「電車ではベビーカーを畳め!」は世界共通なの?子供が騒いだらどうする?

中国で息子が生まれ、今はベルギーで子育てをしています。インターネットで「電車に乗ったらベビーカーは畳むべき」などというニュースを見るたび、日本は子供に対して冷たすぎるのではないかと感じることがあります。ここではヨーロッパで子育てをしてみて感じる日本との違いを紹介します。

子供が騒ぐこと自体には問題がない

 親が子供の相手をしているかどうか

レストランや喫茶店に行くと、時々赤ちゃん連れの人を見かけますが、子供が静かに座っているなどという事はまずありません。子供は色々と学んでいる最中ですから、いろいろな人が集まる場所に行くと楽しくて騒いでしまう子供が多いのではないでしょうか。

こちらで感じるのは、子供が騒ぐことではなく、その子供に対して親がどのように接しているかということが重視されているように感じます。もちろん、すべての親がきちんと子供の相手をしているわけではなく、泣いている子供に対して「静かにしなさい!」と怒鳴る親もいますし、完全に放置状態の親もいます。しかし親がしっかりと子供の相手をしている限り、子供が騒いだとしても周りもその親子を温かく見守っているような気がします。

 子供の相手をしてくれる人も多い

うちの息子も例外ではなく、レストランなどに行っても騒いでしまうことがあります。なかなか静かにならないこともあり、時間帯によっては店内そのものが静かですから、本当に申し訳ないと思うことも珍しくありません。

しかし、だからといって白い目で見られるかと言えばそのような事はなく、むしろ息子の遊び相手をしてくれる人もそれなりにいます。それだけで息子の機嫌がすっかり良くなることもありますので、親としては本当にありがたい限りです。

先日ブリュッセルに行くための電車に乗っていたら、通路を挟んで隣に座っていた小学生の男の子2人がいろいろな変顔をし、息子をあやしてくれました。赤ちゃんに対して子供が遊び相手をしてくれるなどという事は思ってもみなかったため、とても驚きました。

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ベビーカーは畳まなければいけないのか

 赤ちゃんを連れてベビーカーを畳む、とは?

日本では、よく「電車に乗るならベビーカーを畳むべきだ」などと言われますよね。確かに、ベビーカーは場所を取りますし、ベビーカーの存在は迷惑だと思う人もいるかもしれません。

しかし、そのように主張する人にはまず考えてみて欲しいのです。例えば、1歳児であればざっと10キロほどはあるでしょう。ベビーカーを押しているお母さんが1人で電車に乗る場合、もしもベビーカーを畳もうとすれば、その10キロの赤ちゃんを片手に抱え、もう片方の手でベビーカーを畳み、その手でベビーカーを抱えなければいけません。そのような状態で電車に乗ったお母さんが社内で立っていなければならなかったら、一体どこを掴んだら良いのでしょうか。日本は赤ちゃんを連れている人に席を譲るという感覚があまりありませんから、そのお母さんは立ったままでいなければいけないかもしれないのです。そのような時、片手に10キロの赤ちゃん、片手にベビーカーを抱えていたら、そのお母さんはどこにも掴むことができず、危ないですよね。しかもその10キロともなれば、その赤ちゃんはおそらくじっとしていないでしょう。もぞもぞ動く赤ちゃんを片手に抱え、倒れないようにベビーカーを支え、そんな状態で立ったままでいなければいけない、となれば、それはおかしすぎると思いませんか?

また、赤ちゃんが寝ていたらそれはそれで大変です。赤ちゃんによってはなかなか寝てくれず、お母さんはヘトヘト、ということも珍しくありません。ベビーカーでやっと寝た赤ちゃんを抱きかかえるという事は赤ちゃんが起きて泣き出してしまう可能性もあるということです。その状態に電車に乗るなんて、更に大変だと思いませんか?

 ベビーカーは基本的に畳まない

中国やベルギーで思った事は、ベビーカーは基本的に畳まないということです。もちろん、レストランなどで食事をしている時や、そもそもベビーカーが必要ない時などはきちんと畳み、場所を取らないように配慮するべきです。

しかし、赤ちゃんをベビーカーに乗せたまま電車やバスに乗ったとしても、「ベビーカーを畳まなければいけない」などと主張する人はいません。むしろ、バスにはベビーカーのためのスペースも用意されているほどです。それに、混雑した電車であれば、ベビーカーに乗っていた方が赤ちゃんも安全です。「赤ちゃん連れで混雑した電車に乗るな」という人もいるかもしれませんが、そんな時間帯に子連れで乗りたくて電車に乗るはずがありません。避けられないこともあるのです。

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ベビーカー以前の問題もある!?

 ルールを守らない人も多い

その一方で、ベビーカーを畳む、畳まない以前の問題もあります。例えば、ヨーロッパにはとにかく移民が多く、言い方は悪いですが、ルールや法律をきちんと理解していない人もいます。例えば、電車に乗った時は荷物で座席を占領するのはマナー違反だと思いますし、通路を塞ぐなんてとんでもないことです。消防法の面から考えても危険です。

しかし、そのようなルールが守れない人たちも珍しくありません。つまり、「ベビーカーは場所を取るから畳め」という以前に、荷物で通路を塞ぐ、荷物で座席を占領する、という人がいる以上、ベビーカーなんてかわいいものかもしれない、と感じてしまうのです。日本はそのようなルールが厳しいですから、どうしてもベビーカーの問題が指摘されてしまうのかもしれません。

 子供を育てやすい環境が大切

その一方で、やはり赤ちゃんに対して厳しすぎると、少子化の問題は解決できないと思います。赤ちゃんが生まれたら外出できない、外出先で赤ちゃんが泣いたら周りから白い目で見られてしまう、などとなれば、そもそも女性たちは子供が欲しいと思わないのではないでしょうか。

ベビーカーは場所を取るから畳まなければいけない、などというのではなく、赤ちゃんは泣いて当たり前、お母さんも頑張っている、などという温かい気持ちを持つことも大切だと思います。確かに待機児童ゼロを目指すことも大切ですが、それだけではなく、子供を連れたお母さんたちを受け入れる社会の構築も大切だと感じています。

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日本は赤ちゃん連れの家族に冷た過ぎる

息子を連れて日本に戻った時、一度だけ電車に乗ったことがあります。息子が泣いていたので、私が息子を抱っこし、夫がベビーカーを畳んで電車に乗りましたが、電車に乗った瞬間、周りの人たちがちらっとこちらを一瞥し、さっと目を逸したのが印象的でした。座席は譲らない、関わりたくない、という気持ちが丸見えな感じがしました。

日本は先進国であり、発展途上国ではありません。先進国であるという事はそれなりに文明化しているということであり、それは物質的なものだけではなく、人間の精神面においても同様だと思います。先進国だから心に余裕がない、ということではなく、先進国だからこそ人の弱さがわかる、という国になりたいものです。

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