TOEFLってどんな試験?アメリカの大学入試で必要となる!?

TOEFLというテストを知っているでしょうか。TOEICなら知っているけれどTOEFLは知らない、TOEICとTOEFLはどう違うのかわからない、という人も多いかもしれませんね。
TOEFLというのはイギリス以外の英語圏の大学に入学するならば必須となる英語のテストのことです。私はアメリカの大学を卒業しましたが、もちろんこのTOEFLの試験を受けなければいけませんでした。ここではTOEFLについて詳しく説明します。

TOEFLとは

 入学を希望するときに提出しなければいけないもの

アメリカを中心とした英語圏の大学に入学したいと思うのであれば、必ず提出しなければいけないものがこのTOEFLのスコアになります。受験料は約200ドルかかりますから、非常に高額です。試験時間も4時間ほどかかる、なんとも大掛かりなテストです。

 4技能の全てを測る

TOEICは筆記試験とリスニングだけですが、TOEFLはリーディング、ライティング、スピーキング、リスニングと、4機能の全てを測られます。また試験内容もTOEICに比べると難しく、簡単に点数が取れるものではありません。各技能30点ずつの合計120点満点となっていますが、普通の日本の高校や大学を卒業した日本人ならば合計で30点あれば良いと言われています。ちなみに私が高校生で初めてTOEFLを受けた時は24点しか取れませんでした。
しかし、アメリカの4年生大学に入学したいと思うのであれば平均で61点以上が求められます。大学によっては80点、100点以上が要求されることもあります。私はペンシルベニア州立大学に入学しましたが、この大学では80点が必要でした。

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試験内容について

 リーディング

試験はリーディングから始まります。そしてとにかく長く、単語が難しいという印象があります。ただの物語を読んで質問に答えるというのではなく、生物学や人類学などの学術的な論文の抜粋を3本から4本読み、質問に答えなければいけません。
TOEICや英検のような文法や単語を問われる形式の問題ではなく、長文を読んでその内容が理解できなければ答えられないような形式になっています。
長文1本あたり13問ほどの設問があり、それを20分ほどで終わらせなければいけません。私が初めてTOEFLを受けたときは、本文を読みきるだけで制限時間が過ぎてしまい、内容が全然理解できませんでした。対策法は日本の大学入試と同じく、単語、文法、そして何よりも慣れが重要です。

 リスニング

リスニングはなんと60分から90分あります。内容は大学の講義と大学キャンパス内での会話になっています。やはり大学の授業についてこられるかということが測られるんですね。
リスニングは1本あたり4分から6分ほどで、それぞれのリスニングの後に6分ほど設問があります。スピードも早いため、初めて受けるとTOEFLのリスニングは非常に長く感じます。しかし実際にアメリカの大学に入学すれば最低90分の講義を毎日受けるわけですから、それに比べれば簡単なのかもしれません。
ちなみに私が初めて受けた時、リスニングでは1点も取れませんでした。まずスピードが速く、時間が長く、内容が学術的すぎて全然理解できなかったのです。英検のリスニングは、もちろん級によって全然違いますが「メアリーとボブが週末の予定について30秒話す」などというものがありますよね?少し位点数が取れますよね?私は当時英検2級でしたから、そのようなレベルのリスニングを想像してTOEFLを受けたのです。しかし、温室効果ガスの歴史などについて6分聞いても、当時は理解不能でした。あまりにもわからなかったため、途中から聞くのを諦めたほどす。
リスニングは聞けば聞くだけ技術が上がっていきますから、リスニング対策としてはやはり洋書のオーディオブックなどでネイティブの英語を何時間も聞くことが大切です。ちなみに公式ホームページにはサンプル音源がありますから、興味がある人は聞いてみてください。

 休憩

リーディングとリスニングのあと、10分の休憩があります。この休憩中は試験会場の外に出ても大丈夫ですから、私はエネルギーを補給するためにおにぎりなどを食べました。
何しろ試験が4時間ありますから、軽食を忘れてしまうと後半でお腹が空いてしまい、なかなか集中できないばかりか、お腹が鳴ると恥ずかしい思いをする可能性もあります。しかし試験中は退出禁止ですから、休憩中にトイレにも必ず行っておきましょう。

 スピーキング

休憩の後、スピーキングのテストがあります。スピーキングはマイク付きのヘッドホンをつけてパソコンに向かって話をします。室内の他の受験者の声も丸聞こえですし、自分の声も他の受験者に聞こえてしまいますから、慣れないうちは恥ずかしいかもしれません。しかし、受験者は自分の試験のことで頭がいっぱいですから、誰も他の人の声なんて聞いていないのです。実際、私も他の受験者の声なんて聞いている余裕がありませんでした。
スピーキングは6問あり、内容は講義を聞いたり、短い論文を読んだりしてその内容を要約したり、自分の意見を述べたりします。話す時間は1分ぐらいですから、急いで話さなければすぐに時間切れになります。「16歳で車の運転免許が取れることにどう思いますか?」「1番思い出に残る旅行はなんですか?」という質問がありました。
スピーキングでは発音や文法もチェックされますから、正しい英語でも強い日本語訛りがあったりペラペラでも文法が間違っていたりすれば高得点は狙えません。
スピーキングの対策としては、まずリスニングやリーディングの力を高めることが大切と言えるでしょう。講義や会話を聞いてその内容まとめて話すという場合、そもそも講義や会話が聞き取れていなければ意味がないです。また、私は家までの帰り道や部屋の中で1人でぶつぶつ英語を話すようにしていました。普段頭で考えていることを英語で口に出してみるだけでも、スピーキングの練習になります。

 ライティング

最後にライティングの試験があります。ライティングでは短い論文を読んでそれに関する授業の講義を聞き、内容を文章にして書きます。時間は50分で2問あります。
自分の意見だけではなく、提示された文章と音声の内容に合わせて書かなければいけませんから、リーディングとリスニング力も同時に試されていると言えるでしょう。ここでは文法と単語のスペルが厳しくチェックされますが、日本の大学入試などに向けてライティングの勉強をしていれば、ある程度は点数が取れるのではないでしょうか。ただ、パソコンのキーボードで文字を打ちますから、そもそもブラインドタッチなどができない人はそれだけで不利になってしまう可能性があります。若い人ならばまず問題ないかもしれませんが、パソコンに慣れていない人はまずブラインドタッチの練習をしておくと良いでしょう。
私が初めて受けた時は30点中7点位取れたように思います。ライティングも日本の入試と対策方法は変わりません。添削が必要ですから1人で勉強しても意味がありません。学校の先生などに見てもらい、自分がよく間違える文法などを教えてもらいましょう。

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対策すれば絶対に結果が伸びる

TOEFLはネイティブでも満点が取れないと言われているほどレベルが高いテストです。英語圏の大学に入学して卒業するためには高い英語力が必要ですから、日本人向けのTOEICや英検よりもレベルが高くなるのは当たり前と言えるでしょう。日本ではあまり浸透していないTOEFLですが、交換留学や正規留学をしたいと思うのであれば必須です。留学したい方はぜひいちど受けてみてください。
私は、初めて受けたときは24点しか取れませんでしたが、2年間必死に勉強して84点取ることができました。私は偏差値が極めて低くもなく高くもない高校に通っていましたので、頭が良い方ならばもっと効率的に点数を上げることもできるかもしれません。英語は勉強すればするほど力がつきますから、ぜひ諦めずに頑張ってください。

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