ノーベル文学賞選考機関のレイプ問題に終止符 トップ1人と会員1人が辞任

ノーベル文学賞選考機関のレイプ問題に終止符が打たれました。この性的暴行事件の責任を取ってトップ1人とノーベル文学賞選考機関会員の1人がアカデミーを辞任することになりました。

ことの始まりは2017年11月。ノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーとの繋がりの強いとある男性が複数の女性に性的暴行を加えていたことが明らかになったのです。男性の名前はスウェーデンの法律に従って明かされていませんが、芸術界に名の通ったかなりの著名人なんだとか。スウェーデンのダーケンス・ニュヘテル誌によると彼に性的暴行を加えられたという女性は18人に及び女性たちはみな自身の経験を同紙に証言しています。女性たちの経験を裏付ける目撃情報も集められており、女性たちの証言にはかなりの信憑性があると考えられていました。

今回辞任したのはアカデミートップのサラ・ダニウス氏と会員で作家のカタリーナ・フロステンソン氏。サラ・ダニウス氏はストックホルムで開かれた緊急会議に出席した後、報道陣に向かって「アカデミーは私が事務局長の職から去ることを望んでいる。私としては続けさせて欲しかったが、人生でなすべき他のことがある」と語りました。

ノーベル賞に関してはノーベル文学賞に限らず女性の受賞者の割合が問題になっています。女性のノーベル賞の受賞者は20人に1人程度。ノーベル賞は男性の世界だと揶揄されました。受賞に関しても女性のジェンダーの問題は顕著ですが、今回のアカデミーの重要人物のレイプ問題はさらに女性と男性のジェンダー格差問題を浮き彫りにさせる印象を与えてしまいましたね。

今回の事件によりノーベル文学賞はその権威を失い、アカデミー内部の体制の脆弱さが明らかとなりました。今回はトップが責任を取る形で事件は収集しましたが、ノーベル賞界のジェンダー問題についてはまだまだ課題が残りそうですね。