中国人の仕事はいいかげん?日本人と異なる感覚

ヨーロッパ出身の夫と結婚し、もうすぐ3年になろうとしています。今は中国の北京に住んでいます。夫の仕事を見ていたり、こちらの人と話をしたり、また、息子の健康診断のために病院に行ったりすると、驚くことがたくさんあります。これらの経験をもとに、ここでは中国で驚いた、彼らの仕事に対するいい加減さについてお話ししたいと思います。

サービスに対する感覚の違い

 一から説明しなければいけない

例えば何か必要なことがあり、病院に電話をしたとしましょう。私自身も、就業ビザを取得するために健康診断を受けなければならず、あちこちの病院に電話したことがあります。
中国語で「もしもし」と言われますから、「英語は通じますか?」と聞きます。すると多くの病院で「通じません」と言われ、妙な沈黙がありました。日本ならば「通じる者に代わります」などという対応があると思うのですが、中国ではそのような対応はまず期待できません。もしも英語が話せる人に代わって欲しいと思うのであれば、「英語が話せる人に代わってください」とまで言わなければ動いてはもらえないのです。

 何度も説明しなければいけない

息子の健康診断について病院に電話したときのことです。なぜか小児科に直接電話をしても誰も出てくれないため、総合受付のほうに電話をしました。受付の人が電話に出たので、「小児科にこのような質問をしたいから、小児科につないで」というと、「これが小児科の電話番号だから」と、電話番号を教えられたことがあります。その電話番号にかけてつながらなかった、誰も出てくれなかった、だからこっちに電話をしているんだ、そっちなら内線があるだろうから簡単につながるだろう、と何度か説明をして、やっとつないでもらったことがあります。
実は、各病棟への電話はなかなかつながらないため、総合受付に電話することは少なくありません。受付の人によっては「どうされましたか?」と聞いてくれるため、事情説明すると、「それでは、その病棟の者から折り返し電話を差し上げます」と言われたこともあります。電話を切り、病棟からの電話を待っていると看護師から電話があり、「どうされましたか?」と聞かれることもたくさんあります。さっき説明したのに、その事情は伝わっていないようです。このような事は日常茶飯事です。

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責任は負いたくない

 責任は取りたくない

お国柄なのか何なのか分かりませんが、こちらの人たちは自分のせいにならないよう、一生懸命責任転嫁をしているように感じることがあります。息子は北京の病院で生まれたのですが、破水して病院に行ったのは日曜日の夜の9時頃で、息子は翌日月曜日の夕方4時前に生まれました。自然分娩の場合、入院は3泊4日になります。主治医や一部の看護師は「生まれたのが月曜日なんだから、月曜日から考えて3泊4日だろう」と言っていましたが、一部の看護師たちには「入院したのが日曜日なんだから、日曜日から数えて3泊4日」と言われていました。何人もの看護師に、きちんと調べてくれるようにお願いしました。
5人ほどの看護師に聞いたかと思います。全員、「ちょっと確認してきます」というだけで、誰1人として本当に確認してきてくれた人はいませんでした。水曜日、「今日退院だから」と看護師に言われたため、誰1人として確認してきてくれないんだけどと話したところ、彼女も「本当?ちょっと確認してくるね」と言って病室を出て行きました。
最終的には日曜日から数えて3泊4日だったのですが、やっとそれを伝えに来てくれた看護師から、「あなた達がいつ退院なのかわからなかったようだから調べてきたけど」というニュアンスで言われました。いやいやいや、いつ退院なのかわからなかったのはそちらでしょう、と夫と2人で言わざるを得ませんでした。

 連携が取れていない

責任を負いたくないという事は、誰が責任者なのか明確になっていない、連携が取れていない、という事でもあります。つまり、働いている人自身も誰に聞けば良いのかわからない、誰に聞いたら1番効率よく物事が進むのかわからない、という状態にあるのです。
夫が仕事に関してオフィスに問い合わせる必要があり、担当者Aに連絡をしたそうです。すると、その担当者Aは夫に「担当者Bが責任者だから、そっちに確認して」と伝えたそうです。言われた通り、夫が担当者Bに連絡したところ、今度は「担当者Aが責任者だから、そっちに聞いて」と言われたそうです。こういうこともよくあります。
お互いに自分が責任者ではないと思っているという事は、どちらもきちんと物事を把握していない可能性があるということです。つまり、それに関して質問したい夫はその質問に対する答えを得ることができないということです。

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休憩時間

 昼休みの時間が長い

中国の学校などを見ていると、昼休みの長さに驚くことがあります。特に大学の場合、昼休みが2時間あるということも珍しくはありません。
聞いた話によると、中国人は子供の時からお昼寝の時間を重視しており、なかなかお昼寝の習慣から抜け出せない、だから大人になっても昼休みが長い、ということでした。もちろん中国の企業もお昼休みが2時間あるとは思いませんから、あくまでも場所によるのだとは思いますが、大学生に2時間も昼休みがあるというのも驚きです。ちなみに私が通っていた日本の大学の昼休みは50分でした。
また、この昼休みの間はすべてのオフィスも閉まります。日本の場合、学生が昼休みに教務課や学生課に行くということも珍しくないと思うのですが、中国では昼休みは職員たちも昼休みに入りますから、昼休みにオフィスに行くという事はできません。職員たちに「2時間もの間、何しているの?」と聞いてみたところ、「お昼寝したり、映画を見たり、かなあ」と言われました。

 休み時間はいい加減

学生の場合、昼休みが終わって授業の時間になれば当然授業が始まります。教員たちも時間通りに授業始めることが期待されています。
しかし、職員たちの昼休みは極めていい加減だと感じています。基本的には、昼休みは11時半から1時半なのですが、職員によっては11時ごろにはオフィスを出てしまう人も少なくはありません。また、2時ごろまで帰ってこない職員もいます。11時ごろにオフィスを出て2時ごろまで帰ってこない職員も珍しくありません。この場合、昼休みが3時間ということになります。
このように、中国では時間におおらかというのかルーズというのか、時間をしっかりと守るということがあまり重視されていない傾向があります。ただし、これは中国以外でも似たようなところはありますから、中国の傾向というわけでは無いのかもしれません。

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感覚が違うと心得る

日本人は時間もしっかり守りますし、むしろ就業1時間前からオフィスに行くという人も多いのではないでしょうか。特に新人の場合、就業時間の前からオフィスに行ってデスクを拭いたり、ということを期待されることもあるかもしれません。
しかし、そのような生真面目な感覚は海外では極めて珍しいといえます。むしろ、海外では「時間までに行けば良い」という考え方が一般的であり、例えば残業に対しても「時間内に仕事を終わらせることができなかったものが残業するんだから」といった考え方があります。私がこちらの外資系企業の就職試験を受けた時も、「残業はしなくて良い、仕事時間内に終わらなかったら残業するように」と言われたことがあります。
日本人が海外で働いたり、生活したりする場合、1番つらいのは、感覚が違いすぎてストレスが溜まるということでしょうか。日本人としては受け入れ難いところもあるかもしれませんが、ストレスがたまらない程度に肩の力を抜いて仕事をするということも大切かもしれません。

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