フィリピン・セブ島英語留学を考えている人必見!私の留学体験期

私はフィリピン・セブ在住歴17年の50代の男性です。家族は30代の家内(フィリピン人)と12歳の長女、3歳の長男の原則4人家族ですが、ここにフィリピン特有の事情により家内の弟(30歳)、義母(63歳)、それに義母が連れて来る、彼女の長男の子(孫)2人(4歳と8歳)が不定期に同居しますので、最小5名、最大8名と少々、奇妙な生活を送っております。

私が家族とコミュニケーションを取る際に使用する言語は基本的には英語で、時折、現地語(ビサヤ、またはセブ語)を織り交ぜているイメージです。

因みに私にも留学経験があり、30代の頃、当時勤めていた会社を辞め、正味10ヶ月ほど、カナダはバンクーバーで英語の語学学校に通っていました。

その後、事情により日本に帰国し、貿易関連の仕事を1年程していましたが、フィリピンでのNGO活動の機会を得て、西暦2000年にセブへやって来ました。ここへ渡って来た直前のTOEICのスコアは920。一応は仕事のレベルで英語を使えるレベルにはなっておりましたが

語学留学経験者として

 英語に染まっていれば話せるようになる?

時折、目にする情報の中で、英語の環境にどっぷり浸かっていれば、自然に話せるようになるとした期待をしている向きも、ままありますが、私自身、或いは周囲で英語をマスターして来た人々の実態を見ると、決してそんな事はないのです。

語学留学すると言う事は、英語を何時でも使える環境を手に入れると言う意味では非常に良い選択ですが、その前に落ち着いて考えて頂きたいのは、基本的なボキャブラリーとかセンテンスを作り出す為の基本英文法が全然無い状態で、どうやって話せるのでしょうかと言う事です。要はこれ、部品や工具や設備等が何も揃っていない状態で自動車を組み立てよう言っている事と同じことなのです。

 自分の子どもたちは

その反面、ウチの長女、長男は、私と家内が英語でのコミュニケーションをし、そして周囲とはビサヤ語でコミュニケーションしている中で、自然に彼らはバイリンガルになっていますが、これは子供だからこそ出来る事であり、日本で高校生以上の年齢になってしまった人には、最早、こうした子供のような柔軟性は失われてしまっているので、一定の目的をもって、ちゃんと勉強し、学んだことを実戦に持ち込み、訓練しない事には、「大人留学」での英語のマスターなど夢のまた夢になってしまう事でしょう。

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私の場合

 辞書を片手に苦労した私の時代

私が英語留学を志した時、今のようなインターネット環境はありませんでしたし、留学エージェントのような存在も、あまり一般的ではありませんでした。

それでも、留学先の学校を選定する為の情報誌はあって、語学学校の所在地、連絡先、それに授業料などの情報は得られたので、自分が良いと思われる学校へ、自ら辞書を片手にアプリケーションレターを書き、郵送して、先方の返事を頂いて入学手続きをしました。その際、留意したのは、如何にカタログ上良く見える学校でも実際に通ってみないと本当のところは分からないので、申し込み、授業料の払い込みは最短期間分(当時でも1ヶ月単位が可能でした)に抑え、場合によっては現地で評判の良い学校へ転校しても良いと言う構えでした。

さて、ここまででお気づきだとは思いますが、私の場合、上記の通り、取り敢えず英作文をする能力は既にあったのです。何故かと言えば、私の場合、大学受験を経験していてしかも英語は得意科目だったため、文法もボキャブラリーも、ある程度身についていたのです。

勿論、社会人になってから6年以上経ってからのチャレンジでしたから、大学受験時代のボキャブラリーはかなり失われていて、それ故に辞書を片手に何とかとした感じだったのです。(しかし、その後、英語の環境に入り勉強と実践を通して、かなり早い段階で、その辺りリカバーし、更に上積みも出来ました)

また、上記のような形の申し込みの中、当時のカナダでは、学生ビザの取得は出来ず、3ヶ月毎に旅行者ビザを延長するような形になり、尚且つ、旅行者のステータスでは、語学学校でのフルタイムでの授業を受ける事も出来なかったので、1ヶ月毎に授業は午前か午後のどちらかの3時間だけを受け続け、残りの半日は自習の時間に充てていました。

 語学学校のカリュキュラムが自分に合っていた

上記の事について、その当時、事前に何らかの戦略があった訳ではなく、偶々、そうした状況になったに過ぎなかったのですが、実は後になって振り返ってみれば、自分にとって、この「自作の英語学習プログラム」は、非常に効果的なものでした。

何故かと言えば、半日はインプット(兼前日の復習)、残り半日は教室での一部インプット+アウトプットで、そのバランスが非常に良かったからです。

私は、その際、当時、主流だったホームステイもせず、最初は、学校の申し込み後、偶々、夏休み中で日本に一時帰国していた当時バンクーバー在住だった日本人大学生と知り合い、彼が休暇中に空き部屋になっていたアパートに一時滞在させて頂きました。そして、そこを拠点に、日本人が集まる雑貨店の掲示板から日本へ帰る人が部屋の権利から家財道具一切をテイクオーバーしたいとした情報を得て個人で住める場所を確保しました。要は、このおかげで、自分が勉強したい時に誰に気兼ねする事無く勉強できる空間を確保したとも言えます。そして、そうしたプライベートな空間を持ち、前出の日本雑貨店やら近所のスーパーやらで食材を購入して自分が食べたいものを週の半分以上、自分で用意して結果として健康管理やら無駄なストレスの軽減も出来ました。

 やはり実践練習が一番

こうした形で私の英語留学は半日だけ学校へ行くだけなので授業料は半分で、その他経費も節約でき、その余力で、英語でのコミュニケーションに慣れて来た4ヶ月後以降には、同じレベルのクラス(中級の上から上級レベル)にいる外国人(韓国人、台湾人、メキシカン他)或いはネイティブ講師を家に招待して日本食を振舞いながら、ホームパーティをしたり、長い夏の夕刻を利用してハイキングやらクルーザーを共同レンタルして釣りを楽しんだりとした、英語でのコミュニケーションの機会を多く持つ事が出来ました。勿論、日常、普通に外出して食事をしたり、買い物をしたりする中で、自然に英語を使わざるを得ない環境にいた事も大きく、こうした状態の中、私の実践英語力は伸びる他無かったのかも知れません。

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イマドキのセブ島英語留学

 現代のセブ島留学

さて、先に述べました私の体験は、既に20数年前のもので、現在の状況には当てはまらない部分も大きいと思います。

実は最近、私の友人の御子息がセブ島英語留学をお考えとの事で、私は留学エージェントではありませんが、個人的なお手伝いとして、情報を収集したり、一緒に学校を回ったりとした機会を頂いたのですが、感じたのは、どの学校にもそれぞれに特色があり、システム化され、至れり尽くせりだなぁと言う事です。

そうした中で、やはりお勧めは日系の英語学校で、前章の私の体験内容には、学校選

びの参考になる要素がちりばめられています。

正直なお話としまして、今のセブは当時私が体験したカナダと比べて物価的には圧倒的に上を行っています。それ故に私が先に述べたような形に近い、プログラム、カリキュラム、色んな意味を含んでの「環境」を手に入れようとした時、私のケースとは逆に、それなりのコストはかかるのかなと思います。

また食事についても、基本的に、ここセブで食べられる日本食のレベルは高く、寿司とか海鮮の一部を除き、当時のカナダよりも余程上だと思われます。(但し、外食となっては当然、コストはかかります)

またセブは、治安面においても、最低限の注意と備えを持ってと言う事を前提とすれば悪くはありません。

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上記の事を踏まえて、以下に、セブ島留学について具体的なアドバイスを幾つか上げたいと思います。

  1. カリキュラムが丸1日組まれているのは良し悪し。アウトプット(フリートーク)ばかりになっている場合は効果が薄く、費用の無駄。
  2. 語学の基礎を軽視してはいけない。ボキャブラリー、文法他はきちんと基礎を抑える事。無い場合にはそれなりの覚悟をもって取り組む必要がある。
  3. 安いプログラムには訳がある。自分の最適環境は時にはコストをかけてでも確保する必要がある。
  4. 海外に出て異なる文化、風習、気候、風土の中で一定期間以上過ごすだけでもストレスになる。そこに勉強と言うものが加われば、なおさらの事。食事の問題も含め、ストレスを軽減する為の方策を講じておいた方が良い。
  5. ここでの留学は原則初級から中級向け。中級以上のレベルに達し、更に上級を目指すなら、やはり皆が生まれつき英語環境で育っている国へ行くべき。或いは、そうした国での大学教育他を目指すべき。しかし、その準備段階としては、ここでの留学は悪くない。
  6. セブは比較的安全ではあるが過信は禁物。地元の人でも警戒する場所は存在する。また、夜間の移動は、原則一人は避ける事。また地元民が利用する安い交通手段を利用する場合には、それなりのリスクを背負うと知っておく事。

以上の通りです。皆さんのセブ島英語留学が実り多きものでありますように。

   

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