先日ハーバード大学に在籍中のアジア系の学生たちが、大学側が人種差別をしたとして訴訟を起こしました。ハーバード大学は人種によって評価を下げたり合格の基準を変えるなどの差別を行なっているということです。学生側の申し立てによれば大学に入学する際にも合格可能性は同じ成績だったらアフリカ系は95パーセント、ヒスパニック系は75パーセント、白人であれば35パーセント、アジア人なら25パーセントでそれを証明するデータも持っていると言います。
さらに学生側によると学業以外の課外活動や面接でも入学後に良い成績を取っているのにもかかわらず、アジア系アメリカ人の入学希望者の16万人近い記録を分析したところ「前向きな性格」「好かれやすさ」「勇気」「親切」「広く尊敬を集めている」などの項目で他の人種の学生よりも評価が低かったということです。ハーバード大学は合否判定の内情を企業秘密として一切公開していないため真実が明るみに出ることはないかもしれませんが、このような教育機関による人種差別は実はアメリカ中で行われています。
一方ハーバード大学の学費は年間約710万円ですが、学生や親にローンをさせないことを徹底しています。実際に学生の6割は返済する必要のない学費援助を大学から支給されて大学に通っており学費全額免除の学生は2割ほどにも及ぶそうです。また数年前には身寄りもなく家もない高校生を合格させ、ハーバード大学の求める基準を満たしている者ならば貧しいかそうであるかは一切関係なく入学を許可するという大学側の姿勢を見せたこともありました。
「どのようなバックグランドの人も無理なく大学に通えるようにサポートしたい」というのが大学側の考えだそうですが、今回のアジア人学生たちの訴えによると何もかもクリーンでない一面もあるようです。
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