イギリスにもある待機児童の問題~ロンドンでも共働き夫婦の子育ては大変

私の娘は今年の4月からイギリスの幼稚園に入りました。3月にロンドンへの転勤となり、イギリスの幼稚園・保育園事情の情報収集や幼稚園探しに奔走しました。そんな経験をもとに、今回はロンドンの幼稚園事情についてご紹介します。

イギリスの幼少教育の概要

イギリスの保育園・幼稚園はどちらも総称して「ナーサリー」と呼ばれ、日本と同じく公立と私立があります。保育園は「デイナーサリー」、幼稚園は「プリスクール」とも呼ばれます。しかし、通園時間や入園時期など日本と違うことが多くあります。

今回分かりやすくするため、保育園は0歳から長時間あずかってくれるところ、幼稚園は3歳から短時間あずかってくれるところ、として説明します。もちろん状況は様々で、各幼稚園・保育園のシステムにより異なります。

 義務教育は5歳から

イギリスは5歳から義務教育が始まります。5歳はレセプションと呼ばれ、いわば小学校0年生にあたる学年です。よって、保育園・幼稚園は5歳以下が対象で義務ではないので、レセプションに入るまではどこにも通わずに過ごす家庭もあるようです。

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ロンドンの保育園の状況

3歳以下を預けたい場合は日本の保育園にあたる施設で「デイナーサリー」となります。公立保育園は、生活保護を受けているような家庭優先で所得制限があるので、一般の家庭ではなかなか入れません。よって、おのずと私立保育園という選択となりますが、非常に高額です。主に共働きの家庭はこちらを選択する場合が多いですが、入園するのも日本並みに難しく待機児童問題もあります。
私はロンドンへ引っ越してきて、落ち着いたら仕事をしたかったので、この保育園にあたる施設を3か所見学しました。費用など情報収集しましたが、それ以前にまず空きがない状況でした。

 高額な保育料

3月に見学した際、保育園のスタッフから「空きが出るのはおそらく9月だろう」と言われました。そして、費用は平均して1人あたり1日66ポンド(約9000円)です。半日のみや、週に数日のみ通わせるスタイルを自由に選べ、必要に応じて食事等のお世話もしてくれます。ただ、週5日全日(午前・午後)通わせると、1ヵ月で約18万円となります。私には2人の子供がいるので、2人とも通わせるとなると月36万円(18万円×2人)・・・。仮に、保育園に空きが出ても高額なので、入園は厳しい状況です。

 共働きの家庭はどうしているのか

保育園になかなか入れない状況の中、ロンドンの共働きの家庭では、祖父母に面倒を看てもらったり、保育園より安いベビーシッターを個人で雇っている人が結構いるようです。
また、週2日は保育園、あとの3日は在宅勤務にする等、費用を抑えるための工夫をしています。
保育園に入れないために仕事を辞めるという日本の状況とは少し異なり、夫婦のどちらかが時短勤務や在宅勤務に切り替え、子育てしている家庭もあります。そういう意味では、イギリスは日本よりも働き方が柔軟なので、何とか成り立っているのだと思います。

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幼稚園の状況

幼稚園は3歳から入園できます。公立の幼稚園は国の補助により週15時間は無料です。週5日間で1日あたり3時間(午前か午後で選択)というところが多いですが、幼稚園によりスタイルが異なり、週3日で1日あたり5時間という園もあります。
私は4月から子供を幼稚園に通わせているのですが、幼稚園の特徴としては、イギリスの幼稚園は日本に比べ、休みが多いです。春休みや夏休み、祝日等の通常の休みに加えて、学期の半ばにハーフターム休暇という休みを1週間程挟みます。

 入園式がない

イギリスの新年度は9月に始まります。多くの幼稚園は、学期が始まる区切りである、1月(正月休み明け)、4月(イースター休み明け)でも入園可能となります。ただ、幼稚園によってはその他のタイミングで随時受け入れてくれるところもあったり、逆に9月入園しか受け入れていない幼稚園もあります。
このように入園時期は幼稚園と随時相談して家庭ごとに決めます。そんな状況だからか分かりませんが、特別な入園式もなく、親としては子供が幼稚園に入園したという実感が持てなかったりもします。

 幼稚園の選び方

まず、自宅から通園圏内の幼稚園をいくつかピックアップします。各学校のホームページやgoogle mapを使って詳細な場所を調べたりもしました。
そして、良さそうな幼稚園に直接電話をして、見学の予約を入れます。見学してみて良ければ空き状況を確認し入園手続きを行います。
私の場合、娘が英語を話せないので心配がありましたが、先生方は外国人の扱いに慣れているようで、見学に行って安心できました。
イギリスでも特にロンドンは多人種混合の街なので、大抵の幼稚園は、インド・中国・ポーランドなど非英語圏の子どもたちを受け入れています。

 簡易な入園手続き

入園手続きはとても簡単なもので、住所証明と誕生証明書を見せて、いくつかの子供に関する質問に答えるのみでした。
制服の有無は幼稚園によります。娘の通う幼稚園は制服がなく、週5日間で1日あたり3時間のため、お弁当もありません。1回分の着替えを幼稚園に保管しておくくらいで、幼稚園指定の持ち物も特になく、毎日手ぶらで通わせています。

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共働き夫婦の子育ては大変

イギリスはヨーロッパの中でも保育料が高額なので、それに苦しめられている共働き夫婦が多いです。
夫婦のどちらかが柔軟な勤務スタイルで働き、子供の面倒を見るのが普通であり、旦那さんが送迎したり、定時を4時にしたり、と日本では考えられないくらい男性も育児参加し、また、男性の働き方の選択肢が豊富です。
日本も待機児童問題で騒がれていますが、イギリスも様々な課題があるのが現状だと感じています。

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