パリ・ニュース!フランスのサンドイッチ vs アメリカのハンバーガー!

お久しぶりです!「パリ・ニュース」です。フランス流の長い春休みををいただいておりました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
今日から新たに再開します「パリ・ニュース」は、パリに限らず、フランス全土で今話題となっている最新ニュースを現地より週一でお届けします。日本にいながら、フランスにいるようなリアルタイムな情報、それが「パリ・ニュース」です。
さて、今日の話題は、「黒い木曜日いよいよスタート」、「ついにハンバーガー第1位に」、「サルコジ氏またもや?!」、「南フランスでテロ襲撃事件4人死亡」の4点です。

「黒い木曜日」いよいよスタート!

かねてから懸念されていたゼネスト「公務員の黒い木曜日」が、いよいよ今週の22日からスタートしました。マクロン新大統領になってから、初めての大型ストライキの開幕。この日、フランス全土で約140件のデモが決行されました。SNCF(仏国鉄)、RATP(パリ交通公団)、仏航空会社(Air France 3/30より) 、テレビ・ラジオ国営局 フランス・インフォ (France Info) 、教育機関、病院関係、郵便局などの公共サービス機関、空港管制塔などなど、とにかく様々な公営機関での抗議デモ・ストライキです。

 SNCFでは36日間のストライキ!

特に強気なのは、SNCFです。何とこの22日を皮切りに、4月~6月にかけて合計36日間のストライキを予定しています。つまり、5日間に2日のペースのストライキとなります。この期間に渡仏予定の日本人の方々は、特にご注意ください。

 抗議理由は・・・?

今回のゼネストは、マクロン大統領統制下、フィリップ主相政権が発表した、公務員の120万ポストカット、次に公務員の特殊身分の改定、最後にCSG (社会保障費) の値上げなどを主に反対する抗議デモです。

 国民意識の変化?

さて、仏メディアでは、どこまでフランス国民が今回の労組運動をバックアップするのかに注目しています。というのも、度重なるこのようなストライキに、疲れと嫌気を感じ始めている?フランス国民。少なくとも国民からの心理的な応援がないと、ストライキは力尽きてしまうものです。22日のデモも、メディアによると政府が懸念していたほど大型の運動にまで至らなかったとのことです。原因は、労組間の足の引っ張り合いやコミュニケーション不足との見解もあります。
新政府は、労組間の連帯不順や国民意識の変化を見込んで、過去になしとげ得なかった改革に挑む構えなのかもしれません。

ついにハンバーガー第1位に!

フランスで最も定番で大人気のサンドイッチ、「ハムバター・バゲットサンド」、通称「ジャンボン・バール (Jambon-beurre)」 が、ついにアメリカのハンバーガー(マックバーガーのような肉入りのハンバーガー)に追い越された!とフランスのマスコミは大きく取り上げました。「ジャンボン・バール」は別名、「ル・パリジャン (Le Parisien)」とも呼ばれ、軽食としてフランス人の間でとても親しまれてきました。何故、パリジャン?ハムの種類が「パリのハム(Jambon de Paris)」だからです。

 フランスの代表的軽食「ジャンボン・バール」

マスコミで取り上げるほどのことではない、と日本人の方なら思われるでしょうが、何を隠そう、この「ジャンボン・バール」なるバゲットサンドは、フランスの代表的な軽食としてサンドイッチの王座にいます。いえ、「王座にいた」です。何につけても、フランス人はフランス唯一の物が、他の国から入ってきた異文化に、その座を取られるのがどうも気に食わないようです。今回のアメリカン・ハンバーガー現象などは、フランス人からするとびっくり、少々がっかりといったところなのでしょう。

サルコジ氏またもや?!

すでに2012年度の仏大統領選の際にも、数々の疑惑事件を巻き起こし告訴されていた元フランス大統領のサルコジ氏。今度は何と、前々回2007年度の仏大統領選時の不正資金疑惑のため、2日間、身柄拘束されました。嫌疑は、当時のリビアのカダフィ大佐から選挙資金援助を受けていたという疑惑です。

 500万ユーロを運んだ男?

サルコジ氏とカダフィ大佐の疑惑関係は、すでに何年も前から黒い疑惑がありましたが、確かな証拠がないまま、現在まで至っていました。フランス司法当局としては、当時リビアの首都トリポリよりパリまで500万ユーロ(約6億5千万円)を、フランス内務省へ運んだとされる仲介者の男性の証言があったことから、再びこの疑惑が表面化し、サルコジ氏の身柄拘
サルコジ氏は全面的にこの事実を否定していますが、どちらにしても、元フランス大統領がここまで疑惑事件を起こすのは、後にも先にも同氏だけでしょう。

南フランスでテロ襲撃事件4人死亡

23日(金) 午前、南フランスのオード県カルカソンヌ近郊の町トレーブ市のスーパーで、イスラム教過激派によるテロ襲撃事件があり、4人が死亡、15人が重軽傷を負いました。

 事件経過

23日午前10時15分頃、犯人は車を盗難するために運転者を襲い、重傷を負わせます。また、助手席にいた同乗者を射殺しました。最初の犠牲者です。
次に、朝のジョギングトレーニングをしていた数人の機動隊員グループに車を突っ込みひき殺そうとすしますが、失敗。その場でグループに向けて発砲し、機動隊員1人に重傷を負わせました。
そのまま犯人は、近くのスーパーマーケットに押し入り、発砲、数人に怪我を負わせ、2人を射殺、1人の女性を人質にに立てこもりました。1人の憲兵隊員が、自分を人質の身代わりとして交換することを犯人へ提案。3時間の交渉を続けるも、失敗。犯人は憲兵隊員へ3発の弾丸を打ち込み、重症を負わせます。銃音を聞いた他の治安部隊らが即座にスーパー内へ押し込み、その場で犯人を射殺し、ようやく事件は終了しました。

 過激派組織イスラム政権の犯行声明

事件後、過激派組織イスラム政権が犯行声明を発表しました。
フランスでは、イラクとシリアのイスラム政権崩壊後、イスラム派過激部隊にいた生き残りの一部のフランス人が、祖国に舞い戻り、単独のテロ事件を計画して潜んでいる可能性があると警戒し続けています。

 英雄の死を惜しむフランス

人質の身代わりとなり重傷を負った憲兵隊員は、翌日運ばれた病院で亡くなりました。フランス中、この勇敢な憲兵隊員を惜しんで、テレビやラジオで彼を悼む報道が絶えません。英雄の名前は、アルノー・ベルトラム氏 (Arnaud Beltrame) 、憲兵隊の中佐45歳でした。