24日のパリロイター通信が伝えたところによると2017年度の世界のワイン生産量は過去60年で最低となったそうです。これは度重なる欧州の悪天候で欧州連合内域のワインの生産量が減少したことが原因だと考えられています。
ブドウは世界の多くの地域で栽培されています。世界中でブドウの栽培面積は約800ヘクタールにも及び、毎年6700万トンものブドウが収穫されており、そのうちワインは2億7000万ヘクトリットルも生産されています。
生産量の多い国をみてみると、1位はイタリア2位はフランスとなっており(2012年時点)1位と2位の生産量だけで全体の37パーセントを占めています。イタリアもフランスも温暖でブドウの栽培が行いやすく、ワイン産業が非常に盛んです。
ちなみにワインの消費量だけみてみると1位はルクセンブルク2位フランス3位イタリアとなっています。ルクセンブルクは他のEU諸国に比べて酒税が安くワインが手に入りやすい環境にあるのが原因の一つのようです。
さて話をワインの生産量の減少に戻しますが、2017年のワインの生産量は2億5000万ヘクトリットルで前年比8.6パーセント減となっています。これは1957年以来最低の数字です。特にフランスでは春霜や干ばつ、嵐などに見舞われワイン生産量が過去最低の3670万ヘクトリットル(前年比17パーセント減)となりました。
一方日本産のワインでは山梨の生産量が最も多く全体の33パーセントで約5510キロリットルのワインが山梨で作られています。近年、日本でのワインの消費量は増加傾向にあり2015年には人口一人当たりの消費数量が10年前の1.6倍にもなったと発表されました。
去年の欧州の悪天候はワイン業界にも大きな影響を及ぼしたようですね。今年はそれを挽回するくらいブドウが豊作であることを祈るばかりです。
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