イタリア人シェフと結婚した主婦がおくるイタリアの「食」シリーズ① ~ 歴史が深いイタリア料理

美食の国、イタリア。食を語れば話が尽きないイタリア人がとても大勢います。私も日本で育った子供の頃から、パスタやイタリア料理が好きでしたが、イタリア人の主人(料理人)と出会い、イタリアに住むことで初めて知るイタリア料理や食材が非常に多くありました。知れば知るほど、自然や食材にも恵まれていて、長い歴史の中で受け継がれてきたレシピも多くあります。本当に奥深い食文化を持つ国だと思います。今回からシリーズで、イタリアの食について紹介していきます。

イタリア料理の歴史

イタリア料理の歴史は、紀元前、ローマ帝国の時代にまで遡ります。当時の裕福なローマ人たちの間で、腕利きの料理人を集めて贅を尽くした料理を披露することが流行していました。そして、料理人たちも、日夜新しい料理づくりに励んだことで、素晴らしい食文化が育ちました。その後、ローマ帝国の発展とともにイタリアの食文化がヨーロッパ各地へと広がっていきます。

 フランス料理もイタリアの影響を受けている!?

1533年、フィレンツェの名門貴族・メディチ家のカトリーヌ嬢が、フランスの国王アンリ2世に嫁ぎました。 パリに移り住む際、カトリーヌは大勢の腕利きイタリア人コックを連れて行き、それをきっかけにしてフランス宮廷の料理やテーブルマナーが洗練されました。フランス料理の起源は、実は、イタリア料理の影響を受けていると言われています。(イタリア人の言い分ですが)

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地方により異なるイタリアの食

南北に細長い長靴型のイタリアは、地域によって気候風土や特産物も違います。また、イタリアが現在のように統一されたのは、1870年のことです。それまで、各地方は都市国家として独立していたため、それぞれの地方が個性的な郷土料理を持ち、また、そこに住む人たちは、その地域の伝統的な食文化を大切に誇らしく守っているのです。イタリア料理は地方色が強く、各地方料理の集合体といっても過言ではありません。
そんな歴史から、イタリア人も国内旅行を好み、その地域特有の食材や料理を楽しむ人が多いです。

 南北でレシピは大きく異なる

そして、イタリアを大きく分けると、北部では軟質小麦や米の栽培、酪農。南部では硬質小麦や野菜、果物の栽培、漁業などがそれぞれ盛んです。

イタリアと言えばオリーブオイルですが、実は、北部はオリーブオイルよりバターを使う傾向があったり、トマトを多用する傾向が強いのは南部だったりします。また、イタリアは海に囲まれているので、魚介類もよく食べますが、肉も良く食べる地域があります。陸続きの北イタリア地方では肉やチーズを使ったパスタが、南イタリアでは魚介やトマトを使ったパスタレシピが多くあり、国内の食材の豊富さを物語っているのです。

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スーパーでの食材

ここからは身近な視点での「食」です。スーパーに行くと、とてもイタリアらしさを感じます。まずは何と言ってもパスタコーナーの凄さです。小さなスーパーでも、1通路分の棚が全部パスタコーナーです。正確な種類数はイタリア人でも知らないほどですが、500種類以上はあると言われています。日本でよく見るスパゲッティのような乾燥パスタや生パスタから、スープ用やオーブンで焼く用などなど本当に覚えきれない種類がたくさんのメーカーから出ています。

 トマト缶やオリーブオイルも豊富

そしてトマト缶も陳列棚1列使って、たくさんの種類が売られています。甘いトマト缶や酸味の強いトマト缶、ミニトマトがそのまま缶詰になっているもの等、イタリア人は料理によって使い分けています。

オリーブオイルも種類豊富ですね。中部のトスカーナ地方で作られたオリーブオイルもあれば、南のプーリア地方(イタリアの形を長靴で捉えたら、ヒールの部分の地域)で作られているものもあり、全く味が違います。甘味が強かったり、辛味が強かったりと特色の違いが面白いです。

サラダやパンにつける生食用に向いているものや、火を通すのに向いているもの、イタリア人は好みも含めて使い分けている人が多く、食のこだわりに驚かされます。唐辛子入り、レモン風味、トリュフ風味などとバリエーションも豊富です。

 生成食品の計算の仕方が日本とは違う

そして、フルーツや野菜の生鮮食品の扱いにも日本と大きく違うことがあります。イタリア人はフルーツや野菜もよく食べます。これらは量り売りが多くて安くて基本的にはとても美味しいので、日本人の私としてはイタリアに住んで嬉しいことの一つです。

日本では1個〇〇円、もしくは袋入りでの販売が一般的かと思います。しかし、イタリアでは売り場に種類ごとに個々で積んであり1kg〇〇ユーロと記載があり売られていることがほとんどです。自分で袋に詰めて近くに置いてある機械で測り、出てくるステッカーを貼ります。

例えば、りんご。日本は大きさや色が同じようなりんごが、綺麗にお行儀よく並んでいることが多いですよね。どれを選んでもそれほど変わらないかと思います。私はそれが普通だと感じていました。

ところが、イタリアでは同じ種類でも、色も形も大きさもバラバラな自然に取れたようなまま積まれています。りんごは1kg1ユーロ程と非常に安く気軽なものですが、よく選んで買わないと虫食いがあったり、たまに品質が良くないものもあります。柑橘類も葉っぱや枝がついているまま積まれています。イタリア人にとっては当たり前のことなので、品質が良くないものがあっても、誰もクレームしたりしないのです。私にとっては海外生活で経験した新鮮なことの1つでした。

 日本の売り場は人工的!?

ちなみに、そんな状況が当たり前で育ったイタリア人の主人は、初めて日本のフルーツ売り場を見たときに「一つを見れば美味しそうだけど、とても人工的で怖い」と感じたそうです。

私にはなかった視点で、食文化だけでなく食材一つにも違いがあるのものなのだなと印象的でした。

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スーパー内を観察するだけでも面白い!

このように食材一つでも日本と様々な違いがあります。イタリア旅行の機会があれば、オリーブオイルやパスタも日本にはない種類が沢山あるので、お土産としておすすめです。外食も美味しいですが、フルーツなどをスーパーで購入したり、スーパー内を観察するだけでも楽しいでしょう!

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