バイリンガルやトライリンガルになるにはどのように勉強すればいいの?

2ヶ国語を話す人をバイリンガル、3ヶ国語を話す人をトライリンガル(または、トリリンガル)といいます。また、4ヶ国語を話せばクァドリンガル、5ヶ国語ならペンタリンガルです。多くの言語を話す人をマルチリンガルと言ったりもします。日本人にとっては、日本語と英語を話すバイリンガルだけでも珍しいのに、それ以上の言語を話すなんて無理!と思うかもしれません。私の夫はヨーロッパ出身で5ヶ国語を話します。しかし、なんとなく「ヨーロッパ出身だといくつも言語が話せて当たり前」なんていう気持ちになることもありますよね。そんな張本人、今は仕事で中国に住み、中国語に挑戦中です。私よりも中国語の会話力を上げている夫を観察し、マルチリンガルの人はどのようにして他の言語を習得しているのか、考えてみたいと思います。

間違いを恐れない

 通じなくても焦らない

新たな言語を習得するためには1番大切なことですが、夫は誰かと中国語を話している時、通じなくても焦ることがありません。本人の発音が相手に通じない場合は何度か言い直し、相手の発音がわからない場合は何回か言ってもらうなど、通じないからと言って焦ったり、困ったりすることがありません。
中国語の発音は複雑なものがありますが、あまりにも本人の発音が通じない場合はスマホの辞書を見せるなど、通じなければ通じないなりの工夫をしています。

 自分の能力を過小評価しない

また、つい日本人は外国人と話をしていて英語が通じないと、「自分の英語力がまだまだだから」なんて思ってしまうこともありますよね。私もそんな経験があります。しかし、どうやら夫はそこまで深くは考えていないようです。通じなかったら「そういうこともある」と割り切っています。
また、中国は地域ごとにしゃべる言語が違い、北京では一般に北京語が話されますが、ここ北京には地方からの労働者も多く、その中には地域独特の言語をしゃべる人もたくさんいます。ですから、北京語が通じない場合は私たちの発音等に問題があるのみならず、彼らが北京語を理解しない、という可能性も十分考えられるのです。
確かに、同じ英語しゃべったとしてもアメリカ出身の人とイギリス出身の人とでは発音が全然違いますし、同じアメリカ出身でも地域性があります。オーストラリアやニュージーランドに行けばさらなる違いがありますし、英語が通じないのはこちら側の問題ではなく、相手側に問題がある場合もあるのです。

とりあえず言ってみる

 新しい単語は使ってみる

また、夫は新しい単語覚えると使ってみようとします。最近ではスーパーに行き、店員さんに「卵はどこ?」などという質問も普通にするようになりました。
中国人からしてみたら、白人の夫はどう見ても外国人ですから、夫が中国語で話しかけると英語で返してくれる場合もあります。しかし、本人はだからといって英語で話すのではなく、出来る限り中国語で話そうと努力をしています。
新しい表現を習えば、その表現を使ってみようとします。確かに、言語はただ頭の中で覚えるだけではなく、使ってみなければ定着はしません。通じなかったらどうしよう、と不安に思わず、どんどんしゃべってみることが大切のようです。

 文章で話そうとしない

先日、息子の2ヶ月検診を終えタクシーで自宅に帰る時、運転手さんが窓を開けたまま運転をしていました。あまりにも寒かったのですが、私たちには「窓を閉めて下さい」というだけの言語能力がありません。しかし、夫は辞書で窓という単語を調べ、「すみません、窓!」と言いました。運転手さんはさっと窓を閉めてくれました。
このように、物事は単語だけに通じる場合もあります。私たちは新しい言語を話そうとするとつい文法を重視してしまいますが、考えてみれば単語さえわかれば何とかなる場合もあるのです。

落ち着いて対応する

 相手の言い分を先に理解する

海外で外国語を話すとき、どうしても自分の言い分を相手に伝えることに集中してしまい、通じなかったらイライラしてしまうということもあるのではないでしょうか。少なくとも私にはそんな経験がたくさんあります。
しかし夫を見ていると、夫が誰かと中国語で話し、夫が自分の意見を伝えようとしてなかなか伝わらない時、夫は相手の言い分を理解しようと努力しているように感じます。自分が言いたいことを伝えることも大切ですが、伝わらない場合は何が違うのか、どうして伝わらないのか、相手が何を考えているのか、ということを先に理解しようとしているようです。また、相手が何を言っているのか理解できれば、自分の主張もしやすくなります。

 相手の勢いに負けない

わからない言語というものは、速いスピードで聞くと怒られているように感じたり、文句を言われているように感じたりすることもあります。わからないからこそ、かっとなってしまうこともあります。
そんな時でも、基本的に夫は冷静な態度を崩しません。相手が何を言っているのか、何が起こっているのか、冷静に理解しようとしています。冷静でいれば、しっかりと客観的な対処法を考えることができますよね。常に落ち着いて行動することも、他言語を理解する上では重要なのかもしれません。

楽しむ気持ちが大切

夫を見ていると、中国語を話すことを躊躇していないといった印象が強いです。たとえ初めて会う人であっても怖がらず、とりあえず話をしてみよう、とりあえず聞いてみよう、といった姿勢をいつも忘れていません。辞書を見せながら発音を教えてもらっていることもあります。

新しい言語を学ぶという事は、どうしても学生時代の単語テストなどを思い出してしまい、嫌になってしまうこともありますよね。しかし、同時に新しい言語を覚えたら、自分を表現するためのツールが増えます。通じる、話せる、ということに楽しみを見出し、挑戦してみる気持ちを常に持っていることこそ、外国語を習得する上では重要なのかもしれません。