ドイツで10年以上働いて気づいた異文化コミュニケーションのコツとは?

ドイツに暮らし10年が過ぎました。今はドイツ人の夫と子供と生活し、海外での生活や外国人とのコミュニケーションを楽しんでいます。今はドイツ国内の教育関連機関に勤めていますが、やはり最初は外国人と働くということで様々なカルチャーショックを受けました。ここでは、自分なりに経験した外国人と楽しく働くコツを紹介します。

笑顔で挨拶をする

 当たり前のことだけれど…

笑顔で挨拶なんて当たり前でしょうと言われるかもしれません。しかし、外国人の同僚と一緒に働く職場における笑顔の挨拶は、特に私にとっては日本の職場以上に当然のことです。
外国人だからこそ、当たり前なのです。

 日本人への警戒心を解いてもらうため

ここでは多くの人が白人ですが、私は数少ないアジア人です。そのため、彼らは私を外国人として認識すると「この人の国の文化や生活習慣って、どんな感じなんだろう?普通にドイツ人と同じように接していいのかな?」と考えていることが多いことでしょう。
そのため、言葉に頼らず、好感を持ってもらえるように行動することが大切なのです。朝1番に顔を合わせる時、笑顔で「おはようございます」ということにより、相手は私と目を合わせて挨拶してくれるようになります。

 好感を持ってもらえることが大切

私がおかしな外国人ではないということがわかれば、今度は外国人の同僚から「おはよう」と声をかけてもらえることもあります。すると私もやはり嬉しくなります。
お互いに好感を持つことができれば、今日も1日頑張ろうという気持ちになれるのです。話したことがない人であっても、あったその瞬間から好感を持ってもらえるように振る舞うことが大切です。

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フレンドリーにはっきりと、簡潔に

 質問しても良し、否定的な意見を述べても良し

私は、今の職場で10カ国以上の外国人と一緒に仕事をしてきました。この仕事を通じて、やはり日本人は外国人と比べると、まだまだ質問をすることも否定的な意見を述べることも苦手であると感じています。
それでも仕事をうまく進めていくためには、聞きにくいことも聞かなければいけませんし、受け入れてもらいにくいもしれないと感じるような否定的な意見も、はっきり言わなければいけない時があります。

 フレンドリーに、はっきりと、簡潔に伝えることが大切

そこで、私はフレンドリーに、はっきりと、簡潔に話すようにしています。それにより、「仕事上必要があって聞きにくい質問や否定的な意見を述べているけれど、あなたの人格を否定しているわけではないよ」というメッセージを暗に伝えることができるのです。
実は、このコツはイギリス人の同僚から教わりました。私自身、彼女からは何度も質問されたことがありますし、否定的な意見を言われたこともあります。しかし、実は私が嫌な思いをした事は1度もないのです。
彼女から実際にこのコツを教えてもらい、相手の人格を尊重し、仕事の内容を改善しようとしていく彼女の姿勢に共感を覚え、一緒に仕事をするという事がさらに楽しくなりました。異文化の者同士がお互いに気持ちよく仕事を進めるために大切なことだと感じています。

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仕事で何か成功したら、感謝や喜びを共有する

 感謝の気持ちを相手に伝える

私は職場で一生懸命取り組んだプロジェクトが成功したり、トラブルが片付いたと感じたりした時、その気持ちを同僚に伝えることを重視しています。ドイツ人は、仕事が終わったらすぐに帰宅する人が多いため、日本のように飲み会の場で話をするということができません。そのため、機会を見つけて手短に感謝の気持ちを伝えるようにしています。

感謝の気持ちを忘れずに伝えることで、次のコミュニケーションがずいぶんとスムーズになることもあります。国籍に関係なく、自分の頑張りは同僚が認めてくれている、わかってくれていると感じると、次も頑張ろうと思いますよね。私も同僚が「あなたのおかげで助かった、ありがとう」などと言ってくれる時、とても嬉しくなります。そう言ってくれる同僚とは、より協力して頑張ろうと思います。

 仕事外での付き合いはあまりない

ただし、ドイツでは職場の同僚だからといってプライベートでも付き合いがあるという事はあまりありません。そのため、勤務時間内に相手に伝えるということが大切だと思っています。

ゆっくり話す時間がなければ、例えば小さな花束やお菓子を詰め合わせとプレゼントを用意したり、ありがとうと書かれたカードを添えたりするだけでも構いません。私自身、労力を費やしたプロジェクトの後に同僚からきれいなお花の鉢植えをもらい、「ありがとう」と言われた時には涙が出ました。このような気遣いも、お互い一緒に働く上では必要だと思っています。

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言葉の壁は関係ない

上に挙げた3点は、実はどこの国であっても大切なことだと思います。もちろん日本でも大切ですよね。つまり、外国人と働くために1番大切な事は、決してその国の言語を流暢に喋るという事ではないのだと思います。

しかし、そうとは言っても言語の壁を感じることもあります。外国人としてはニュアンスがわからず、変な表現を使ってしまって相手を絶句させたこともあります。そのため、自分にとっては外国語、相手にとっては母国語という言語を使っているならば、相手の表情を見ながら話をすることも大切だと思っています。

相手の表情が曇ったら、自分が何か変なこと言ったのかもしれないと気づきますよね。そのことに気づくということも、外国人と仲良くするコツなのではないかと感じています。

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