オーストラリア人と働くコツとは?プライベートも交流を!

オーストラリアに住み始めてから約5年が経ちます。もともとはワーキングホリデーでオーストラリアにやってきましたが、現在は永住権を取得し、韓国人の夫と2人で生活しています。これまでに多くのオーストラリア人と働いたという経験はありませんが、ここでは私が経験した田舎地方のオーストラリア人について書きたいと思います。
彼らは小さな頃から農家の仕事をしていた人たちですから、私たちのような外国人と関わる機会はなかったと思います。彼らと話してみると、彼らの英語は私には全てつながって聞こえました。何を言ってるのか聞き取ることができなかったのです。都市であればお店のスタッフや銀行員は比較的はっきりとした発音で話してくれるので聞き取りやすいのですが、田舎はそうもいきません。ですから、私は田舎にいた時、よくわからなくても”Yes”と答えてしまっていました。相手は私が何を考えてるのかわからず、だんだん私に話しかけなくなってしまったように思います。私も当時は積極的に話す自信がありませんでした。

就労ビザで一緒に働いたサイモン

 60歳のおじいさん

永住権を取得する前、田舎地方のとある会社に雇われており、就労ビザで仕事をしていました。それはとても少人数の会社で、社長、と社員は3人だけ、私と夫、そしてこれから話をしていくオーストラリア人です。
そのオーストラリア人はサイモンという60歳のおじさんでした。結婚はしていなかったようですので、1人で好きなことに時間を費やしているような感じでした。60歳ならばとても優しくてフレンドリーで、私たちを孫のように思ってくれるのではないかと思った方、それは大きな間違いです。確かに基本的には優しかったですしフレンドリーでした、私たちのこともmy daughter、my sonと読んで可愛がってくれることもありました。

 頑固な性格

しかし、そのくらいの年齢の人はとにかく頑固とも言われますよね。彼もまた非常に頑固な人でした。もちろん性格にもよるのかもしれませんが、自分がら正しいと思った事は、たとえ一般的に考えて他の人の意見が正しいと思うような状態であっても自分の考えを曲げない人で、時々周りを困らせました。
サイモンは先ほど述べた通り、結婚をしておらず、独身時代が長いために、なおさらそのような性格なのかもしれません。結婚して奥さんがいれば、奥さんに指摘されてしまうこともありますもんね。そして怒りっぽい性格も兼ね備えており、気に食わないことがあればが悪くなり、辺り構わず怒り散らしてしまうのです。

 それでも良い友達

サイモンは電話をしている時でも、業者の仕事ぶりが悪ければ汚い言葉を使いながら怒ることがしばしばありました。ビジネスとなれば、業者であるオーストラリア人は英語が苦手なアジア人を見下すこともありますから、そんな時はサイモンはとても心強い味方でした。
誰かが体調が悪いとなれば、すぐに病院に連れて行ってくれたり、何時間も一緒に待っていてくれたり、ケーキはドーナツを買ってきてくれるような優しい一面もありました。また自分のシフト以外の時も率先して手伝ってくれるような人でした。1人で歌を歌ったりなど、愉快な一面もありました。今は定年退職をし、年金でゆっくりして友達と楽しい時間を過ごしているようです。

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オーストラリア人の性格

 スラングを使う人が多い

私がオーストラリア人と働いたのは田舎でのみですが、基本的に汚い言葉である”F○ck”系などの言葉は日常的に使われますし、中に歩いていてもその言葉をいたるところで聞きます。
また、アジア人はおとなしく見られているため、こちらから積極的に発言をしないと言いくるめられてしまうこともありますし、相手に「この人は何も発言しない、何を考えているのかわからない」と思われてしまうと、不信感につながってしまうこともあります。積極的にコミュニケーションをとることで信頼関係が生まれるのです。

 相手にも平気で聞き返す

英語が聞き取れないから聞き流す日本人とは違い、彼らは上手ではない英語であっても聞き流す事はせず、なんとか聞き取ろうとするのです。そして彼らは遠慮なく聞き返します。相手がなんて言ったのか、相手の考えていることを知りたいと感じているからです。ですから、聞き返されたとしてもひるまずに言い直すことが重要です。
話をしているうちに相手も自分の話す英語に耳が慣れてきますから、だんだんとこちら側の話す英語を理解してくれるようになります。彼らの性格は基本的に明るく、パーティー好きで、突然参加も問題ありません。「参加しなよ」と積極的に誘ってくれることもあります。

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オーストラリアでオーストラリア人と働くこと

 はっきり言う

オーストラリアでは、日本のように「さっき言っただろ!」と言われ、聞きにくくなるような雰囲気はありません。分からないことを分からないままにしたりはせず、わかるまで聞き返すことができます。そして自分の言いたい事ははっきりと言います。
日本の上下関係のように、社長が「1+1=3」などと間違ったことを言っても、「はい、その通りです」と社長の様子を見ながら回答するような事はありません。「何を言っているんだ、1+1=2だろう!」と、相手が誰であっても間違っていると思う事は指摘します。

 英語には敬語がない

英語には、上下関係を表す文法はありません。会社であれば確かに上司と部下の関係であったとしても、「同僚」と言う立場も兼ね備えています。
私がオーストラリア人とうまく働くコツとして言いたい事は、相手の意見もきちんと聞きながらこちら側の意見もきちんと話すことです。そうすることで良い意見は取り入れ、悪い意見でもその中から採用できそうな部分はないか考えることができますし、全体の意見から更に良い方向へ向かう可能性が出てくるからです。もしもオーストラリア人と働く機会があれば、相手の意見を聞く事はもちろん、自分自身も思っている事はしっかりと発言してください。

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プライベートの付き合いも大切

親近感を深めるためには仕事をするだけではなく、プライベートの付き合いも積極的にしていく必要があると思います。日本人の中には外国人は仕事とプライベートを分ける、とイメージしている人思いますが、実は海外こそプライベートの付き合いも大切にしていることがあります。やっぱり最後に助けてくれるのはプライベートでも交流がある仕事仲間であり、友人なのです。

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