AIもうつ病になる?世界各国の研究者が将来的な可能性を指摘

人の心を学習し人間と同じようにものを考え行動するようにプログラミングされたAI(人工知能)。先日もアメリカ・ニュージャージー州のプリンストン大学でAIの人種差別や偏見に関する実験が行われたばかり。同大学の研究によると8400億個の単語を学習したAIに人間の特性を判定するための潜在連想テストを行った結果、AIは人間が作り出した潜在的なステレオタイプの偏見をも学習していることが明らかとなったのです。

例えばヨーロッパ系アメリカ人はアフリカ系アメリカ人よりも心地よい概念が連想されていました。また女性という概念からは家族のイメージが、男性という概念からは仕事のイメージが浮かんでいたということです。この実験により将来言語能力の高いAIが一般的になった場合、言語能力と同じように人間の意識に潜む不適切とされる偏見なども学習してしまう可能性があるということが明らかとなりました。

今回発表されたAIに関する面白い情報があります。それはAIも人間と同じようにうつ病になる可能性があるということ。

現在AIの分野ではなんでも人間並にできる汎用型人工知能の開発が進んでいます。汎用型人工知能の開発はまだ実現していませんが、もし将来的に実用化されれば知識を応用して自己学習できる汎用性の高い人工知能として人間と同じように、時には人間以上の力を発揮していく可能性もあるでしょう。

うつ病にはセロトニンという神経伝達物質が深く関係しています。もし今後、汎用型人工知能を実用化させる場合セロトニンのような神経伝達物質をAIに取り込む必要があります。それはAIが人間並の複雑な思考回路を持つことを示していますが、それと同時に鬱や幻覚など人間の精神疾患のような症状を持つ可能性を示唆しているのです。

汎用型人工知能の開発は人間の仕事を奪うという懸念とともに様々な議論がなされていますが、同時にAIの精神疾患に関する議論も今後白熱していきそうです。