中国での妊娠生活~北京での産婦人科選びと中国人との考え方の違い

現在、私は夫とともに中国の北京に在住しており、この度、妊娠しました。まだ、妊娠20週なので出産には至っていませんが、今回は、この北京での病院探しや中国の妊娠出産事情について、ご紹介したいと思います。

適切な病院探し

 外国人が通える病院は決まっている

外国で病院に行く場合、もちろん言葉が通じる病院を選ぶと思います。それは中国でも同じことですが、実は北京では外国人が通える病院が決まっています。仮に、その外国人が中国語を話せたとしても関係ないようで、外国人を受け入れない病院が多数あります。

私の友人が、急な腹痛で近場の大きな病院に駆け込んだら、診察を断られ、3つほど病院をたらい回しにされた後にやっと病院を見つけたと言う人がいます。尚、北京には3つほど日本語が通じると言われる病院があります。日本人が出産をするなら、この3つのうちのどれか、と言われているようです。ただし、数多くいる中国人の医者の中に日本語が話せる医者がいると言うだけなので、予約が取りにくい(私が電話をした時は、2か月待ちとのことでした)、日本語が通じるだけあってとにかく値段が高いと言う印象がありました。

 高額な出産費用

ちなみに、外国人の妊娠・出産費用は、中国人に比べて10倍ほど高いそうです。もしも節約を第一に考えるならば、中国ではなくて日本で出産する方が断然安く済みます。北京で最も高いと言われる外資系の病院では、出産費用だけで約110万円、帝王切開となれば約145万円かかります。これに妊婦検診は含みませんので、妊婦検診を含めれば、帝王切開の場合はざっと200万円近くかかることになります。

 中国の産婦人科の「普通」

色々な病院を調べて驚いたのですが、中国の産婦人科は日本の産婦人科とは、事情が全く違います。日本語が通じると言う3つの病院を調べましたが、それらの病院は、日本語が通じる以外のメリットは私には感じられませんでした。

というのは、例えば日本語が通じる医師がいたとしても、その医師の診察を受けることが出来なければ、英語も日本語も通じない医師になる可能性があり、どうやら適切に情報共有がされていないらしく、何度も同じ質問をされるということも多いようでした。

また、内診の際にはカーテンも何もなく、分娩と中絶手術が隣同士で行われることがあるなど、とにかくプライバシーがいかに守られていないか、と言う点に心底驚きました。これは、中国の産婦人科では当たり前の様です。

 安心できる産婦人科が一番

しかし、いくらこの国では当たり前とは言え、私はそれに耐える勇気がなかったため、最終的には、アメリカ系列の病院を選びました。自分の身体のことならともかく、まだ見ぬ我が子の命を預けるわけですから、やはり安心できる病院がいいと思いました。

小規模な病院ですが、医師も看護師も英語が話せるため意思疎通ができますし、設備も整っていてプライバシーも守られており、この病院を選んで本当に良かったと思っています。ただ、もちろん全て英語になりますし、血液検査等の詳細も英語で言われますので、私は理解出来ないこともあります。そんな時は主人に聞いてもらい、後で私にも分かるように説明してもらいます。

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妊婦検診について

 妊婦検診の時期と検査内容

日本の場合、妊娠したことが分かればすぐに産婦人科に行くと言うのが一般的です。これは、子宮外妊娠の可能性などを早急に把握し、母体に影響を与えないための対策です。

しかし、中国では、最初の妊婦検診は妊娠8週から10週が一般的のようで、特に10週から病院に通う人の方が多いようです(ただし、実際は妊娠4、5週から病院に行くのは日本くらいで、その他多くの国では、10週頃に初めて病院に行くというのが普通のようです)。

また、安定期に関する考え方も違います。日本では16週から安定期ですが、中国では12週からでした。中国も日本同様、安定期に入ると1ヵ月に1回の妊婦検診になりますが、中国では12週から1ヵ月に1回となります。

妊婦検診の内容は、私が通っている病院では、毎回超音波検査や尿検査、必要に応じて血液検査がありました。しかし、中国人が通う多くの病院では、毎回超音波検査は無いようです。やはり、超音波検査は値段が高いため、お金が払えないようでした。私が通う病院の超音波検査は、超音波専門の医師、主治医、看護師と揃って見てくれます。

 胎児の性別は教えない

中国は一人っ子政策が導入されていた国であり、その当時は男の子が女の子よりも重宝されていました。そのため、医師が両親に胎児が女の子であると話してしまうと、両親が中絶を望むのみならず、母体に負担をかけて胎児を殺してしまうことがあったそうです。そのため、一人っ子政策が導入されていた頃は、医師は両親に胎児の性別を教えることが禁止されていたそうです。もちろん、両親にとっては重要な問題ですから、中には賄賂等を渡して教えてもらっていた両親もいたそうですが… しかし、これは医師によりけりで、例えば、相手が外国人である場合でも絶対に教えない医師もいれば、相手が外国人ならば問題ないと考える医師もいるようです。

ただし、今は一人っ子政策が廃止されましたので、この法律が厳密にどうなっているかはよく分かりません。私たちの場合は、教えてもらえない可能性も知っていましたし、男の子でも女の子でも良いと思っていましたので、そもそも期待もしていませんでした。

しかし、13週の時点で「次は性別が分かるかな」と言われ、教えてもらえるかな?とわくわくしていたら、17週では残念ながらはっきりとは分からず… しかし、超音波専門の医師と看護師が「多分…」と教えてくれたので、私たちは無事に性別を知ることができそうです。

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妊婦へのルール

 妊婦の体重管理

中国では基本的に、妊婦の体重管理がありません。むしろ、妊婦は体重を増やし、大きな子供を出産するべきと言われているようです。実際は妊婦の体重が増えたからといって、子供が大きくなると言うわけでは無いのですが、15kgや20kgの増加はむしろ当たり前のようです。

日本は、体重管理が厳しすぎる国だとも言われますが、妊婦の体重増加が10kgだなんて少なすぎると考えているようです。中国の年配女性は体型が大きな人が多い気がしていましたが、もしかして、このせいなのかもしれません。

ただし、これも医師によって違うようで、私の主治医はBMIを計算した上で、私に何kgまでなら増加しても良いのかと言う話をしてくれました。私にはどうやら体重管理があるようです。

私の知り合いのルームメートは、妊娠29週から母親が妊婦である娘のために1日4食、食事を作っているそうです。妊娠29週と言えば、まだまだ親の助けが必要になる週数ではない気がしますし、1日4食も食べたら体重がかなり増えそうな気がしますが、どうやら中国ではこれが一般的だそうです。

 帝王切開や無痛分娩も多い

また、帝王切開も多いそうです。これは体重のこともあるのかもしれませんが、なんせ一人っ子政策で出産をする超本人も一人っ子であることが多いため、「痛い思いをさせるのはかわいそう」ということで両親がお金を出し、帝王切開や無痛分娩を選ぶそうです。

逆に日本で育った私には、無痛分娩は薬を使うから嫌だ、帝王切開もその後痛いから嫌だ、お金もかかる!という強迫観念があるのですが… だって帝王切開になったら、35万円くらい出費が増えますもん。できれば出費は抑えたいですよね。

 出産後の話

中国女性の産後の過ごし方にも、特徴があります。日本の産褥期の過ごし方にもそれなりにルールがありますが、中国では現代科学よりも昔の言い伝えが重視されているため、産後の女性には厳しいルールがあるのです。

まずは、絶対に家事をしてはいけません。ずっと布団の中で過ごすように言われ、家事は一切だめだそうです。そのためにわざわざ家政婦を雇う人さえいるそうです。水に触ってもいけないそうです。つまり、洗顔も洗髪も歯磨きもダメなのです。シャワーやお風呂なんてもってのほか!

また、風に当たるとリウマチになると信じられているようで、風に当たってもいけないそうです。産後、病院を退院する女性は、顔も布で覆って帰るのだとか…

そして最後に、テレビやスマホ、パソコンも使ってはいけません。目が疲れたら産後の肥立ちが悪くなってしまうそうです。この他にも地域によってルールがあるそうです。家事をするな、パソコンやスマホをいじるな、程度ならば意味は分かりますが、水に触るな、風に当たるな、というのはちょっと難しそうですね。

最も、日本のように友達が産後1か月もしないうちに訪ねて来て迷惑!などというトラブルはなさそうですが、それでも私は赤ちゃんを抱っこするために、それなりにシャワーを浴びて、清潔でいたいと思います。

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子供のことは妥協できない!

 納得のいく出産を

国が違うと、こんなにも考え方が違うのか!と驚くことがあります。正直なところ、いつもなら「異文化」と割り切って楽しめることでも、さすがにまだ生まれていない子どもの命が懸かってくると、納得しなければ気が済まないという思いもあります。

でも今の病院でお世話になり、中国で出産すると決めて後悔したことは一度もありません。まだまだ妊娠も折り返し地点ですので、これから何が起こるか分かりませんが、主治医と相談をしながら、納得のいく出産を迎えたいと思っています。

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