海外在住のママにはベビーフードも大切!ベビーフードの良さとは

子供が4ヶ月を過ぎる頃、お母さんたちは離乳食を意識しますよね。離乳食は作るべきだという考えもありますし、ベビーフードを使っても良いのではないかという意見もあります。特に1歳を過ぎたら、大人と同じものを食べれば良いなどという意見もありますよね。確かに、手作りの方が愛情がこもっている感じがする、という意見もわかります。

しかし、海外で子育てをしていると、手作りばかりが良いとは限らない、という感じがします。ここでは敢えて海外在住ならではの「ベビーフードを使う言い訳」をしたいと思います。

体重の平均値が日本と違う!

 ヨーロッパの体重の平均値は日本よりも重い

赤ちゃんを育てていると、赤ちゃんの身長や体重の平均値が気になりますよね。例えば、新生児の体重や身長はどれくらい、1ヵ月でどれくらい増えていると望ましい、などと理想的な数値があります。日本で使われている乳児成長曲線などはWHOが発表しているものと同様です。ちなみに中国の成長曲線も日本と同じものでした。

しかし、ヨーロッパの成長曲線はWHOのものとは少し異なります。体重が日本のものよりも重いのです!1歳半になるうちの息子は日本のグラフでは身長も体重も平均の真ん中くらいなのですが、こちら、ヨーロッパのグラフで比較してみると体重が平均よりも軽くなっています(もちろんそれでも基準内ですが)。どうしても赤ちゃんに関するグラフ等はWHOのものが使われているのではないか、世界共通なのではないか、と思ってしまいがちですが、このように、国や大陸によって理想的な体重が異なる場合もあります。

 その国ならではの食事では体重が重くなる可能性も!

ヨーロッパの子供たちは、こちらのグラフで健康的に生活しているわけですからそれでも良いのですが、やはりこれは、ヨーロッパの食生活をしていると日本人よりも体重が重くなる、という典型なのでないかと思います。

実際に、例えば日本人であれば大人の食事を分けたとしてもご飯やお味噌汁などが中心になりますが、こちらではパンが主食となりますので、子供にパンを分け与えるということが普通になります。義母方の親戚に息子と同じような月齢の子供がいるのですが、息子が1歳になり、その子も同様に1歳になった時、義母は「その子は毎日のようにクリームチーズを塗ったパンを食べているらしい」と言っていました。日本の食生活からは考えられないのではないでしょうか。少なくとも、息子が1歳6ヶ月になった今も、私は息子にクリームチーズを与える勇気はありません。

 他の国の子供は何を食べている?

その一方で、確かにヨーロッパのみならず、アメリカに住んでいる友人の子供も様々なものを食べています。例えば、アメリカに住んでいる友人の子供は半年でフライドポテトを食べていましたし、1歳になった時にはドリトスやポテトチップスも普通に食べていました。

そのため、国によって離乳食や子供に与える食事には違いがあると思っています。少なくとも、「3歳位になるまで大人と同じ食事を与えるべきではない」などという健康的な考えを持つ日本と海外はそもそも違うと思います。

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ベビーフードは意外に活躍する!

 海外は日本ほどの食材が揃っていない

私は日本で子育てをしたことがありませんので、日本にどのような離乳食が揃っているか、どのような赤ちゃん用の食材が売っているのか、よくわかりません。しかし、私たちが住んでいるヨーロッパには12ヶ月までの離乳食は普通に売られていますし、15ヶ月、18ヶ月、というベビーフードも存在します。そして私はそれらをかなり重宝しています。

というのは、例えば日本であれば赤ちゃん用の離乳食に使える出汁、赤ちゃん用のうどん、1歳から食べられるカレー、なども売られていますが、こちらにはそのようなものがありません。うどん等であれば塩抜きをすれば問題なく食べられますが、大人と同じ出汁を使うには不安がありますし、例えば昆布茶やノンカロリーのお茶などもありませんので、正直なところ、日本の情報ばかりを得ていると、子供に何を食べさせたら良いのか分からなくなるのです。

 ベビーフードが1番健康的なのでは?

そうなると、赤ちゃんに食べさせる食事はベビーフードが1番健康的なのではないか、という結論に落ち着きます。確かに、日本のようにご飯、お味噌汁、主菜、副菜、と出てくる食卓の国であれば大人のものを分け、味を薄めて赤ちゃんにあげるということができますが、ヨーロッパやアメリカでは一品しか出てこないということも多いですし、そもそも味付けが濃いこともあり、味を薄めてあげるといってもそれなりに不安があります。

また、日本のように保温ポットなどがあちこちに出回っているというわけではありません。日本はお弁当で保温ポットを使う国ですから、様々なものが出回っていますよね。こちらでは、保温ポットと言えば基本的にコーヒーなどを入れる容器になりますので、お弁当を持って出歩くには適していません。また、日本のようにお弁当サイズの保冷バッグがあるわけでもありませんので、外出する時に手作りのお弁当を持って出かけるのは不安があります。

そうなると、やはりベビーフードが1番安心なのではないかと思います。もちろん、ベビーフードを使うとお金もかかりますし、手作りの方が愛情がこもっている、と考える人もいるでしょう。しかし、日本のように減塩や無糖などと意識した食材があまりない、あっても高い、赤ちゃん用の食事を作るための調味料などが売っていない、などとなれば、赤ちゃんに手作りの食事を食べさせるとなると大人とは別に作らなければいけないという手間がかかるのです。仕事などで忙しくなると、なおさらベビーフードの方が簡単です。

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そして日本食は高い

 日本のお米やお味噌は輸入品

私はお米が好きなので、比較的よくお米を炊くと思います。また、お味噌汁も好きなのでそれなりにお味噌汁も作りますし、ご飯を炊いた時は息子にも食べさせるようにしています。お味噌汁を作った時もそれは同様です。

しかし、やはり日本のお米やお味噌は輸入品ですから、日本と同じような感覚で利用するわけにはいきません。毎日お米を炊き、お味噌汁を作っていれば、とにかくお金がかかってしまいます。そのため、日本と同じ食事をするというのは現実的ではありません。

 うまく工夫をして健康的な食事を!

つまり、赤ちゃんにも優しい調味料などが売られていない国で、日本人の感覚で子供に塩分や糖分の少ない食事をさせるというのはなかなか簡単では無いのです。その一方で、ヨーロッパのベビーフードなどを食べるチャンスを持っている息子に日本で一般的な食事を食べさせてあげられるというのはやはり味覚を育てるためにも良いと思いますので、ベビーフードに頼ってばかりおらず、それなりに食事を作ってあげたいとも思います。

もしも、子供を持つ海外在住の人に何か役に立つものを送ってあげたいと思うならば、子供に関係する食材は意外と喜ばれますよ。私も、母が荷物を送ってくれるときには毎回息子が食べられる何かをお願いしますが、先日は1歳から食べられるカレーを送ってもらい、息子も気に入ったようです。

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ベビーフードの利用を責めないで!

どうしても日本には「育児は苦労してナンボ」というところがありますので、ベビーフードを使っていると「手作りの方が愛情がこもっている」などと言われてしまうと思います。しかし、例えば働いていたりして忙しければベビーフードはなくですし、ましてや海外在住であれば、子供のことを考えればこそベビーフードの方が健康的だとも思います。

その一方で、やはり手作りの食事にはお母さんならではの工夫が込められていますし、いつまでもベビーフードというわけにはいきません。子供の成長や好みを考えながら、健康的な食事を作ってあげたいですよね。

   

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