インターネットの普及により恋愛も国境を越えて昔より手軽に出来るようになりました。離れていてもオンタイムで連絡が取れますし、英語を使えば世界中の人とコミュニケーションを取ることだって可能です。そこで今回は中国人の夫を持つ私が感じた、外国人との恋愛をする時に覚えておきたい3つのポイントについてご紹介します。国際恋愛中の人も、国際恋愛をしてみたい人もぜひ読んでくださいね。
全てにおいて感覚が日本人と違う
少し大げさに書いてしまいましたが、日本人の当たり前の感覚は小さいことから大きなことまで全く通じないと思った方が良いと思います。相手の国や、また個人によっても違いますので恋人ときちんと言葉を交わして理解することが大切です。
イベントについて
例えば私の周りでこんなことがありました。日本在住の夫アメリカ人妻日本人の国際結婚夫婦。子供は小学生の女の子が一人。この夫婦は父の日と母の日の認識の違いで大げんかをしてしまったんです。
アメリカ人夫は自分が父親でもあるので、父の日には特別なディナーをして妻から日頃の感謝を伝えられるべきだと考えていました。同量に妻にも子供の母親として、母の日にかなり盛大なパーティーとサプライズプレゼントを用意していたんです。
しかし日本人の感覚からすると、父の日と母の日は父と母となった夫婦がお互いに祝うと言うよりは、子どもがお父さんとお母さんに感謝を伝える日ですよね。そんな感覚もあってか彼の妻は父の日に特別なイベントを何も用意しなかったんです。それに夫は激怒し夫婦喧嘩になってしまったそうです。夫が残念に思う気持ちも分かりますし、妻の父の日の感覚も日本人なので理解できます。どちらも間違っている訳ではありませんが、国際恋愛や結婚ではこのようなちょっとしたスレ違いで喧嘩になってしまうこともあるのです。
クールジャパンへの見方
日本では日本のアニメやポップカルチャーは世界中で大人気、と伝えられていますが、世界中全ての人が「日本はクールだ」と日本のカルチャーに熱狂する訳ではありません。
スタイル抜群の幼い女の子のようなアニメキャラが歌ったり踊っているのを見て「気持ち悪い」と思う外国人もいます。こちらの動画はアメリカの子供達が日本のアニメカルチャーに対して反応しているムービーです。英語ですが全ての子が好意的に受け止めていないのが分かると思います。
私も昔は日本のアニメは世界一だと思っていました。しかしある日中国人夫にこんなことを言われたんです。「日本のアニメは中国ではエッチっていうイメージしかないよ」と。私としては「ええ!」という感じだったのですが、中国ではそのようなタイプの日本のアニメが広く知られているため夫は「クールジャパンで日本のアニメを世界中の人に広げよう!」という日本のニュースを観た時に「え?あんなエッチなものを?」とびっくりしたそうです。
やはりどの国のものでも外に正しく伝わるのは難しいのかも知れないと思ったのた出来事でした。もし私が「日本のアニメは世界一!」と傲慢な態度を取っていたら、偏ったイメージで日本の文化を受け取っていた外国人は「ん?」と思ってしまうかも知れません。
もちろん日本のカルチャーは世界でも独特で多くの人を魅了しています。しかし世界中全ての人が好意的に見ているかというとそれは違います。「クールジャパン」を自負しすぎるのは国際恋愛をする際の眼鏡を曇らせてしまうことに繋がるかも知れません。
世間の目でなく自分の目でパートナーを見る
基本的に外国人は日本人よりも個人主義の考えが浸透しています。人は一人一人違います。パートナーのことを知り、パートナーに自分のことを知ってもらうには何度も話し合いぶつかり合わなければいけない時もあるのです。
世間の目は理由にならない
例えば外国人彼氏がハンバーガーが大好きでお店で「お腹が空いた」と言って5個のハンバーガーと3つのアイスクリームを注文しました。日本人の彼女は冗談交じりにこう言うのではないでしょうか。「どれだけ食べるのかと思われるから止めてよ!笑」と。
ジャンクフードを食べまくる外国人彼氏を止めるのは間違っていません。でもその理由は「あなたの身体に悪いから止めて」というのが外国人の感覚です。人の目に悪く映るから止めて、というのは例え冗談だとしても、そんな冗談が出てくること自体理解できないことだと思います。
ステレオタイプの外国人はいない
私の夫は中国人なのですが、声は全然大きくありません。私より礼儀正しいですし列にもきちんと並びます。夫が珍しいのでなく、夫のような中国人の人は大勢いるんです。
夫と結婚してから、中国人だから何だかめちゃくちゃなことをしそう、中国人だから無茶なことを言ってきそう…というのは日本人側が作ったステレオタイプに過ぎないのだと気付きました。もちろんマナーの悪い中国人もたくさんいます。でもそれはマナーの悪いアメリカ人や日本人がいるのと同じことだと思います。中国人の場合は絶対的な人口が多いですし、そもそも日本人が「これだから中国人は…と」という先入観を持って中国人のことを見ているので、目に付きやすいのかと私は感じています。
夫が昔私にこんな風に言ったことがありました。「日本人は中国人を馬鹿にしてる。それは中国人も分かってる。」と。そのとき私は私が何も考えずにメディアなどからの情報だけで中国人を差別したり見下したりしてしまうと、それは個人個人の中国人を傷つけてしまうことになるのだと気付きました。
これは中国人だけでなく全ての外国人との国際恋愛に当てはまることだと思います。ステレオタイプにとらわれずその目の前にいる個人を理解することが大切です。
分かり合えた時の喜び
外国人との恋愛はぶつかってしまうことも多いです。なかなか分かり合えないからこそ、分かり合えた時の喜びはひとしおです。あなたも素敵な国際恋愛をしてくださいね!
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