オーストラリア人の食習慣とは?日本食レストランに日本人がいない!?

オーストラリアに住み始めて約5年が経とうとしています。私自身は生まれてから24年間日本で生活していましたから、日本食が大好きです。ですからオーストラリア国内にある日本人経営のレストランに行くことも多く、家でももちろん日本食です。オーストラリア人は肥満体質の人が多く、オーストラリアの食事と日本の食事が違うという事は火を見るよりも明らかです。何が違うのか、具体的にお話し致します。

オーストラリア人の食生活

 国を代表する食べ物がない

日本と言えば寿司、といった代表的な食べ物がありますよね。アメリカと言えばハンバーガー、ドイツと言えばソーセージ、などというイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。しかしオーストラリアにはこのような国を代表する食べ物がないように思います。
強いて言えばカンガルーの肉でしょうか。オーストラリアでは確かにカンガルーが愛されていますが、カンガルーが増えすぎてしまっているためにカンガルーミートとして食べられているのです。色が赤黒く、少し臭みがあり、それでも結構あっさりとした味です。

 主食はパン

また、パンが主食になります。肉もよく食べられています。肉は安く売られており、日本よりも手に入れることが簡単です。オーストラリア人はチキンをよく食べます。
チキンといっても加工した照り焼き風のチキンやたっぷりソースがかかったカロリーの高いチキンがよく食べられています。オーストラリアでは魚介類はとても値段が高く、日本の3倍ほどでしょうか。最近は寿司のレストランの影響でようやく魚を生のまま食べる人も増えてきました。しかしマグロのような魚は生では食べられません。そもそも赤身の魚は血のようだということで人気がないのです。

 大量買い

オーストラリアは頻繁に買い物に行くのではなく、1週間に1度など、大量買いをする人が多いです。日本のようにカゴに入れて運ぶのではなく、大きなカートに直接商品を入れてレジまで運びます。ですから買い物に来るときにはほとんどの人は車で行きます。コストコを思い浮かべるとイメージしやすいかもしれません。
火曜日はケンタッキーフライドチキンの値段が安くなりますので、ドライブスルーや店内はお客さんでいっぱいになります。ファーストフードも人気があります。このようにカロリーの高いパンや肉を好んで食べ、食べる量も全体的に多いですから、食生活は健康とは言えません。

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オーストラリアにある日本食レストラン

 日本人経営のレストランは少ない

日本食レストランは世界各地にありますが、少なくともここオーストラリアでは日本人が経営しているものは少ないように思います。日本食レストランそのものはあるのですが、中国人や韓国人が経営しているということの方が多いのです。外国人経営の日本食レストランは、日本人の私からすると何かが違うということが少なくありません。
値段自体は外国人系の日本食レストランも日本人経営の日本食レストランもあまり変わりませんが、どちらかというと日本人経営のレストランの方が少しばかり高いかもしれません。
大きく違うところと言えば、例えばお寿司に使われているシャリが熱すぎたり、回転寿司にたこ焼きが回っていたりします。日本食といってもオーストラリア人向けに作られていますから、巻き寿司には唐揚げが入っていたり、とんかつが入っていたりします。最近は日本でもこのような創作寿司が見られるようになりましたが、まだまだ多いとは言えないですよね。

 ボリュームが大事

日本で提供される料理は上品で見た目が良く、と意識されています。
しかしオーストラリアではボリュームがあり、味が濃いものが好まれる傾向にあるような気がしています。ですから私は日本食が食べたくなったら日本人経営の日本食レストランに行くようにしています。日本人の私が来店したら、きちんと日本人向けに味を調整してくれるのです。オーストラリア人は日本食レストランの経営者を選ぶのではなく、自分が好きな事を出してくれる日本食レストランを好みます。当たり前と言えば当たり前ですが、脂っこい濃い味が好きならば外国人系の日本食レストランに行きますし、味が薄めで見た目も上品なものが良いと思うのであれば日本人系のレストランに行きます。

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オーストラリア人は人との集まりが好き

オーストラリア人は大勢で集まることが好きです。週末であれば夜はお酒を飲み、踊りながら時間を過ごしたり、バーに行けば知らない人同士でもすぐに打ち解けあって一緒に飲んだり、ということもあります。ビーチや公園にはバーベキュー台が設置されていることが多く、昼間バーベキューをすることもたくさんあります。もちろん誰でも無料で使用することができるのです。
このようにオーストラリア人は日本のように食べ物の見た目を楽しみ、味を楽しみ、というのではなく、基本的にみんなで食べる時間を楽しむという傾向があるように感じています。

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