コロンビア南西部の町で少し遅いクリスマス!時期には深い理由が

コロンビア・バジェデルカウカ州キナマヨーーコロンビアのアンデス地方に位置する県。コロンビア最西部に位置するこの県ではアフリカ系コロンビア人が多く暮らしています。コロンビア共和国の中でもこのバジェデルカウカ州は重要な県の一つですが、この県のキナマヨという街で先日少し遅いクリスマスが祝われました。その独特なクリスマスが世界中で話題となっています。

なぜキナマヨではこの時期にクリスマスの行事が行われるのでしょうか?それは彼らの祖先が地主階級の白人達と同じ時期にクリスマスを祝うことを禁止させられていた歴史に理由があります。コロンビアではコロンビア大陸に白人が渡り、地主階級として現地の人々やアフリカ系の人々を虐げていた時代がありました。その名残で現在でもキナマヨでは2月中旬にクリスマスが行われているのです。

コロンビアでは「メスティーソ」と呼ばれる白人とコロンビアの先住民族の血が混ざった混血人種の人々が多くいます。メスティーソは全体のおよそ60パーセントを占めており、残りはヨーロッパ系白人やヨーロッパ系白人とアフリカ系黒人の混血の「ムラート」がほとんどです。

キナマヨで行われたクリスマスではブルーを基調に着飾った人々がキリスト像を探し求めて町中を練り歩きます。キリスト像が見つかると子供達はおけの中にキリスト像を寝かせ家から家へと渡り歩くのです。このクリスマスは白人への対抗の意味を込めて行われているという見方もあり、コミュニティーにとっては重要なお祭りとなっています。

クリスマスの要素だけでなくアフリカに由来する儀式の要素も持ち合わせるこの行事。今回は少し遅れてやってきたクリスマスを祝うコロンビア・バジェデルカウカ州キナマヨの様子をまとめてご紹介しました。

   

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