実際にアメリカに住んでみると、映画やドラマなどで見ていた光景とは別のものを見ることがたくさんあります。アメリカ人の夫と結婚して渡米し、何年か経ちますが、今でも驚きの連続です。ここでは、私が今までに驚いた、アメリカ人の休日の過ごし方についてお話しします。
モーターサイクル
ハーレーダビッドソン
モーターサイクルと言えば、アメリカ人にとってはハーレーダビッドソンです。暖かい春から夏にかけて、また秋になると、ハーレーを運転する団体が市街地や高速道路を走って行きます。
ハーレーに限ったことではありませんが、どのようなモーターサイクルもアメリカ人は比較的ゆっくり運転するため、私たちが車を運転していても安全に感じます。私の夫もこれまでに2台、ハーレーを乗り換えましたが、どちらも見た目の豪華さに比べると値段はお値打ちなので、私も納得しています。
女性のライダーも多く、高速道路でも車と同じようなスピードで走り、マナーを守って運転しているため、安全です。
イベント
また、ハーレーのライダー向けのイベントも多く、週末などになるとパトカーが先導を切って、何十台、ときには百台を超えるようなハーレーのライダーたちが走っていく姿を目にすることがあります。このような場合、道路ではライダーたちが優先です。
ハーレーダビッドソンは独特なドドドという音を立てますが、このようなイベントの際、ドドドという地面を揺らすような音が遠くから聞こえてきたら、ハーレーに乗ったちょっと強面の人たちに道を譲るのがマナーです。
ボートやヨット
海や湖でボートを楽しむ
ハーレーが陸地でのキングだとしたら、水上でのキングはボートです。日本ではボートを所有している人はまだまだ少ない印象がありますが、アメリカでは「週末ではボートで釣りに行く」「ボートに乗って向こう側の小島でキャンプしよう」などという会話をよく聞くことがあります。
ボートで行く先は海ばかりではありません。アメリカには湖がたくさんあり、その湖も大変大きく、いくつもの湖が隣り合わせになっていたりします。ボートに乗って釣りをするなど、休日を楽しむには十分なウォーターアクセスがあるのです。
ボードのサイズ
ボードのサイズも様々で、ジョンボートと呼ばれる小型エンジンのついた船から、ミリオンドルの大きなヨットなど、驚くような豪華客船までいろいろあります。私の周りにミリオンブルーサイズのボートを所有している人はいませんが、子供が生まれるまでは私たちも一隻所有しており、2人で釣りに出かけたりしました。主人の叔父が所有するジョンボートで従兄弟たちとキャンプに出かけることもあります。
ジョンボートなどの小型ボートは、ピックアップトラックに専用のフックをつけたトレーラーに乗せて引っ張り、自宅で管理することも可能です。大きなボットやヨットの場合、マリーナに預けておかなければいけません。もちろん、マリーナの管理費等もかかりますから、よほど裕福な人たちでなければできないスタイルかもしれません。
RV
気ままに旅行に行ける
RVというキャンピングカーで旅行を楽しむという休日の楽しみ方もあります。RVはどちらかというと年配の家族たちが所有する傾向にあります。定年退職をした夫婦がどこかへ旅行にかける際、RVを利用して気ままな旅を楽しむ、というスタイルが一般的のようです。
RVは、ピックアップトラックで引っ張る小型のタイプから、バスのような大きさのものまで様々です。大きなRVの場合、自動車を引っ張って走っていくことも可能です。自動車があれば、リゾート地などにあるRVパークと呼ばれるキャンプ場のようなところにRVを停泊させ、自分たちの自家用車で自由に動き回ることも可能ですね。
RVの利点
RVの中にはベッドはもちろん、トイレやシャワールーム、キッチンやリビングなどの設備が整っており、本当に快適に過ごすことができます。ホテル代も節約できますし、気軽ですよね。また、誰かが運転している間にベッドで仮眠を取るなどということも可能です。
自分たちで主導権を持って行動する
世界第4位の面積を持つアメリカでは、広大な敷地を利用した休日の過ごし方が一般的なようです。一見贅沢にも見えますが、そのような贅沢をごく当たり前の様に日常に取り入れている姿には驚きます。
自分たちで主導権を取り、自分たちの行きたいところへ行きたいだけ、好きなスタイルでバケーションを楽しむのがアメリカ人のようです。
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