私は、フィリピンに17年以上滞在し、ここで仕事をしながら暮らしています。20代に日本で結婚し、30代で6年間の結婚生活に終止符を打ちました。そして、その約3年後の西暦2003年に、こちらフィリピンで再婚しました。その結婚生活は今年で丸15年となり、家内(フィリピン人)との間に長女と長男の二子をもうけました。
しかし、実は、今の家内は私にとって、初めてお付き合いしたフィリピン人ではなく、家内の前に、彼氏、彼女の関係になったフィリピ―ナは実は3名ほどおりました。そして、正直なお話をしますと、それ以外にも関係をもった女性(いわゆる売春婦が殆どですが)は、かなりの多数に上ります。
前の日本人同士での婚姻期間は別居をした1年程を含んで6年間しか続かなかった中、今の家内とは、それなりに続いている感じですが、恐らく、その一因は、家内以外の別のフィリピ―ナとお付き合いをした経験他が、それなりに糧になっているのかも知れません。
フィリピンの結婚事情と現状
かつて「離婚」は存在しなかった
一般的な情報として、このフィリピンと言う国、カトリック教の影響が大変に強く、最近になって、大統領が離婚を認める法案に署名をしたとした情報がありましたが、それが何時施行されるのか、まだ分からず、嘗ては離婚と言う制度そのものが存在していませんでした。(即ち、神の御前で誓った事を人が覆す事は出来ないと言う理屈です。いわゆる、「死が二人を分かつまで」…というヤツです)
しかしながら、これは表向きのお話であり、実際には、過去においても裁判所で婚姻関係の無効を申請し、認められれば事実上の離婚は成立したのです。…が、ここで問題になるのは、その手続きを個人で行う事は、ほぼ不可能であり、法律家(弁護士)を雇って半年から1年の複雑な手続きを踏む必要があった事です。
これ、言い方を変えれば、そうした経済力を持たない大半の庶民には、性格の不一致やDVがあったとしても、離婚する自由すらない(なかった?)と言う事なのです。
中絶も許されていない
また、上記宗教の影響で、人工妊娠中絶も許されておらず、更には、政府が人口増加の回避策として避妊具の使用を謳えば、教会がそれに対して猛抗議をし、「政府の言う事を聞く者は破門する」(即ち、人口の8割を占める彼ら敬虔なカトリック教徒たちにとっては、教会に破門される=地獄行)と脅すため、これも特に庶民層には広がって来なかったのが現状です。
更に言えば、レイプによって妊娠した場合にも基本的に中絶は許されない(と言うか、そもそも、公的に保証された技術も無い)…と言う、日本人には信じられない事態が、ここフィリピンには存在して来ました。
ただ、上位中流層以上の階層(経済的に上位にある人口の30%程度の階層)においては、基本的に高等教育にアクセスする機会も広く、インターネット他で、妊娠のメカニズム、更には避妊に対する知識を得られる上、最悪、(事実上の)離婚に際しても、金銭的に解決できますし、人工妊娠中絶も海外ですれば済む話なので、これまでに述べた庶民たちの実情とはかなり違う状況にあり、彼ら少数派の基本的な感覚は、日本人のそれと余り変わらないかも知れません。
事実婚とシングルマザーが異常に多い現状
フィリピンでの現状
先にお話した通りの背景をして
- 離婚が出来ないので、お互いに様子を見る為に正規の結婚の手続きを踏まずに、事実婚の状態を続けているカップルも少なくない。
- 既に婚姻関係は破たんし、別離の状態にある者が次の相手を見つけても法的な結婚の手続きが踏めないので、事実婚状態になっているカップルも存在する。
- (庶民層においては)避妊、妊娠中絶が出来ないので、婚姻関係を結ぶ前に男女関係を持てば、妊娠する可能性が高い。しかし、女性側の妊娠が発覚しても、その責任を取る男性は寧ろ少数派であり、結果としてシングルマザーが増える。
…とした特殊な状況がここにはあります。
また、フィリピン政府の公式発表を見ていると分からないのですが、ここにいて世間一般の状態を見ている限り、明らかに女性の方が余っていて、男性側がパートナーにあぶれる事は無くても、女性側はあぶれる可能性が若干高いような状態が見て取れ、それは、上記のシングルマザーが多い状態を裏付けるかも知れません。
…と言う訳で、第1章と、この第2章の情報を併せ持って頂かないと、この先、私がお話する内容は、まず分かって頂けないので紙面を割かせて頂いた次第ですが、次章からボチボチ本題に入ります。
一般的に女性の方が教育レベルが高く経済力もある
さて、ここからは前章で述べたような上位中流層以上の階層の事は除外し、それ以下の大多数の階層(庶民層)の現状について述べますが、この階層では基本的に男子の教育レベル、経済力とも女子よりも低い傾向があります。
また、近代自由主義国家と言う建前とは裏腹に、ここには植民地起源の既得利権をもった一家一族の経済力による、封建的なシステムが根底にあるので、例えば庶民層の女子が特権階級の男子と深い仲になったとして、遊ばれて棄てられるのが関の山です。
そうした女子が同じ庶民階層の男子と恋仲になっても同じことで、寧ろ、変に結婚でもすれば、女子の方が男子を食わせるような羽目にもなりかねません。
しかし、それでも、ここの女子余りの傾向から、女子としてはボヤボヤしているとパートナーを獲得する事が出来ず、あぶれる可能性があるので、日本の女子に比べて、彼女らフィリピ―ナは、かなり積極的で、好みの男子が現れると、もう好きとかの気持ちを包み隠さず表現するようになります。(これは慣れると本当に分かり易いです。日本の男子は日本の女子の本音を読み取るのに四苦八苦している筈ですが)
フィリピンではシングルマザーが多い
因みにシングルマザーが多い状態も、この女子の積極さと、妊娠して男子に責任を取って貰うという感覚が薄い中で、ややもすれば、子供も旦那も共々、自分が頑張って食わせるよりも、どうしようもない旦那(或いは彼氏)は、寧ろ、いない方がマシ(寧ろ子供だけ授かれば良い)…とした感覚も少なからずあるようです。
そんな訳で、例えば、私が、KTV(*ここではお持ち帰りなしの日本のキャバのようなお店を指します)に憂さ晴らしに遊びに行ったりすると、特に初顔の10代後半から20代前半の私からすれば、30歳以上若い女性から、かなり積極的にアプローチされる事がありますが、大体は、私が既婚者で特に配偶者がフィリピ―ナである事を告げると引き下がります。これは、ここでの、こうした状態では、フィリピ―ナ同士が、殺し合いにすらなりかねず、更には、ここの封建的な法的背景をして、姦通罪(言い換えれば不義密通)で立件される事も有りえるからなのです。
しかし、仮に、私の家内が日本人であり、更には、私がここに単身で赴任しているとなれば、話は全く変わって来ます。そして、これが世に言う「現地妻」が存在しやすい背景です。
まあ、そんな状態でも、相手によっては、「秘密にしておけば大丈夫」と、こちらとの関係を持つことに、あまり抵抗のない女性もおり、そうした場合は、「据え膳食わぬは男の恥」と、こちらも後を汚さぬ形で「つまみ食い」した事も、これまでに何度かあります。
気をつけなければいけないことも
但し、気を付けねばならないのは、前章でも述べました通り、相手側の本職が売春婦である場合を除いて、基本的に避妊をする習慣がないので、コンドームの使用を嫌がる場合も少なくないのです。その場合、失敗すれば妊娠というリスクを背負うので、どうするのか、良く考えておく必要があるでしょう。(勿論、避妊に失敗して逃げてしまう日本人男性も少なくはありませんし、韓国人の場合は99%逃げているのが実態です。当然、それは好ましい事ではありません。因みに、ちゃんとしたお店で働いている女性は、こうした事‐客への枕営業‐を前提としている訳ではありませんが、政府の方針により、週に1回の性病検査が課されていますので最低限の安全性は確保されてはいます)
そうした私の経験を通して思うには、彼女らのSEXたるや、特に子持ちの場合、(7~8割方がそうです)日本人女性に比べて恥じらいが少ないので、かなり激しく、(女性余りの背景をして)男性を満足させるのに必死になっている部分もあり、一旦、それを経験すると、フィリピ―ナに嵌ってしまう日本男性が多いのも頷けます。
最近ではSNSも活用
フェイスブックで繋がる可能性あり?
また、最近、FBなどを通して、アプローチして来るフィリピ―ナも多いです。その傾向を見ていると、こうしたKTV関連の女性も殆どがFBをやっていて、彼女らの方から、私がお店へ遊びに行った後で検索して友だち申請して来るので、こちらも基本的には承認するのですが、一旦、こうした人たちと繋がると、その先の友だち、更にその先…と言う形で広がる格好で、実は、これは現在も拡大しながら続いていますが、一旦、友だちと言う形で繋がった後、彼女らの何割かが、メッセンジャーとかでアプローチして来た場合、私には、言語の壁が無いので、自由自在にコミュニケーションが出来る中、特に住居が近いと判明した場合に、相手側から積極的に「会って欲しい」…となる事が多いです。
ただ、この時も、「FBに既婚と載せて在るはずなんだけど…」と言うと、それ以降、一切、音信が無くなるパターンが5割強、残る3割が何らかの手段で金銭を引っ張ろうと画策するタイプ、残り2割弱が欲求不満で何とか男と関係を持ちたいと思っているタイプ(或いは金銭的事情も織り交ぜている)に分かれますが、こちらも慣れないと大変です。酷い場合には、友だち申請承認後、いきなり動画での通信を投げて来て、こちらがそれを受信すると、イキナリ先方が裸を見せつけて来るようなパターンがありました。(見かけ、そんな事をするとは思えない程、若くて可愛い子でした)しかし、これは、その前段階で何らかのコミュニケーションがあった訳でも無く、相手が何を企んでいるかわからないので、私は、即時、通信を切った後、相手をブロックしましたが…
出会いのチャンスは多い
フィリピーナはマッチョ好き!?
上記のような事について、もっと具体的な事例を挙げてお話すれば、長編小説並みの文章量になりかねず、無理がありますので、この辺りで纏めます。
これまでのお話は、一般的な側面もありますが、私と言う人間の特殊性も反映された結果でもあります。
正直なお話としまして、私の風貌は日本人女性にはあまりウケないと思います。日本で生活していた時には、自分はモテるなんて思った事は一度もありませんでした。しかし、ここへ来てだんだんと分かって来たのは、美的センスが違う彼女らフィリピ―ナからすれば私のルックスは、完全にINであると言う事です。また、50代になった今でも、ここの平均寿命からしても分かる事ですが、一般的な30代半ばのフィリピン人男性よりもずっと若く見えますし、肉体的にもウェートトレーニングを継続しているせいもあってボディビルダーとまでは行きませんが、こちらの女性にいわせれば、私はマッチョなんだそうです。(余談ですが、遊び半分で、トレーニング後、上半身がパンプアップした状態の写真をFBにポストしたら、こちらの若いフィリピ―ナからの「いいね」が付きまくった事もありました)
調子に乗るのはNG
しかし、それでも、「俺はモテる」なんて調子に乗れば、何時でも奈落の底真っ逆さまに落とされる危険はここには一杯あると、未だに注意は怠っていません。やはり否定が出来ないのは日本人とフィリピン庶民層の経済格差がそこに存在する厳然たる事実です。
また、現実的に、その経済的な問題の反映として、ここフィリピンの庶民層の食生活のスタンダードが上がっておらず、カロリーは満たしても栄養失調気味の傾向は未だに変わっていないので、そうした栄養状態が悪い女性たちは20代後半から急激に見かけが劣化し、時に、私より5歳前後若い、40代半ばの独身(或いはシングルマザー)のフィリピ―ナたちからアプローチされ、画像を送られたりする事もありますが、見かけはもう、日本人の60代です…
私の秘密の体験談
とある20代のフィリピーナが・・・
そんな中で、ある時、26歳のフィリピ―ナ(法的には独身であるが事実婚の3歳年上の旦那がいて、8歳の子どももいる-仮にAさんとします)から熱烈なアプローチを受け、こちらも暇だったので、ちょっと会った事がありました。 Aさんには、勿論、私が既婚者であり、家内共々、ここに住んでいる事は明かした上でも会って欲しいとの事だったので、事に及んだ次第ですが、Aさんの話を聞くに連れ、彼女サイドの思いも理解できるが、その事実上のご主人も気の毒だなあ…と思いました。
Aさん曰く、今の事実上のご主人との関係を始めたのは15歳の時の事(初めての男性だったようです)で、16歳の時に同棲を始めたようです。その為、彼女は日本で言う高校1年生相当で就学を停止したそうです。(当時ご主人は18歳で成人だったそうです―ここでは18歳成人です)
その後、彼女が18歳の時には、今の一人息子が生まれたが、それ以降もご主人の方は、正式に入籍する事を何故か拒み、彼女が再三「今の収入ではやって行けないから転職して欲しい」…と要求するも拒み続けられ、更には、低収入で苦しい中でも旦那が近所の雑貨屋で酒をツケで買い、飲んだくれるので、もう、辛抱がたまらなくて、他の男性と遊びたくなった。出来れば収入の良い外国人と結婚したい(*先の話、彼女のステータスは未だに独身のままですから)…としたものでした。
フィリピンの複雑な事情も関係している
ここまでの話、このフィリピンの社会背景をよく理解していないと、Aさん側に一方的に同情してしまいそうですが、先にもお話しました通りの社会背景をして、Aさんの旦那さんが、Aさんとの間に子どもが出来た後も関係を維持し、低収入ながらもちゃんと仕事をして彼女に生活費を入れている事は寧ろ、稀なケースです。その旦那さんがAさんと正式に結婚しない理由は、私の想像にすぎませんが、恐らくはAさんの自己主張が強すぎる事、更には近くに住んでいるAさんの母親まで、Aさんの尻馬に乗って旦那さんを責めるので、そのせいで逆に頑なになっているんじゃないか…と思われます。
また、Aさんの旦那さんも18歳からAさんと同棲(実質の結婚生活)を始めたのであれば、当然、日本で言う高卒の資格もない訳で、転職を望んでも今以上の収入を望む事はまず、無理な筈です。それ故、Aさんの要求は明らかに無茶ぶりだと私は考えるのです。そんな訳で、寧ろ、そんなところをAさんには話し、なだめた積りだったのですが、それ以降も会ってほしいというメッセージが止まずに、今、ちょっと困っていますが…
フィリピーナとの付き合い方
遊ぶならKTVへ
まあ、そんな事はさておき、単に遊ぶだけ、恋愛ごっこの気分を味わうだけなら、KTVへ通って遊べば良いし、その先、変な気持ちを起こさない事です。また、性欲を満たすだけならお持ち帰り有りのお店もあります。
更に一歩踏み込んで、現地妻のような存在が欲しければ、別段、KTVの子を外に連れ出す事も構わないし、FBなどで近寄って来る女の子を相手にしても良いです。但し、ここからは、それなりのコミュニケーションスキルをもって、現地情報に通じる必要があるし、是非、後腐れのない形で、少なくとも初めの段階で相手に結婚可能であるかのような錯覚をさせないで頂きたいのです。(これは詐欺と言っても良いかも知れません。また、下手を打てば逆に相手に騙される危険性もあります)
結婚するなら再婚がおすすめ
そこから更に一歩進んで、真剣に結婚を考えるなら、フィリピ―ナとの初婚は余りお勧めできません。当地で、良く聞くのは、日本人の若い男性(20代)は思いやりが無くて付き合いづらいという声です。要は、ある程度の人生経験を積んで、ある程度までは相手を包容するだけの余裕とか、現地の文化に対する理解が無いと難しいのです。先に話したフィリピンの男たちの質の御話とは矛盾するかのように聞こえるかも知れませんが、それらの男たちとて、取り敢えず、自分の欲望を満たすために、最初の段階では、トコトン、優しい男のように振る舞う筈です。
ところが、最近の若い日本人の男性たちには、日本社会の男女平等感が良くも悪くも作用しているようで、特に経済的な面で一般のフィリピ―ナたちが置かれている状況が理解できないようです。例えば、デートに呼び出した際の交通費とか、時に彼女らの大きな負担になっている場合があるのですが、その辺り、さりげなく気遣いが出来るかどうかです。更にひどい話になると、KTVの女の子を同伴出勤前提で夕食に呼びながら、突然、気が変わり、「メシだけ奢ってやれば十分」とばかり、夕食後、同伴出勤をドタキャンするような輩までいるそうです。(こうなると彼女らには夕食費用の数倍のペナルティを店から受ける事になります。そんな女の子から、私に「同伴代金は私が払うから、ちょっとだけお店に来て、同伴したって事にして、助けて!」と打診を受けた事が、これまでに数回あります。夫々、別々の女の子ですから、あちこちでこうした事が起こっていると想像できます)
みなさんも良きフィリピーナとの出会いを
通常、日本人男性が日本標準で奥さんの資質を求めるのであれば、相手の柔軟性や性格にも拠りますが、やはり、そのフィリピ―ナに日本の高卒以上のレベルが無いと難しいでしょう。
そして、出来れば、子連れは止めた方が良いです。特に連れ子が男の子の場合、親の期待値が日本のそれと違い過ぎる事、ここの社会環境が(日本人の思うところの)男の子の健やかな成長には向いていない為、何時か何処かで夫婦間の衝突が起こる事は、ほぼ間違いないです。しかし、奥さんになる方の資質が高くて文化の違いを受け入れたり、ちゃんと聞く耳があるレベルで、そして、あなたに高いコミュニケーションスキルがあれば、その限りではないかも知れません。
非常に長いお話となりましたが、私の話がこの先、フィリピ―ナと関わる皆さんのお役に立つことを願って止みません。
大変参考になります。ありがとうございます。自分は経験値をためている途中です。
Thank you for your advice