ロシアの冬のイベント!クリスマスと国際婦人デー!

ロシアに滞在して5年以上が経ちます。最初はわからないことが多く、苦労もありましたが、今ではロシアでの生活を楽しんでいます。ここでは、ロシアの冬のイベントについてお話ししたいと思います。

年末のイベント

 クリスマス

12月から1月中旬までは、街中にクリスマスのイルミネーションが飾られます。どこの街の中心にも広場がありますが、そこに大きなクリスマスツリーが飾られ、周囲に氷の像や滑り台が設置されるのです。札幌の雪まつりに似ているかもしれませんね。さすが、寒いロシアです。ツリーもイルミネーションと同様、12月から1月中旬まで設置されます。
ただし、ロシアはキリスト教の中であってもプロテスタントやカトリックではないため、12月24日や25日がクリスマスという認識は特にありません。その場合、若者が集まるナイトクラブなど以外では特別なクリスマスイベントが開催されるという事はまずありません。ロシアにおけるクリスマスについては、後ほど述べたいと思います。

 忘年会

年末には、日本と同じように忘年会が開催されます。しかし、日本と異なるところは、女性ならばきれいなドレスを着て、髪の毛をセットし、化粧直しをしてから会場に向かうということです。仕事終わりの疲れ切った表情で忘年会に行くという事は絶対にありません。
12月中旬から忘年会開催期間が始まります。レストランでは忘年会のように特別なショーが準備されるということもあり、歌やゲーム、ダンスもある賑やかな忘年会もあります。
12月31日は、多くの場合、半日勤務になります。午前中から、職場でもシャンパンを飲み、お祝いを始める人たちもいます。ロシアのシャンパンは1,000円程度で購入できますが、なかなかおいしいですよ。ロシアに来たら、ぜひ買ってみて下さいね。

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新年のイベント

 お正月から始まる大型連休

1月1日に新年をお祝いしますが、実は、ロシアのクリスマスは1月7日なのです。ロシア正教の暦では、私たちが考える12月25日が1月7日に当たります。先ほど述べた通り、一般的な12月24日や25日は、ロシアにとってはクリスマスではないのです。
ロシアは毎年、国家が年間の祝日を決定します。しかし、1月1日と7日までは毎年必ず大型連休となり、ロシア版のお正月休みとクリスマスになるのです。

 新年の迎え方

欧米のクリスマスである12月24日や25日、そしてロシア正教のクリスマスである1月7日にプレゼントを贈り合う事はありません。しかし、ロシアでは新年にプレゼントを交換し合います。そして、シャンパンやイクラのオープンサンド、みかん、じゃがいも・ソーセージ・ニンジン・キュウリのピクルスとマヨネーズを混ぜたサラダなどが食卓に並びます。年越しギリギリまで、みんな忙しそうに年末年始の料理をしたり、プレゼントの準備をしたりするのです。
12月31日の年越しの瞬間は、街中で一斉に自分たちで買ってきた打ち上げ花火で楽しみます。花火に反応して車やバイクの盗難防止サイレンが一斉に鳴り出し、歓声も上がり、とても賑やかです。また、プーチン大統領の新年の挨拶も、各地の年明け時間に合わせて放送されます。
夜遅くまで賑やかなので、1月1日はもちろん昼過ぎまで眠り、親戚で集まったり、街の大広場で行われる新年のイベントに出かけたりするのです。1月5日ぐらいまで、友人や親戚と集まり、乾杯し、料理を食べながらお祝いします。

 ロシア版サンタさんと孫娘

ロシアでは、おじいさんのジェドと、サンタさんによく似たおじいさんのマロースと、お下げ髪の孫娘スネグーラチカが年越しの夜にプレゼントを持ってきてくれると信じられています。ジェドとマロースに手紙を書いて送ると、部屋に飾られているツリーの下に、彼らがプレゼントをそっと置いて行ってくれるのです。
ロシア正教のクリスマスである1月7日には、敬虔なキリスト教徒以外は友人に簡単なお祝いメッセージをメールで送り、翌日から始まる仕事に備えて家でゆっくりする人が多いようです。

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春に向けたイベント

 国際婦人デー

3月8日は国際婦人デーです。この日は男性から女性に花やプレゼントが贈られ、ロシアの女性にとっては非常に重要なイベントです。
もしも男性がこのイベントを忘れていたり、何もプレゼントを贈らなかったりすれば、その男性はロシア人女性からダメ男の烙印を押されます。また、次の3月8日まで事あるごとに文句を言われるでしょう。そういう意味では、男性にとって国際婦人デーは恐怖の日とも言えるかもしれません。

 全力でお祝いする

私が働いているオフィスビルでは、他社の男性社員が花束を抱え、入り口のロビーに並び、女性社員の出勤を待って、一人ひとりに花束をプレゼントするということが毎年の恒例行事です。
男性社員の後ろには、特別に依頼した音楽団がギターとサックスの演奏までして、花束を渡す様子をビデオで撮影します。無関係な私でも幸せな気分になれるような空気が漂っていますし、当の女性社員たちはもちろん、とても嬉しいようです。
ちなみに、長い冬がようやく終わりを迎え、春の訪れを喜ぶイベントでもあるため、チューリップがよく贈られます。

 国際婦人デー商戦も加熱

男性は家庭でも職場でもこれだけの準備を強いられるわけですから、少し大変かもしれません。しかし、ロシア人男性に「日本ではそもそも花もプレゼントも贈らないし、国際婦人デーを知っている人の方が少ないんじゃないかな」と話すととても驚かれます。
国際婦人デーのプレゼント商戦は化粧品店から宝石店などで2月頃から始まります。3月6日からは、路上でも車のトランク部分にチューリップが積み込まれ、大きく値段が書かれた画用紙をドア部分に貼り付けて、臨時路上販売をする人が急増します。色とりどりのチューリップで、街が一気に華やぎます。

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ロシアの冬は長い

ロシアと言えば寒い国というイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。確かに、気分が落ち込んでしまうほど冬は暗く、長いです。
だからこそ、街中をイルミネーションで飾り、年末年始を家族や友人たちと思い切り楽しもうという人々の知恵があるのです。そして、長い冬が終わって暖かい春がやってきたら、男性が女性に花やプレゼントを贈るのです。特に女性にとっては嬉しい国だと思いませんか??

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