104歳オーストラリアの最高齢科学者がスイスでの安楽死を決意

安楽死に関する問題は現在も世界各国で議論されていますが、非常にデリケートな問題のため法整備が整っていない国がほとんどです。そんな中オーストラリアの104歳の最高齢科学者デイビッド・グッドール氏が自らの人生に幕を降ろすためにスイスに行って安楽死をすることを発表しました。

デイビッド・グッドール氏は「こんな歳になってしまったことが残念でなりません。幸せではないです。死にたい。特に悲しいことではありませんよ。悲しいとすれば、それを誰かに邪魔されることですね」と語りました。彼の安楽死の報道を受けてオーストラリアでは安楽死に関する議論が再燃していますがデイビッド・グッドール氏は安楽死に関して「私の心情としては、自分のような高齢者は帮助自殺を受ける権利を含めた市民権を認められるべきだと感じています」とメディアに明かしました。

オーストラリアのビクトリア州では2017年12月にオーストラリア初となる安楽死を合法化する法律が可決されました。2019年6月から施行されるこの法律では健全な心を持つ余命6ヶ月未満の末期患者にの安楽死を認めるものです。

安楽死に関するニュースは世界中で報道されています。例えば末期の嚢胞性線維症のチリの14歳の少女が大統領に安楽死の許可を嘆願し実際に大統領と面会を果たしたニュースもありました。またベルギーでは耳の聞こえない45歳の双子がまもなく全盲になると診断され、お互いの姿がみられなくなることに耐えられないとし安楽死をしたというケースもあります。

このようにだんだん海外では死に関わるほどの健康状態でないのに関わらず、自らの生死の倫理観によって安楽死を選びそれが認められるケースが出てきています。もともと安楽死は助かる見込みのない患者を対象に心身の苦痛から逃れるための手段の一つでしたが、その倫理観も少しずつ変わってきているのかもしれません。

今回はオーストラリアの最高齢科学者が安楽死を決断したニュースをお伝えしました。