アメリカの医療制度では医者とのパートナーシップが重要!

日本であろうが海外であろうが、子育て中は大変です。いつどこで子供が熱を出すか、怪我をするかわかりません。原因のわからない湿疹が出るかもしれませんし、他にどんなことが起こるのかわからないのです。私の子供たちは比較的健康で、あまりお医者さんにかかる事はありませんでした。しかし、やはり何かあったときには信頼できるお医者さんに診てもらえると安心できます。ここでは、私の経験をもとに、アメリカで子供が病院にかかる場合の話をしたいと思います。

かかりつけのお医者さん

 生まれる前から決まっている

アメリカでは、子供が生まれる前からかかりつけのお医者さんとの関係が始まります。子供の出産準備の際、出産する病院で手続きをすると「もう小児科は選んでありますか?」と聞かれます。私が長女を出産した時はそんな事は全然知らず、「選んでいません」と答えるしかありませんでした。すると、病院が提携している小児科を紹介してくれ、出産後はすぐにそこから先生がやってきて、赤ちゃんの様子を見てくれました。この病院の先生が、うちの子供たちの「かかりつけのお医者さん」です。

 小児科医の出番

もちろん、私が長女を出産した病院にも小児科医はいましたし、出産と同時に赤ちゃんに異常が見られた場合は、そちらの先生が対処してくれたようです。しかし、それとは別に「今後長い付き合いになる予定」の小児科の先生は、出産数時間後に病院に来て、生まれたばかりの赤ちゃんの黄疸の様子や健康チェックをしてくれました。
出産したばかりの母親の部屋にも来て、赤ちゃんの様子を教えてくれ、退院した後2週間後の健康診断の予約などもしてくれます。三女を出産した時は黄疸が出ていたため、退院翌日に小児科に来るように言われました。
退院後は、その小児科で定期検診などを進めていきます。予防接種もそちらで受けられますし、成長の段階で何かがあれば、その小児科医から専門医を紹介されるのです。ただし、歯科と眼科は別です。

 

緊急の場合

 かかりつけのお医者さんに連絡が取れない場合

赤ちゃんにしろ、10代の子供にしろ、急に体調が悪くなったり急に怪我をしたり、ということは起こりうることです。その時、常にかかりつけのお医者さんに連絡が取れ、予約を入れてもらえるのであれば問題は入りません。しかし、病院がお休みだったり夜だったりした場合、緊急の対応が必要となります。

 ERと緊急クリニック

緊急病院はドラマなどのイメージ通り、ERと緊急クリニックという2種類があります。ERは手術などができる本格的な緊急治療室がありますので、患者は救急車で運び込まれるケースが多いです。そこまでの対応が必要ないのであれば、身近の緊急クリニックで充分です。
緊急クリニックでは、レントゲンや縫合などの簡単な治療をしてくれますし、急な発熱やインフルエンザの場合でも、解熱剤や抗生物質などの処方箋を出してもらうことができます。ただし、かかりつけのお医者さんではありませんから、子供のアレルギーの有無や普段服用している薬など、こちらから報告をしなければいけません。
緊急クリニックで処置をしてもらったなら、日を改めてかかりつけのお医者さんに診てもらうという方法もあります。

 

後払いの医療費

 医療保険の仕組み

アメリカは医療費が高いと有名ですね。しかし、そう言い切ってしまうのは早計です。日本の医療費が高いか、アメリカの医療費が高いかといった場合、簡単に比較することができません。なぜならば仕組みが違うからです。

 変革期にある医療制度

今、アメリカも医療保険の変革期に入っており、日々その仕組みは変わりつつあります。以前は保険を持つ、持たないも個人の自由でしたが、今は義務に変わりつつあります。一言で医療保険といっても、会社で負担するものや個人で入るものまで千差万別です。州や法人が提供する保険の種類も様々なので、どの医療費がどれくらいかかるかということを説明することはできません。
また、定期検診は無償で行われることもあります。定期検診は医療保険のベーシックプランに組み込まれており、予防接種も同様です。州が定めている予防接種は医療保険の対象ですから、大体が無料です。医療保険を持たなかったとしても、公的な保健所に行けばほぼ無償でサービスを受けることができます。

 保険対象外の場合は高額になる

もちろん、先ほど述べたERや緊急クリニックに行く場合、保険の対象外となります。治療を受けた後、クリニックから保険会社に治療費の請求がいき、保険の対象となる治療とならない治療に分けられた上で、後に医療費が請求されてくるのです。
この医療費を確認すると、とんでもない額の時もあります。私たち一般人には、何が保険の対象で何がそうではないのかもわかりませんし、クリニックで聞いてもその場ではわからないと言われます。
保険がない場合は、当然全額自己負担となります。ですから緊急クリニックを利用するときは慎重にならなければいけません。

 

医者とのパートナーシップが大切

大人にも言える事ですが、アメリカで暮らしていると、信頼の置けるお医者様との良い関係が非常に大事だなあとつくづく思います。子供は、具合が悪いことを上手に説明できませんから、親がいち早く察してあげて、それを上手に伝えられるお医者様が身近にいると安心できますよね。私はこれからも共に成長を見守ってくれるお医者様との関係を大事にしていきたいと思っています。