英語・日本語のバイリンガル教育より子供にとって大切なこと!

私も国際結婚をしてアメリカで子供を産むまでは、子供には絶対バイリンガル教育をすると張り切っておりました。最近ではテレビや他の媒体でも、バイリンガルの方は多く見られますし、また芸能人でお子さんにバイリンガル教育をしている方はたくさんいらっしゃるようです。アメリカの幼稚園で働いていたこともあり、子育てについてはある程度はわかっているつもりでいました。
しかし、私にとってのバイリンガル教育の現実はとても厳しいものでした。私は最終的に、バイリンガル教育を諦め、と言いますか、失敗したと言われてもしょうがないのですけど、自分なりに満足した結果になっていますので、今回はその言い分をご紹介させていただきます。

周りに日本人がいない環境でのバイリンガル教育

長女が生まれて、しばらくしたら、私も他のバイリンガル教育ママと同じように、日本語の本の読み聞かせ、日本語の歌のCDを掛け流し、そしてもちろん日本語での語りかけを始めました。主人は英語しか話しませんし、私も普段は子供を連れて、幼稚園で働いていましたので、週末や夜など、主人と3人でいる時はどうしても英語での会話になりました。

 日本語で話しかける

長女が、いろんな英単語をピックアップして行くうちに、やはり日本語の方がおろそかになってきたのに気づいたので、「おはよう」って言われたら「おはよう」っていうのよ、と言った程度で日本語の会話をするように心がけました。

 日本語と英語の違い

日本語は英語と違って、挨拶などは疑問形じゃないんですよね。だから簡単だったんです。「おはよう」「こんにちは」「ありがとう」などなど。英語では「How are you?」だけを取っても疑問形ですから、同じように「How are you?」で返すわけにはいきません。自分の意見を言うことを求められます。「I’m fine(元気です)」 「I am tired.(疲れた)」 「 I don’t feel good (気分が悪い)」などです。この会話のキャッチボールは、日本で英語を習う時もそうですけど、「How are you? 」に対して「I’m fine.」と返事をするように教えられるのが一般的ですが、もし元気じゃなかったらどうするんでしょうか・・・

 子供は親の会話から言葉を学ぶ

娘は、私と主人の英語の会話を見て、いろいろな返事の仕方を学んでいるんだと気付きました。自分の意見をどのように言うかは、教えられて学ぶものではなく、他人の表現の仕方を見ながら、マネをして、そして自分のものにしているのです。子供が大人のマネをしてちょっとオシャマな表現をするのと一緒です。娘が日本語を学ぶには、私と日本語を話すことのできるペアーがいないのです。ですから、彼女は私の日本語を繰り返すだけしかできません。

 日本人がいない・・・

私の住んでいる地域には日本人が誰もいません。誰もっていうこともないのでしょうが、私が留学先に選んだこの地域は、「日本人の少ないエリア」であることを重要視しましので、なかなか見当たらなくて当然です。おかげで私の英語は飛躍的に上達しましたけど、それが娘へのバイリンガル教育へのアダになるとは思いもしませんでした。

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表現力の豊かな「人間」に育てるために

同様のことが他にも言えることに気づきました。私は幼稚園でしばらく働いていたのですが、2歳から3歳の子供には、色や形、動物の名前、他にもたくさんのことを日々のレッスンを通じて教えていきます。

 表現力の邪魔をしてはいけない!

カリキュラムの一つとして、色の「名前」や、形の「名前」を教えることは大事なことだと思います。しかし、それが子供の表現力の邪魔をしてはいけない、というのはアメリカで幼児教育を学んだ際に大きく納得した点でもありました。赤色のカードを見せて、「この色は何色かな」と聞いた時、たいていの子供は「赤色」と答えますが、中には「トマトの色」と答える子もいます。私はそう言った表現力と言うのは大事だと思うのです。子供がクレヨンを握った際、同じ赤でもリンゴみたいな赤、夕日みたいな赤、血の色のような赤、もしくは自分の家の車のような赤など、いろんな表現の仕方があります。

 自分の言葉を育てたい

娘にバイリンガル教育を施すと言うことは、しかもそれも私のように、他に日本語を表現する者がいない環境では、娘の脳に2つの言語をインプットすることであって、それがこの小さな体にどれくらい必要なのかを考えました。娘には「赤色」=「Red」という二つの単語を頭に詰め込むよりも、○○のような色、と自分の言葉で説明できる子になってほしいと思ったのです。

 脳の発達と言語

英語と日本語とでは、動物の鳴き声の表現も違います。ブタの鳴き声は日本語では「ブーブー」、英語では「Oink (オインク)」と言います。しかし、どちらも正しいとは限りません。子供の耳にはどうやって聞こえているのでしょうか。ブタと牛の鳴き声は違いますから、それを区別するために「ブーブー」や「モー」を使うのはいいと思いますが、必ずしもみんなの耳にそう聞こえているのではないのではないでしょうか。それを自分がどれだけ自分の言葉で表現できるようになるかは、この小さい2歳から3際の幼児のころの脳の発達に関わってきていると思います。

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言語が得意な子供とそうでない子供

結局、長女には「バイリンガル教育」の押し付けをやめ、英語で自分の思ったことを自由に表現できるようにと、たくさんのクエスチョンマークをつけた会話を英語でしてきました。「あなたはどう思う?」「どうしてかな?」「他にはどうすればいいと思う?」

 才能と興味は子供次第

大きくなるにつれ、英語の本もたくさん読み、語彙も増え、彼女の書くジャーナル(作文)などは私がびっくりするような単語がたくさん使われています。学校の先生方も彼女の表現の仕方はとてもユニークな上、かなり上級なレベルだとお褒めの言葉をいただきます。ただし、日本語での会話はできません。ひらがなはかろうじて読めて、挨拶もできますが、それ以上にはなりませんでした。これから学校でラテン語、ギリシア語を習いますが、彼女が興味を示せば、日本語も文法から入って、少しずつ教えていこうと思っています。でもやっぱり彼女次第だと思っています。

 日本語をあきらめて後悔はない

ヨーロッパなど、多民族、多言語が入り混じる地域では、バイリンガル、トリリンガルのお子さんもたくさんいらっしゃいますが、私たちのような閉鎖的な空間では難しいことがわかりました。ただ、いい意味で早めに方向転換し、日本語を切り捨てたことを私は後悔していません。医者の子供が医者に、ピアニストの子供がピアニストになるとは限りませんし、子供にはそれぞれ得意不得意、また興味のある分野、ない分野があって当然だと思います。

 親として全力でサポートしたい!

私も子供は4人おりますが、それぞれが、長女と同じパターンになるとは思っていません。次女は4歳ですが、長女が4歳の時以上に日本語に興味を示していますし、三女は英語すらちょっと怪しいくらいです。私が中学から英語を始めて、ここまで流暢に話せるようになったのはやはり言語に興味があったからですから、子供たちも自分に興味がある分野を見つけてくれたらいいなと思います。それは言語である必要はありませんし、その時がきたら、それが何であろうとも私たち夫婦はサポートを惜しみません。

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ハーフリンガルにはしたくない

バイリンガル教育をしっかりされている親御さんから見たら、私の言っていることは言い分ではなく、ただの言い訳にしか思われないかもしれません。私たちの子供は日本国籍も持つ日本人でもありますから、日本語が話せないのは、やはり私の責任だと言われてもしょうがないと思います。ただ、いまでは「ハーフリンガル」などという言葉もあるように、どちらの言語習得も中途半端に終わってしまうという結果もあるようですので、あまり気にしないようにしています。この先、子育ては長いですから、まだまだ自分自身に不合格の烙印を押さず、いつかどこかで挽回できるよう頑張っていきたいです。

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