留学などでホームステイをすると、英語の力が伸びると思っている人は少なくありません。ホームステイを経験したら、英語力はどの程度伸びるのでしょうか。ここでは、ホームステイと英語の関係についてお話しします。
英語力が劇的に伸びるわけではない
短期のホームステイで英語力の飛躍的な上達は見込めない
たまに、2週間や1ヶ月のホームステイを知れば英語力が飛躍的に伸びると思っている人がいます。しかし、その程度で英語が話せるようになったら苦労はありません。
ホームステイをすれば、それなりの効果は出ます。しかし、だからといって短期間のホームステイで英語がペラペラになるわけではありませんし、1ヶ月ホームステイをしたからといって英検1級にすんなり合格したり、TOEICで990点が取れるわけでは無いのです。
英語に慣れる
しかし、ホームステイをすれば少なからず現場の英語に触れることができます。まだまだ英語を使う機会が少ない日本国内では、ネイティブ並みの英語に触れる機会がほとんどありません。
ホームステイをすればその悩みを解決することができます。ネイティブの英語に囲まれて生活することにより、ネイティブたちがどれくらいのスピードで会話をするのか、どのような発音をするのか、などということを実感することができるのです。これこそがホームステイの醍醐味です。
英語の力がつく分野
リスニングとスピーキング
英検やTOEICを受けると、英語にはリスニングとスピーキング、ライティングとリーディングの4部門があることがわかります。基本的には、ホームステイをすることによってリスニングとスピーキングの力が付くと言われています。英語を使う生活をしたからといって、ライティングとリーディングが直接得意になるわけではありません。
英語で生活するという事はファミリーの英語聞き取らなければいけないという事ですから、当然リスニングの力がつきます。そして会話をしますからスピーキングの力もつくのです。先ほど述べた通り、ホームステイをしたからといってこれらの力が飛躍的に伸びるわけではありません。しかし、自分たちの努力次第によって多少の変化を与えることは十分可能です。
努力なしでは力がつかない
また、ホームステイをすれば無条件でリスニングとスピーキングの力がつくと考えている人もいます。しかし、ただホームステイをすれば力がつくというわけではありません。
ホームステイをしながら、自分の部屋に引きこもっていたり、ファミリーから何か言われても全然英語を発することができず、会話ができなかったなどという経験を持つ人は決して少なくありません。ホームステイをしたとしても、ファミリーと積極的に話をしなければ英語力がつかないのです。ホームステイをしたからといって魔法のように英語が話せるようになるわけではありません。
間違えても大丈夫
ホストマザーと積極的に話をしよう
もしもホストブラザーやホストシスターが居る家庭にホームステイをするのであれば、ホストマザーと積極的に話をするようにしましょう。というのは、子育ての経験があるホストマザーであれば、子供が発する「よくわからない英語」であっても基本的に理解できる可能性が高くなるのです。また、たとえ1回では通じなかったとしても、根気強く理解しようとしてくれる傾向があります。
よく、「自分の英語力は子供並みだから、子供となら話ができるかもしれない」と考える人思いますが、これは正しいとは限りません。まずならば、子供は相手の話を聞いたとき、ぱっと理解できなかったらそれ以上理解しようとしないことも多いからです。
子供に話をするときには子供が理解できるように周りの大人の工夫しながら話をしますよね。そのため、英語に自信のない日本人の小中学生が現地の子供に話をし、通じないばかりか「何言ってんの?」というような表情されてしまい、ショックを受けるという事は決して少なくないのです。
そのようなショックを受けないためにも、積極的にホストマザーと話をするようにしましょう。
通じなかったら言い直せば良い
とは言え、相手がホストマザーであろうが誰であろうが、まだ英語を勉強している最中なのですから、間違える事は当たり前のことです。むしろ自分の母国語である日本語を話していたとしても、いい間違えたり、うまく表現できず相手に通じない、という事は誰にでもあることですよね。
ですから、外国語である英語を間違えても決して恥に思う必要はありません。外国語を勉強しようとしているのですから、むしろ間違えなければ外国語の習得ができないのです。英語を話すときには相手の表情を見ながら話しましょう。どうも通じていないと思ったら言い直せば良いのです。
ホストファミリーを怖がらないで
ホームステイを経験する子供たちの中には、どうしても「英語を間違えたらどうしよう」「通じなくて変な子だと思われたらどうしよう」などという不安を抱えている子供が少なくはありません。しかし、ホストファミリーはホームステイをしに来る日本の子供たちが英語ペラペラだとは思っていません。むしろ「まだまだ英語が話せないけれど一生懸命勉強しようとしている子供たち」と思っているものです。
ですから、ホストファミリーを怖いと思う必要はありません。間違えたら間違えたで良いですし、間違いに気づいたら笑って済ませば良いのです。私もホームしては何度か経験しましたが、赤面するような間違いは数え切れないほどしてきましたし、今となっては笑い話です。
もしも機会があるならば積極的にホームステイをしてみましょう。海外の文化に直接触れ、それは一生の思い出になるはずです。
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