世界の国境をめぐるさまざまな変遷と物語!隣国が一番多い国はどこ?

世界にはたくさんの驚きのドラマや謎が満ち溢れています。日本は島国であり、世界的にも珍しく、完全に海に囲まれています。そのため、日本人は国境意識が希薄と言われることもあります。
近年は尖閣諸島の問題や竹島問題が表面化し、国境という問題を意識せざるを得なくなりました。このような政治問題や領土問題は、実は日本だけの問題ではありません。隣国と陸続きである世界の大半の国々も、様々な国境問題を抱えています。ヨーロッパではかつて戦争のたびに国境線が変わりましたし、飛び地の領土があったため、各国の国境問題は複雑になってきました。また、何千キロも一直線の国境線が続いていたり、国境線の一部が突出しているなど、思わず「なんでそのような形になったのだろう?」と疑問に思ってしまうような国境線もあります。ここでは、国境線に隠された様々な物語を紹介します。

「隣国」が1番多い国

 ヨーロッパ

世界で、最も多くの国と接している国が2つあります。まずヨーロッパでは、ロシアが世界で最も多くの国と接しています。
ロシアは14カ国と接しており、その周りにはフィンランド、エストニア、ラトビア、ベラルーシ、ウクライナ、グルジア、アゼルバイジャン、カザフスタン、中国、モンゴル、北朝鮮と接しています。
さらにポーランドとリトアニアの間にもロシアの飛び地があるのです。

 アジア

14カ国と接している国がアジアにもあります。中国です。
中国はロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、アフガニスタン、パキスタン、インド、ネパール、ブータン、ミャンマー、ラオス、ベトナムと接しています。また、香港とマカオが中国に変換される前はイギリスやポルトガルとも隣り合っていたということになりますから、その場合は16カ国と接していたと言えるのです。

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国境が引かれるまで

 アラブ諸国に国境線が出現

かつて、アラブ諸国には国境と言われる国境はありませんでした。もともと砂漠の遊牧民が自由に動き回って暮らしを立てていましたし、遊牧民はオアシスからオアシスに移動して生活をしていたのです。砂漠も多く、その砂漠に国境線を引く意味はありませんでした。
そんなアラブ諸国に国境線を引いたのは欧州です。彼らは19世紀終わり頃からアラブ諸国に進出し、それらの地域を植民地とし始めました。そこに国境線を引き、今日に至る紛争の原因を作ったとも考えられています。

 トルコはどこの大陸に所属するのか

トルコはアジアとヨーロッパの中間にあると考えられています。北は黒海、南は地中海に面し、西はブルガリアとギリシャ、東はグルジア、アルメニア、眼鏡、イラク、シリアと接しています。という事はボスポラス海峡を挟み、アジアとヨーロッパにまたがっているのです。
トルコは国土の95%と首都アンカラがアジア側にありますが、国内最大の都市にあるイスタンブールの主要部分はヨーロッパ側にあります。人口の80%を占めるトルコ人のルーツは、中央アジアで遊牧生活を営んでいた騎馬民族とされています。

 トルコの歴史

トルコは、11世紀ごろに小アジアに進出していきました。16世紀にはアラビア半島や北アフリカ、バルカン半島にも進出しました。言語も東アジアに多いタイ語系の言語が使われています。
さらに、西に進出する過程においてイスラム文化も受け入れて、西洋文化も受容してしてきました。現在も国民の90%はイスラム教徒ですが、アラブ諸国のイスラム教徒とは違い、西洋で流行しているファッションに身を包む女性も少なくありません。

 EU加盟の問題

このようなトルコは、政治的経済的にもヨーロッパの一員としての姿勢を強めてきました。今はヨーロッパ関係機関にも加盟しており、EUにも加盟申請中です。
トルコにとって、EU加盟は長年の目標でした。トルコは徐々に人権を重視するようになり、そのような改革が評価され、今も加盟交渉が進められています。しかし、世界情勢の問題から停滞しているという状況です。

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ヨーロッパの国境線に見る物語

 ヨーロッパとアジアの境界線はどこか

ヨーロッパとアジアには明確な国境線がないとも言えます。ロシアやトルコ、カスピ海周辺を思い浮かべる人も多いですね。
例えば、カザフスタンを除いてカスピ海より西のウズベキスタン、トルクメニスタン、中東のイラン、シリア、レバノン、ヨルダンはワールドカップやオリンピックのアジア予選に参加しています。その一方で、ウラル山脈、黒海、ボスポラス海峡、マルマラ海、ダーダネルス海峡を結ぶラインをヨーロッパとアジアの境とすることもあります。

 フランス国内にあるスイスの空港

フランス国内には、スイスの国際空港であるバーゼル空港が存在します。スイスの空港なのにも関わらず、フランスのミュールズ市にあるのです。
1930年代、フランスとスイスの両国が共同管理で空港建設することに決めました。そして、スイスが建設費用負担し、フランスが土地を利用するということで折り合いがついたのです。このような結果、フランス国内にバーゼル空港が完成しました。つまり、国際線でバーゼル空港に到着すると、フランスとスイスのそれぞれの入国審査所があり、フランス国内でありながらスイスに入国手続きができるのです。
そして、スイスに入国する場合はフランスを通過するにもかかわらず、パスポートにフランスのスタンプが恐れる事はありません。スイス国内のバーゼル市に向かうためには、そのまま専用の高速道路を通って行きます。空港内にはフランス地区とスイス地区があり、パスポートなしで行き来することも可能です。両国のスタッフがおり、それぞれ別の言語で対応しているのです。

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歴史を知れば旅行が楽しくなる!

誰もが中学生の地理の授業で国境について勉強しますよね。国境には様々な歴史があり、今でも様々な物語を抱えています。歴史を知ってこそ、今の国境が理解できるということもたくさんあります。
世界各国は様々な国境問題や領土問題を抱えていますが、これらはどの国も真剣に対応していかなければいけない問題といえます。そして、今の問題が将来の国境へとつながっていくのです。
もし海外旅行をするならば、その国の内部だけではなく、その国の国境についても調べてみてください。その国の歴史が分かり、海外旅行がより楽しめるかもしれません。

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