気楽な契約社会のフランスと窮屈な終身雇用社会の日本、どっちがいい?

私はフランス人社会で働いていたことがあります。日本の高校卒業した後すぐ、当時の国鉄に入社しました。当時はまだ終身雇用の意識が強く、転職に対しては強い批判があった時代です。しかし私は、高卒ということもあり、自分の視野が狭いということを常に気にしていました。そこで、自分でフランス語を学び、転職をすることに決めたのです。ここでは、フランス人たちと働いて思ったことを紹介します。

契約社会のフランス

 終身雇用ではない!

私がフランスに行って1番驚いた事は、雇用の形態が終身雇用ではないということでした。例えば、入社する際には1年、3年、あるいは5年といった単位で契約するのです。契約した期間以上働くためには、新たに契約し直すなければいけません。よほどの有名大企業に勤める人や企業経営者別として、フランスの多くの人は3年くらいで契約をします。
フランスの会社には、年功序列もありませんし、交渉しなければ給与が上がることもありません。そのため、まず3年間合意した条件のもとで勤務し、その後は基本的に転職を考えます。
3年間で転職する場合、その3年間の実績を次の職探しに生かします。一言で言えば、次の就職のために仕事をするといったイメージでしょうか。

 転職が多いことの問題点

このような形態はフランスでは当たり前なのですが、例えばこのような企業と取引をする日本の会社からすると、常に担当者が変わってしまうため、非常にやりにくいという問題に陥ります。
フランス企業では引継ぎもしっかり行われていないこともあり、新たに着任した人が1から始めるということも少なくありません。前任者を否定することもあります。意思疎通が取れていないという事は、取引をする側から見ると大きな問題です。

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勤務時間外の付き合い

 取引先との付き合い

フランス社会では、仕事が終わってから同僚同士で飲みに出かけたり、取引先と接待をしたりするようなことがほとんどありません。
日本の場合、売り手と買い手はアフターファイブの関係を大切にしますから、よほどのことがない限り取引先を変えたりはしないですよね。それに対し、フランスの会社が日本企業に売り込むときには基本的には勤務時間内での関わりしか持ちませんから、取引関係は薄くなります。

 良し悪しのある取引関係

これにはもちろん良し悪しがあります。私自身は、フランスのやり方の方が好きです。私はお酒があまり飲めないので、アフターファイブの付き合いは得意ではありません。
さらに勤務時間を超えてまで仕事の愚痴を聞かされるということも慣れておらず、勤務時間が終わったらさっさと家に帰るというフランスのやり方には憧れさえ感じています。

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過去の経歴をどう捉えるか

 フランスは結果が大切

フランス人と仕事をして思う事は、その結果に至るまでの努力はあまり重視されないということです。「頑張ったんだから仕方がない」という考え方は一切通用しません。
日本の場合、何かに失敗したとしてもそれまでの様子が考慮され、「まぁ、今までここまでやってきたんだから」という信頼が構築されています。しかし、フランスの場合は人にもよりますが、その対象となる案件の結果しか重視されないという特徴があります。

 日本とフランスの中間が良い

個人的には、日本のやり方は甘すぎるところがあると思いますし、フランスのやり方は厳しすぎるところがあると思っています。そのため、日本とフランスの中間あたりがちょうど良いのかもしれないと思うこともあります。

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日本の常識を押し付けちゃダメ

このように見てみると、日本と海外を比べたとき、どちらにもそれなりの良し悪しがあるということを感じます。決して日本の方が良いわけではありませんし、フランスの方が良いというわけでもありません。
海外の人と仕事をするときには、その国の背景をしっかりと理解しておかなければ相手の考え方が理解できないということを強く感じています。フランス人と働くのであれば、日本の常識を押し付けても意味はありません。フランスの考え方をしっかりと把握し、お互いに理解しながら仕事をしていかなければいけないのですね。

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