ロボットに市民権を与えるべき?ヨーロッパで議論が白熱

ロボットにも人と同じように市民権を与えるべきなのか?そんな議論が現在ヨーロッパで白熱しています。2017年には香港を拠点とするHanson Roboticsの人型ロボット「ソフィア」がサウジアラビアで市民権を獲得したことが話題となりました。ソフィアはロボットとして市民権を獲得した世界初のロボットであり、この動きに続こうとする欧州議会とその動きに反対するAI専門家たちの間で対立が起きています。

人工知能のレベルや制度が上がるにつれて、権利も人と同じように与えるべきというのが欧州議会側の考えです。また権利を与えるということはAIによって損害が生じた時にロボット自身に責任を課すことができるという利点もあります。一方で専門家はこれは法的・倫理的観点から不適切で人権を損なう可能性すらあると指摘。

14カ国のAIの専門家グループが欧州委員会の動きに反対する公開書簡を提出しました。これによるとロボットに市民権を与えた場合、ロボットを製造した企業がロボットに市民権を与えることで自らの責任をロボット自身になすりつける可能性もあるし、ロボットが人として扱われ損害賠償が支払われたり権利が与えられる可能性もあるということです。

世界で初めて市民権を獲得したソフィアは知能の高さだけでなくブラックジョークも思いつくロボットとして知られています。ソフィアとの記者会見でとある記者が「AIは世界を滅ぼしますか?・・・ノーと言ってくださいよ・・・」と言うと「OK、人類を滅ぼしましょう」と回答したんだとか。記者の質問の裏をかいた回答で人間と同等かそれ以上のユーモアのセンスを持ち合わせているようです。

安全性の問題、倫理的な問題、金銭的な問題などロボットに市民権を与えることに関してはまだまだ課題が多く残っています。これからヨーロッパ議会がどの方向に舵を切るのか注目が集まっています。