盲目の猫と人間の物語 アメリカでもカナダでも

数ヶ月前にアメリカのバーニジア州リッチモンドにある動物虐待防止協会SPCAに1匹の猫が保護されました。街中をさまよっていたその猫は5歳の雄猫で「スティービー」と名付けられました。さらに驚いたのはスティービーは目が見えていなかったのです。路上生活からシェルター生活へ、さらにSPCAで暮らすという環境の変化についていけなかったスティービーは当初ほとんどご飯を食べることがなく、人間にも常に怯えていたそうです。

少しずつ共同生活の中で他の猫たちとも打ち解け始めたスティービー。そんなとき出会ったのが19歳のプライス・マッキンタイアです。ボランディアとして働いていた彼はスティービーが少しでも早く人間に慣れるようにと本の読み聞かせを始めました。読み聞かせに選んだ本はハリーポッター。スティービーと打ち解けるまでに数週間かかったと言いますが毎週毎週読み聞かせを繰り返していくうちにスティービーはプライスの発する音を楽しむようになったそうです。今では彼が施設に来ると寄り添って来るようになったんだとか。

また、2015年にはカナダでも盲目の猫が話題となりました。カナダのバーリトンのIKEAに捨てられていた盲目の子猫ホープ。人間のエゴによって捨てられ、路上生活でかなり身体が衰弱していました。愛護協会に保護されましたが、盲目ということでなかなか飼い手が見つかりません。そんな中名乗りを上げたのがカナダのとある男性。ホープは目が見えないため、怪我を防止するために1階に住んでいることが引き取りの条件であったそうですが、男性はその条件もクリアしていたそうです。ホープはやっとのことで優しい飼い主さんの元へ。日の差し込むソファをお気に入りの場所として、幸せに暮らしているということです。

今回は盲目の猫と人間の物語をお伝えしました。

   

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