お酒といえば、早くても夕方から飲むものだ、と思っていませんか?ビールで有名な国、ベルギーではそのような常識が異なります。ここではベルギーに住んでみて思った、「そんなところでビールが飲めるの?!」という話を紹介します。
病院のカフェテリアにビールが売られている!
それもノンアルコールビールではなく…!
最近、ふとしたことで1週間ほど入院していました。ベルギーの医療制度はしっかりしていると聞いていたため、そのサービスに関してはがっかりしたことも多かったのですが(笑)、ここではそんな総合病院のカフェテリアで驚いた話をしたいと思います。
カフェテリアに行くと、簡単なサンドイッチやお菓子、飲み物が購入できます。歯ブラシや歯磨き粉なども買えるるのですが、夫に車椅子を押され、カフェテリアにたどり着いた私が真っ先に驚いたのは冷蔵庫で売られている500ミリリットルのビールでした。
そして入院患者が普通に飲んでいる…!
日本では、そもそも病院にかかる人間がビールを飲むなんてありえないですよね。治るまでは禁酒禁煙と言われるのが当然ですし、お酒を飲めば治りが遅くなってしまうのではないか、とさえ思います。しかし、こちらではそのような指示がなく、入院患者も普通にビールを飲んでいました。点滴をしている人、どう見ても骨折した治療を受けている人などが普通に家族と面会し、ビールを飲んでいるのです。
私は内臓に問題を抱えていましたので、お酒を飲みたいと思うような体調ではありませんでしたが、思い返せば「お酒はダメ」と言われた覚えはありません。もしもあの時、元気があり、ビールが飲みたいと思えば飲めたんだ、と思うと、いやいやいや…という不思議な感覚に陥ります。最も私がビールを飲みたいと言っても、きっと夫からダメだと言われましたが!
病院でも躊躇せずに500ミリリットルのビールが飲めるなんて、さすがベルギーです。
フードコートでもビールが飲める
フードコートでもビールが買える!
日本ではショッピングモールなどにフードコートが設置されていることが多いですが、基本的にそこは禁酒ですよね。子供が集まる場所、ということもあり、フードコートはお酒を飲むべき場所ではありません。
しかし、ベルギーのフードコートでは普通にビールが売られています。むしろ、食事を食べながらお酒を飲む人も多いですから、ビールだけではなく、ワインなども売られています。
持ち込んだビールでももちろん問題なし
同じお店の中にはスーパーマーケットがありますので、そちらでビールを買い、持ち込んでも何の問題もありません。少なくとも同じ店舗の中で購入したものですから、何の心配もせずにビールが飲めます。
ビールが飲めるマクドナルドなどもあるらしい…!?
個人的には見たことがありませんが、どうやらマクドナルドなどでもビールが購入できる場所があるそうです。もっとも、「以前はそういうマクドナルドがあったよね」と聞きますので、もしかしたら今はなくなりつつあるのかもしれません。
バーなどは午前中からオープン!
バーはレストランと同等
日本では、お酒が飲めるようなお店は1部のファミレスを除いて夕方から営業を始めます。しかし、2010年のOECDの報告によれば、もともとベルギーはイギリス、デンマーク、スロベニア、チェコに次でEU加盟国の中では5番目に一人当たりのアルコール摂取量が多い国だと言われています。そんなベルギーですから、バーなどは午前中から普通にレストランと同等の時間帯にオープンにしています。
そして、例えば金曜日や土曜日の夜はバーも特に賑わっているようですが、平日昼間でもそれなりにお客さんが入るようです。もちろん閑古鳥が鳴いているタイミングもありますが、日本人の「コーヒーを飲もう」という感覚でバーに入り、お酒を飲むようです。もちろん、バーといってもコーヒーや紅茶も売られていますので、お年寄りの中にはそのようなものを頼む人も多いです。
ベルギーに来たらビールは欠かせない!?
ベルギーで生活していると、ビールがいかに生活に関わっているのか、ということがわかります。最近では健康志向の上昇によるものなのか、各ブランドのノンアルコールビールが増えました。もしもフードコートで飲んでみたい、昼間からビールを飲んでみたい、という人は、ベルギーに旅をした時にぜひ挑戦してみてください。誰も白い目で見たりしませんよ。
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