日本人は、とても真面目で、世界から見ると、礼儀正しく、働きアリのような国民だと言われることがあります。また、表情が読み取りにくく、何を考えているのか分かりづらいと言われることもあります。今日は、そんな日本人の表情について紹介したいと思います。
思った事を言わない、顔に出さない、争いは回避する!これは日本の国民性か?
私と一緒に働いていた同僚の外国人や、外国出身で日本に住む友人は、日本人の表情はややこしいと愚痴をこぼしていたことがありました。では一体、何が彼にとって、ややこしかったのでしょうか?
ネパール人の友人が言っていたこと
ネパール出身の彼が、日本人の表情がややこしいと言っていたことから紹介します。それは、同じ職場の日本人スタッフが飲み物が入っていたグラスを割ってしまい、謝っていた時の事です。彼は慌てて破片を拾い始め、その時、駆け寄ってくれたスタッフや周囲のお客様に「申し訳ございません。」と口にしていたそうです。しかし、その表情は口元が笑っていて、なぜ、謝りながら笑っているのか不思議に思ったそうです。
確かに言われてみると、私たちは少し笑いかけながら謝ることがあります。それは、「怒らないで、笑ってくれると嬉しい…」という思いから出てくる笑いかもしれません。日本人ですが、ちょっと悩みますね…
イギリス人の友人も同じようなことを言っていた!
また、イギリス出身の友人は日本人の表情について、「日本人は、顔が変わらない。リアクションや反応が少ないため、何を考えているのかわからないことが多い」、「表情豊かなアメリカ人と比べると、表情から感情を読み取るのが難しい。」と言っていました。
このような日本人の表情について、「読み取りづらい」と感じた事がある外国人は多いそうです。
私たち日本人の表情はややこしい!?
そう言われると、確かに少しわかりづらいのかも…と思いますが、いくら分かりづらいと言われても、表情を出さない方がいいというのは、日本人の美学のようなものです。言い換えると、表情を顔に出さない分、1つの表情で様々な意味合いになる日本人独特の感覚なのかもしれません。だからこそ、外国人の彼らには理解が出来ず、表情を読み解くのが難しいと思うのは無理もありません。
しかし、この表情の意味合いの違いが、ビジネスの場ではコミュニケーションのすれ違いを招いたり、マナー知らず・礼儀知らずと相手を不快な思いにさせてしまう原因になることもあります。日本人が当たり前に思っていた表情であっても、それは私たち日本人の独特の感覚だという事を意識しておいたほうがいいでしょう。
では、外国人から見ても「ややこしくない表情」とは、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか?
「あなたの表情は分かりやすい」と言われる私。なぜ?
私は、よく外国人の方から話しやすいと言われます。最初は何も感じなかったのですが、一人だけではなく、外国人の友人が口をそろえて言うので、理由を聞いてみました。
表情と気持ちが合っている
私の場合、笑顔のときはポジティブな気持ちの時、下を見ている時はネガティブな気持ちの時のように、見た目と考えていることが同じに見えるから、分かりやすく、話しやすいそうです。
日本では子供っぽいと言われてしまうが・・・
表情が分かりやすいことは、日本人同士では子供っぽいと思われることや大人気ないという印象を与えがちで、私自身、失敗したなと思うことは多々ありました。しかし、国際的なコミュニケーションに目を向けると、「表情の分かりやすさ」は「コミュニケーションの取りやすさ」だったのです。
「表情の分かりやすさ」が「コミュニケーションの取りやすさ」に繋がるのは、例え相手が外国人であっても、日本人であっても、男性であっても、女性であっても言えることではないでしょうか?
表情を分かりやすく…と言っても、いきなり分かりやすくするのは難しい。
表情が分かりやすいとそれだけでコミュニケーションのすれ違いも減ってくるとはいっても、すぐに表情を分かりやすくするというのは簡単ではありません。
鏡をみながら練習あるのみ!
ポイントは毎日、鏡で笑顔を出す練習を続けることです。私たち人間は「笑顔」という表情を作るために、顔にある約40種類以上ある筋肉の内、14の筋肉を使っているそうです。それゆえ、毎日笑顔の練習をすることで、表情が柔らかくなってきます。
最後に
外国人が転職を考える理由に、日本人スタッフとのコミュニケーションの難しさが理由に挙がるそうです。仕事では連絡、相談、報告が必要ですが、スタッフ同士の信頼がないと、基本的な連絡でさえうまくいかない状況になってしまいますよね。
笑顔が笑顔を呼ぶ
自分が自然と笑顔になれる職場を、自らやめたいと思う人は少ないのではないでしょうか?それは外国人であっても、日本人であっても、同じ事が言えると思います。まずは自分の表情を見直してみることから始めませんか?
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