海外生活を通して感じた日本の特徴とは!繊細な感覚と四季は魅力!

ヨーロッパで1年半、現在タイ在住歴1年半、これまで訪問した旅行先は60か国以上の28歳女性です。海外生活がもっもっと長い方はたくさんいらっしゃると思いますが、20代で3か国の海外生活を経験している私なりの視点で外から見た日本をレポートしたいと思います。

日本にしかないすばらいいところ

 日本食最高!

間違いなく、食べ物です!これは、これまでどこに行っても、どれだけ舌をうならせる食べ物に出会ったとしても、最後に戻るのは日本食。もちろん、個人的に好きということはありますが、舌だけでなく体が欲するんですね。これだけバランスの摂れた健康的な食事は、やはり日本食が世界一です。お肉や油っこい食事、いつも同じようなものばかり食べていると、体に良いものを自然と欲するようになるんですね。タイは、結構恵まれていて、野菜もお米もあるので、恋しくなるのはお寿司くらいですが、それでも久しぶりに日本食を食べたときには、頭の先から足の先まで体中が喜んだ感じがあります。ヨーロッパにいた際は、日本食がかなり高価だったので、中華で舌を騙して日々を繋いでいました。

 繊細な感覚と四季

さらにいいところは、わびさびなどのちょっとした感覚です。特に一年中暑いタイに住んでいたりすると、人がおおらかでいいなぁと、思う反面、敏感さとか夕日を見たときの印象とか、ちょっとしたところの感じ方が大雑把なところがあって、日本人の繊細な感覚は素晴らしいと思います。はっきりした四季と、まじめな日本人が持つ心の感覚によって生み出される、アートやファッションなどはもちろん、他の国には見られない斬新なものが多いと思います。

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日本がこれから取り組むべきこと

 仕事観の改革

日本では、仕事を熱心にする文化を多くの人が履き違えていると思います。サービス残業や休日出勤が当たり前で、努力して時間をかけた分だけ大きな結果が得られるという文化によって、どれだけの人がこれまで犠牲になってきたかわかりません。良い大学を卒業して、良い会社に就職して、仕事=人生、という概念の元、決して敷かれたレールを外れてはいけず、外れたものは負け組のように扱われる風潮があることで、多くの人が人生これでいいのかと悩んで生きているはずです。もっと気楽に生きられるはずが、社会的プレッシャーがあるおかげで、挑戦したいと思ったことにも挑戦できずに終わった人は必ずいます。タイも欧米も、自分と相性が良くない、自分にはさらに良い環境があると思えば、転職を続ける人は多くいます。日本では、すぐに仕事を変えると、根性がないとか、努力しないで良い人生を送れると思っているのか、そんなに人生は甘くない、と言われることがありますが、そこまで厳しく考えるのも日本だけかもしれません。もちろん、ミリオネアになりたいような夢があって、会社でキャリアを積んでどんどん昇格していきたいと思う人は、少しばかり当てはまるのかもしれませんが、海外ではそこまで厳しく言われるほど人生=仕事ではありません。

 お客さん=神様ではない

また、日本は何でも丁寧であることは良い面でも悪い面でもありますが、仕事の面では、お客様が神様的存在すぎて、それに対応する方は目がくらんでしまうほど仕事が大変になります。海外に目を向けると、もっとぶっきらぼうですね、人間同士。むしろ、仕事を依頼する側と受ける側の隔たりがすごく少ないです。これまで私がお仕事を経験した、欧米とタイではお互いに壁がほとんどなく、日本ほどお客様を崇拝するような文化がないので、例えばカナダから来たお客様は私が重たそうな荷物を持っているとすぐに手を貸してくれたり、逆にタイで私のサプライヤは私のことを決して神様のような存在として扱ってこず、様々な対応にも特に遠慮することもありません。だけどその分、お互い大きな気遣いもないので、変な気疲れはしません。

 グループ化することでプレッシャーに

さらに、日本は何でもかんでも活動化したり、カテゴリー化してしまうことで社会やメディアが集団心理を仰ぐことはよくないことだと思います。就活、婚活、ラーメン女子、肉食系男子などなど。。。活動とかグループにすると、私はまだやっていないから遅れているとか、私はこのグループに入るために頑張らなきゃとか、本人が心から好きでやっているならいいですが、社会的プレッシャーを与えることで、これまた個性やそれぞれの生き方を殺すことになると思うんです。そういう傾向がある、というのは今のメディアで報道されるのは仕方がないこと。でも、それを活動化する必要なないし、活動化することで個人の選択肢を狭めることになりかねないし、それがさらに社会の毒になっていく気がしています。

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今後の日本

最後に日本に戻ったのは1年半前ですが、日本に触れることがほとんどない今の生活で、たまにネットでお笑い番組を見たりすると、えっこんなことになってたの、と自分が浦島太郎になっていたことに気が付きます。日本のことを思うことは何度もあって、日本の美味しいものや家族や友人のことを思うと、たまには戻るべきかとも思います。でも、日本もまだまだ改善すべきところがあって、人間らしく生きられる社会になってから戻ることができれば、もっと自分らしく気楽に生活することができるかと思っています。海外にいると、日本人というだけで喜ばれるのはすごく誇らしいことですが、これからは私たちの世代が国を支えていかなければいけない。そうしたときに、もっと海外に目を向けて、いいところをもっと盗んでマネするところから始めていくしか、日本はこれから良くなっていかないと思います。経済大国でなくてもいい、とにかく国民みんながのびのび人間らしく生きられる国になればいいなと願うばかりです。

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