タイからカンボジアへ歩いて国境を越えてみた!

旅をするということは、国を跨ぐということですね。でも私が今回ご紹介したいのは、越えると言っても、飛行機でも、船でもなく、陸を歩いて越えるということです。アメリカからカナダの国境を越えた時、ネオンキラキラで常に音楽が流れている世界から、いきなり大自然の中で無音の世界に変化したときは、北アメリカといえど、同じ英語圏といえど、国が違えばこんなにも環境が違うのかと驚かされました。そこでこれまで60か国を旅してきた中で、一番面白かった「国境越え」、タイとカンボジアについてお話します。

タイからカンボジアへ

 カンボジア入国前にタイの島を訪れる

タイのバンコクからカンボジアへ向けて、旅の計画をしました。それは、フィリピンに住んでいる親友とカンボジアのアンコールワットで有名な、シアムリップという街で落ち合うためです。せっかくカンボジアに行くのだからと、バンコクからカンボジアへバスで行く際に通り過ぎるタイの島に数泊してから、カンボジアに入国することにしました。バンコクの喧噪を抜け出してまず向かったのは、チャン島。プーケットの次に大きな島で、バンコクから南東に300キロの位置にあるので、東京~名古屋間とするとそんなに遠くには感じませんが、タイのゆったりとした環境では、どこで何があってバスが停まるか、そしてバスを乗り継いで丁度いい時間にフェリーが出発するか、その辺が未知数なので、最低でも半日以上はみないと辿り着くことはできません。島に行くまでまずは大旅行という気分です。島に到着してしまえば極楽、リラックスモードでOK。ヤシの木に、文句の言いようのない自然が広がります。が、しかし、私が訪問したのは劇的に降水量の多い9月。2泊しましたが、3日とも大雨。。。ホテルから外に出られたのはほんの数時間です。それでも、タイの気楽さ、自然を楽しめたと言っていいと思います。カンボジアに近い島なので、さすが、カンボジアの国境へ直行するバスが出ています。タイの雰囲気を十分味わったあと、ミニバンに乗ってカンボジアに向かいますが、ほとんどが欧米人です。今タイで急増している中国人とロシア人の観光客はほぼ0と言っても良い秘境エリア。そして、カンボジアへ近づいていきます。いきなりですが、カンボジアへの入国はタイとは全く異なるものでした。

 国境付近で感じたタイと異なる点

・ビザ:タイは日本人であればアライバルビザといってもスタンプをもらうだけで、無料です。それに対して、カンボジアはアライバルビザとして、30USDを支払う必要があります。さらに写真も必要なので、手持ちがないとその分もプラスでいくらか支払いが必要です。

・お金:カンボジアでは自国の通貨リエルのほかに、アメリカドルが使用されているためどちらかに両替する必要があるのですが、タイに比べて経済的にまだまだ貧しいカンボジアでは両替に係る費用が高いです。

・貧しさ:国境超えの際に、カンボジア人が付添いで一緒に国境を渡ったのですが、とてもショックだったことがあります。バンの中で、国境に近づいた際に、そのカンボジア人がひたすらカンボジアは貧しい国であることをアピールされていました。そして、ビザ代金を付添人に渡す際に大きなお札しかなかったので、後で御釣りをもらうことになっていました。最後カンボジア側に渡った際に、御釣りを返してくださいと言ったら、外国人なんだからそれくらいいいじゃない、とはぐらかされたのです。カンボジア人の印象が国境時点で一気に悪くなってしまいました。しかも、その後国境を越えてシアムリップへ到着した際にホテルまでタクシーに乗ろうとしたら、200円くらいのところ1500円でぼったくってきて、15分くらい口論したのですが全く譲る気がなく、しかもその時は大雨で他にタクシーも見当たらず、そのタクシーに泣く泣く乗るしかなかったのです。タイに1年半住んでいますが、タイでそこまでのレベルでタクシーでぼられたことは一度もありません。

カンボジアからタイへ

 行くときは気づかなかったこと

タイからカンボジアへ入国した時は、新しい国を旅できることの喜びが先行して、周りをよく見られていなかったのかもしれません。カンボジアで2週間過ごした後に戻ったタイとの国境付近。なんだかすごく感動したのを今でも覚えています。その理由は、隣国であってもカンボジアがいかにタイより経済的に貧しいかを感じたからでしょうか。国境の街に戻って、タイが見えたとき、なんて綺麗で天国のような国が目の前に広がっているのだろうかと、心がキラキラしたのです。カンボジアで貧しさに飢える人々、タイとは異なり戦争の傷跡が残り何か寂しげのある雰囲気、外国人に対してまだまだタイほど受け入れ態勢が整っていない、などなどタイと比較すると、観光客目線で見たカンボジアはネガティブに映ってしまった点が多かったからだと思います。

 タイに戻って不思議な気持ちになる

タイ側ではいなかったのに、カンボジアの国境前ではタバコをダース売りしている人、お酒をボトルで売る人がたくさんいたり、大量に物をタイ側へ輸送している人が多くいました。そして、タイ側へ足を踏み入れたとき、遠くから見えた綺麗な国は本当でした。ゴミ一つ落ちていない、道路が整備されている、屋台で売っている食べ物も比較的お腹を壊しそうなものは少なそう、そんなタイに戻ったときのホット感には自分自身にも驚きでした。日本からタイへ行ったとき、日本は何て綺麗な国なんだと感心していたのに、今はタイが本当に綺麗な国に見えて仕方がなかったのです。歩いて国境越えしなければ、こんな気持ちにもならなかったはずです。

歩いて国境を渡る意味

隣国なのに、ちょっと歩いて国境を越えただけでこんなにも環境が違うこと、それを実感することは世界を知るためにすごくいい経験になると思います。食べ物も、建物も、服装も、すべての様子が変わってしまって、大変驚きました。でも、これだけ驚いたのは、飛行機で国を跨いだからではなく、歩いてその土地を踏みしめたからこそ感じられた「違い」だったのだと思います。ぜひその「違い」を肌で感じるためにもみなさんも陸の国境越えを試してみてほしいと思います。

 

   

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