イギリスは主に4つの都市から成り立ちますが、都市ごとに雰囲気も文化も異なります。イギリスの首都ロンドンとスコットランドの首都エジンバラは全く異なった雰囲気になっています。日本からイギリスに旅行するとロンドンをめぐる観光が人気ですが、実はロンドンを拠点とし、人気の湖水地方やスコットランドには簡単に行くことができるのです。
ここでは、そんなイギリスのロンドンとエジンバラの魅力についてお話しします。
イギリスとは
イギリスは何から成り立つのか
私たちは首都ロンドンがある国をイギリスだと思いますよね。イギリスの正式名称はThe United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandといいます。そのため、イギリスはUK、GB、と略されることもあります。
イギリスはイングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドの4つの連合国から成り立っているのです。私たちがよく知っているロンドンはイングランドの首都、先ほど述べたエジンバラというのはスコットランドの首都になります。私たちがよく見るイギリスの国旗ユニオンジャックは、イングランドとスコットランド、北アイルランドの3つの端から成り立っています。ウェールズを含めた4つの連合国が統合した際、イングランドとウェールズはほとんど1つの連合国としてみなされていたため、ウェールズの旗は含まれていません。
「イギリス人とは呼ばないで」
私の夫はスコットランド出身ですが、イギリス人と言われるのを嫌います。どこ出身かと聞かれれば必ずスコットランドと主張するのです。イングランド出身の人も自分たちはイングリッシュだといいます。イングランドの人たちも同じイギリス人としてまとめられるのが嫌いなようです。
サッカーやラグビーなどのスポーツ観戦の場合、スコットランド出身の夫を含め、私たちの友人のスコットランド人はイングランドの試合は応援しません。そしてイングランド出身の人たちはスコットランドを応援しません。同じ国なのに面白いですよね。
イギリス貨幣には2種類ある
イギリス貨幣と言えばユーロではなく、ポンドが使われているという事は多くの人が知っていると思います。そして、実はスコットランド・ポンドとイングランド・ポンドがあります。多くの人が知っているポンドはイングランド・ポンドです。スコットランド・ポンドはEU圏内を含め、他の国では使うことも両替することもできません。
ただし、スコットランド・ポンドはイギリスであるイングランドでは使用することが可能なのです。先日ロンドンに行った時、スコットランド・ポンドで支払いをしたら、「スコットランド人か?」と聞かれてしまいました。私にとってはいちいち厄介です。
ロンドン定番のオススメ観光地
テムズ川沿い
ロンドンは大都市ではありますが、その中心部は東京よりも小さく、地下鉄やバスの交通の便が非常に良いため、観光にはお勧めです。特にテムズ川沿いは1番のオススメエリアで、ロンドン・ブリッジに、ロンドンのシンボル的存在であるロンドン・アイなど、世界遺産に登録された歴史ある建物や町並みが楽しめます。
ロンドン・マーケット
ロンドンに来たらぜひマーケット巡りをしてみてください。11世紀頃から開かれた歴史あるマーケットや、ハリーポッターの撮影された場所でのマーケットなど、様々なものがあります。イギリス料理で有名なフィッシュ・アンド・チップスが食べられます。伝統的なパブもあるため、大人の雰囲気を味わっても良いかもしれません。
アンティークやジュエリー、手作りジャムや紅茶など、たくさんの店舗が並び、街中を眺めているだけでも面白いです
ロンドン周辺の観光地、湖水地方
ロンドンから電車で4時間ほど行くと、絵本の世界が広がる田舎町、湖水地方に行くことができます。大都市ロンドンとは雰囲気が違う湖水地方は、日帰り旅行や宿泊を伴う旅行にぴったりです。
湖水地方はロマン派詩人ワーズワースが愛した街です。湖水地方の玄関口に当たるウインダミアには春から初夏にかけて、見事なイングリッシュガーデンが広がります。レイククルーズを楽しんだり、自然が満喫できる湖畔を歩いてみたり、のんびりとした時間を過ごすことができます。
ピーターラビットの世界が広がるヒルトップでは、作者、ビアトリクス・ポーターが晩年を過ごした石造りの家を見学することができます。ここで数多くの作品が生まれました。ヒルトップは田舎町であり、羊やウサギなどもたくさんいます。
グラスミアやアンプルサイドなどの小さな田舎町では、石畳の道、石造りの家、歴史ある建造物をたくさん楽しむことができます。
スコットランドの首都エジンバラ
エジンバラの魅力について
ロンドンからスコットランドに行くときには電車や飛行機がオススメです。スコットランドの首都エジンバラは街全体が世界遺産という場所であり、中世の街並みが残る古い歴史ある建物に、どこからともなく聞こえてくるバグパイプの音色、丘の上にそびえ立つエジンバラ城の迫力など、様々な魅力があります。歴史が好きな人にはぜひ一度は訪れてもらいたい街です。
街全体でのお祭り
エジンバラの夏は街全体がお祭りになります。本格的なオペラやバレエ、誰でも何か、人に見せられるような芸があれば、エジンバラ・フリンジフェスティバルに参加できます。
世界中からパフォーマーやアーティストが集まり、もちろん日本から参加する人も少なくありません。コメディーにダンスに手品など、何でもありというのがフリンジフェスティバルの特徴です。Mr. ビーンもフリンジから人気が出たコメディアンです。私は、夏のエジンバラはヨーロッパの中で1番賑やかで活気がある街だと思っています。
ハリーポッターが生まれた街、エジンバラ
確かにイギリスと言えばロンドンを思い浮かべる人はたくさんいるでしょう。しかし、イギリスはそれだけではなく、湖水地方やエジンバラなど、様々な魅力的な場所があります。特にエジンバラはロンドンに続き観光客が訪れる人気の街であり、実はあの有名なハリーポッターが生まれた街でもあります。イギリス観光をする際には、ぜひエジンバラに来てください。
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