イギリスが現在記録的寒波に覆われ、多くの人の足に影響が出ています。この寒波は「東からの獣」というあだ名をつけられたシベリア寒気団に伴う寒波です。「東からの獣」はイギリスとアイルランドの大半に大雪を降らせ、人々を寒さの渦に巻き込んでいます。この寒波によりイギリスでは数百を超える学校が休校。道路・鉄道・航空の全てで遅延が生じています。
「東からの獣」によりイギリスではマイナス15度を記録。英気象庁によると、ここまで気温が冷え込んだのは1991年以来20年以上ぶりだそうです。道路の凍結などによる交通被害も出ており、多くの自治体では15トンもの塩を準備して凍結対策に追われる事態に。あまりの過酷な寒さにホームレスのための緊急シェルターも設けられ、ホームレスの人々が一時的に身を寄せています。各自治体はイギリス市民に食料を多めに確保し室温を少なくとも18度以上にするように呼びかけています。
この寒波はイギリスやアイルランドだけでなくフランスやイタリアにも影響を及ぼしています。フランスではホームレスやお年寄りなどが死亡。イタリアでもコロッセオなどの観光地が大雪に見舞われ職員は対応に追われています。ヨーロッパ全体でこの寒波により亡くなった人は少なくとも23人に及ぶそうです。
一方北極では温暖化が進んでいます。今年の北極は平年よりも20度ほど気温が高く、グリーンランドの最北端の観測所でも24時間異常0度以上が観測されました。これは観測史上これまでに2回しかないんだとか。
ちなみにこんな大雪でも子どもたちは大喜び。雪だるまを作ったり走り回ったりと「東からの獣」と呼ばれる寒波でさえ堪能しているようです。今回はヨーロッパのシベリア寒気団「東からの獣」についてご紹介しました。
コメントを残す