連絡を密にとっています。このことは私の日本の友人にもよく驚かれます。日本人がこんなことをしたら、奥さんから追い出されるのではないか、ものすごい夫婦喧嘩に発展してしまうのではないかと思うほど、夫も義母と連絡を取り合っています。

 義母に好かれることが大切

つまり、義母と仲良くすることこそがイタリア人男性とうまく付き合う最大のコツです。イタリア人男性にとっては母親は大事な存在ですから、そんなイタリア人と付き合うためには、彼の母親と仲良くできる女性であることが大切なのです。
幸いにも、私の義母は割とあっさりした性格ですから、外国人が私に対してもとても親切にしてくれます。しかし中には、息子が大好きすぎて嫁を嫌う人も多く、日本でいう嫁姑問題はなかなか避けることができません。嫁がイタリア人であったとしても、姑となかなかうまくできない女性は多いようで、私の友人でも苦労している人がたくさんいます。

 たわいもない世間話をする

イタリア人はもともと話をする事が大好きな人たちなので、息子と母親であっても、様々な話をしています。例えば、私の夫は毎日のように義母に電話し、私たち家族の話や仕事での話など、様々なことを長々と話しています。
今はだいぶ慣れましたが、最初は違和感があってたまりませんでした。決して、嫁である私の悪口をいうわけではありません。ただ単に世間話をしているのです。日本ならありえないことです。

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家族で集まるイベント

 カトリックにちなんだイベント

イベントになると、イタリア人は家族で集まることが多いです。日本だと、大体お盆と正月ぐらいに集まるのではないかと思いますが、イタリアでは特にカトリックにちなんだイベントで家族が集まります。
カトリックにちなんだイベントというのは、例えばイースターやクリスマスはもちろん、夏にもお盆のようなものがありますし、お正月も盛大です。年明け1週間後にはまたイベントの祝日があり、それ以外にも家族が頻繁に集まります。

 クリスマスは特に大切

そのようなイベントの中でも、クリスマスは非常に重要です。日本では、クリスマスは恋人同士で過ごすイメージがありますよね。イタリアでは家族や親戚が揃って盛大にお祝いをします。「クリスマスまでに彼女が欲しい」なんていう人は見たことがありません。

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年明けに向けて

 クリスマスの後

日本の年末年始は、だいたいクリスマスの後から始まりますよね。日本はクリスマスが重視されない国ですから、大体クリスマスが終わってから学校も冬休みになります。しかし、カトリック国家であるイタリアの場合はそうではありません。
12月24日、クリスマスイブのディナーが始まり、翌日25日のクリスマスには家族揃って5時間ほどの長いランチを楽しみます。さらにディナーも5時間ほどあり、非常に長い食事時間となります。26日も祝日ですので、親戚揃って食事をします。たまに12月31日には年末のディナーをいただき、これで年末の用事が終わります。

 年明け

1月1日のお正月は特に何もしないという家が多いです。日本はお正月こそ重要ですから、1月1日は忙しいですよね。イタリアではそうでもありません。
1月6日には三賢人の日と言われる、カトリックのイベントがあります。三賢人とは、東方の三博士、東方の三賢者と言われることもありますが、新約聖書に登場した人たちで、イエス・キリストが誕生したことを知り、キリストの下を訪れて乳香、没薬、黄金を贈り物として捧げた人たちのことです。彼らは1月6日にキリストのもとにたどり着いたということで、このように言われています。
この日には、皆延々と食べ、大量のワインを飲みます。私は決して少食ではありませんが、前菜でお腹いっぱいになってしまうほど大量の食事が出るため、毎年苦戦しています。
このように、クリスマスイブから年明けにかけて、家族や親戚が集まり、食事を共にしながら団欒の時間を過ごすのです。

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受け入れてくれた家族には感謝!

日本とは違う文化に浸り、イタリアの家族と話をしていると、食事を楽しみながらも誰もが自分の意見や感じたことを遠慮なく表現する、ということに驚かされます。私も意見を求められますから、決してぼやっとしていられません。
しかし、私自身はまだまだイタリア語にも問題があるのですが、そんな私のことを迎え入れてくれる家族には本当に感謝しています。最初は間違いを恐れ、恥ずかしいと思ったこともありました。しかし、イタリアの家族たちが私を受け入れてくれたことにより、今では怖がらずに話ができるようになりました。
そして、この家族たちは私の話も聞いてくれます。私の日本での話なども聞いて受け入れてくれるため、私のことも受け入れてくれるのだと感じることができ、非常に幸せだと思っています。

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