カンボジア外国人と楽しく働くコツ!自分たちこそ外国人!

カンボジアの首都であるプノンペンに住んでいます。なぜこの発展途上国であるカンボジアに住んでいるかと言うと、私の婚約者がカンボジアでバーを経営しており、ついていくことにしたからです。もともと私はオーストラリアでワーキングホリデーを経験しており、いつか海外で働きたいと思っていました。だから婚約者がいるこのカンボジアに行くことを決めたのです。現地採用の仕事を探し、前職が介護職だったこともあり、日系介護大学設立をしている会社に就職を決めました。4月からの開校に向け、現在は日本人スタッフ、カンボジア人スタッフと一緒に日々奮闘しています。
ここでは、そんな私の経験からカンボジアの人と楽しく働くためのコツについてお話しします。

暖かい国ならではのカンボジアタイム

 よく言えば大雑把

カンボジア人はとにかく温厚でとても人当たりが良いです。また時間に対してもとても大雑把、悪く言えばとてもルーズです。ある日、建築中の大学へ現場確認をしに行った時、建築会社の社長や現場監督の皆さんが迎えてくれました。彼らは皆カンボジア人で、楽しそうに工事を進めてくれていました。
しかし、最終的にチェックをするのは日本からやってくるお偉いさん達です。今週中には完成するとの事ですから、お偉いさん達がやってくる前に心を鬼にして細かくチェックしていかなければいけませんでした。しかし、よく見るとなんだか手すりが斜めになっていたり、あらあら、壁から電気の配線がにょろーんと出ていたり…

 とてもポジティブ

さすがにこれではまずいから直して下さいね、工事も含めていつまでに終わりますか?と聞くと、「予定通り、今週中には終わるよ!」ととてもポジティブな回答が来ました。なんて頼もしい!
その1週間後、再度現場にチェックしに行くと、あら、あらあらあら?終わっていないぞ… そして再度現場責任者にいつごろ工事が終わるかチェックすると、またもや「もちろん今週中に終わらせるよ!」とまたも頼もしい返答がありました。あら、それ先週も聞いたような気がするけれど…
がしかし。さらに1週間後… 工事は進んでいるけれど、まだ何かが壁からにょろにょろしている… こんなやりとりを数回繰り返しています。当初の完成予定よりも現在3ヶ月遅れています。

 ツッコミどころが満載

最初、私たちスタッフ一同は「今週中に終わる」は1週間後に「何も進んでないやんけー!」とツッコむための前フリだと捉えています。しかし、彼らは決して悪気があるわけではありません。流れる時間の早さがきっと日本人よりもゆっくりなんです。
現に彼らは、年末には忘年会でもしようと誘ってくれたりなどとても友好的です。細かい訂正や直しも、嫌な顔1つせず聞いてくれます。ただただゆっくりのんびり、マイペースに仕事をしているだけなのです。そしてその分私たちも、懐を少しだけ広くするべきなのです。

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与えられた仕事はきっちり

 責任は果たす

もちろん、すべてのカンボジアの人たちが何ヶ月も仕事を遅らせてしまうわけではありません。私が一緒に働いているカンボジアの人たちは皆さん与えられた仕事をきちんとこなします。
大学の運営に関しては税務申告、法律関係の文書の作成や建築会社とのやりとり諸々… 私たちにできないカンボジア語での書類の作成や電話対応など、しっかりと行ってくれます。

 家族のために働くカンボジア人

しかし、仕事が一段落ついたその時、トイレに行ってくると言って出て行ってから1時間帰ってこない… なんていうこともしばしばあります。彼らは基本的に家族のために働いており、働きに出たからは親に仕送り等の財政的支援をするのがカンボジアの文化なのです。
つまり、彼の中には決められた時間の中だけ与えられた分の仕事をする、といった考え方があるのです。そのため、お願いした仕事以上に何かして欲しいものがあれば、事前に伝えておかなければいけません。そして、伝えておきさえすれば必ず仕事をこなしてくれます。

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はっきりと自分の意見を言う

 上司に対しても意見を述べる

私の同僚のカンボジア人は、どんな人も自分の意見をはっきりと言います。大学運営のための会議でも意見を言いますし、上司に指摘されたことに対してもズバリと指摘をします。だからこそ、上司と対立してしまうことも少なくありません。

 対立は長くは続かない

しかし、仮に同僚と対立したとしても、彼らは何持つことをしません。お昼休みになると「さて、今日は何を食べましょうかねー」とまるで何もなかったかのように振る舞います。
日本人にはあまり見かけない姿です。そしてこれは見習うべき姿だとさえ思うのです。上下関係があるといえども、意見を言う権利は誰にでもあり、そしてだからといって対立を長続きさせないと言う姿がかっこいいと思います。

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外国の土地で生活し、仕事をする

カンボジアで仕事をしている以上、私たちが外国人です。カンボジア人からしてみたら私たちが外国から来た人間であり、もちろん、私たちにとってはカンボジアは母国の日本ではありません。文化の違いや考え方の違いは当たり前のように起こるものであり、日本の文化や考え方を押し付けるべきではありません。だってここはカンボジアなのですから。
日本の感覚でものを言ったり価値観を押し付けたりしてしまえば、彼らはきっと反発してしまうでしょう。これはカンボジアにだけ言えることではありません。海外で働くと言う事は、その年でその生活をすると言うことです。その国の人々の考え方や文化を尊重し、平等に接し、自分たちも彼らの文化にすり合わせようと努力をしなければいけません。それができたときに必ず信頼関係が生まれてくるのです。

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