驚きのプリオン病の潜伏期間と特徴をアメリカの研究所が明かす

プリオン病とは脳に異常なプリオン蛋白が沈着し脳神経細胞機能が犯されてしまう病気の総称です。プリオン病の一種がクロイツフェルト・ヤコブ病。歩行障害や記憶障害、視力障害を引き起こし一般的には数年後に死に至ります。今回アメリカの疾患予防管理センター(CDO)が今まで発見されていなかった最新の知見について言及しました。

CDOによるとプオリンの潜伏期間が30年で、長い時間が経ってから脳神経細胞を攻撃することが分かりました。研究の対象となった1985年にプリオン病に感染した患者はなんと30年後の2015年にプリオン病を発症したそうです。この記録はCDOが把握する最も長いプリオンの潜伏期間。さらにあまりに潜伏期間が長いことから、プリオン病に感染しても発症しないまま亡くなる場合もあると指摘する医者もいます。

ヤコブ病は一般的に100万人に1人がなんらかの原因で発症する病気です。発症の年齢は50代から70代が最も多く発症の事例に男女の差はあまりありません。この病気は1920年代にドイツの神経病理学者のクロイツフェルト・ヤコブ氏が発見したことから彼の名前にちなんでヤコブ病と名付けられました。ヤコブ病は現代の医学では治療法はなく致死率100パーセントという恐ろしい病です。

プリオンという物質は誰もが脳内に持っていますが、通常は正常な状態ですので害はありません。しかしプリオンがなんらかの原因で異常な状態に変化しそれが蓄積されてしまうと脳神経細胞機能に害を及ぼしてしまうのです。

長い間プリオンの潜伏期間は10年ほどだと考えられていましたが、この度CDOの新たな見解によりプリオン病の研究が大きな一歩を踏み出したと言えます。医学がプリオンの謎を解き明かす日がいつか必ずやって来ると信じたいですね。