海外で生活していると、外国人の中には日本にものすごい理想を持っている人がいることに気づきます。日本は経済的にも大きな国であり、アニメや漫画などで世界の注目を浴びていますよね。ここでは、実際に海外で外国人に言われた日本に対する誤解を紹介したいと思います。
日本のトイレでは音楽が聴ける!
日本のトイレでは食事もできちゃう!?
日本のトイレは世界的にも綺麗だととても有名です。大抵の場合、きちんと掃除されていますし嫌な臭いもしませんよね。和式のトイレは西洋人にとって体勢が辛いと言われますが、日本のトイレは洋式が多いため、外国人にとっても安心です。外国人の中には、「日本のトイレなら食事ができる」という人もいます。
また、ウォシュレットも有名ですよね。ウォシュレットは日本のトイレが持つ機能ですが、海外ではほとんど見かけることがありません。もちろん、衛生的な問題で外のトイレのシュレットを使うか使わないかという問題はありますが、それでもショッピングセンターなどに行けば基本的にはウォシュレットが利用できます。
日本のトイレでは音楽が楽しめる!?
さらに、外国人の中には「日本のトイレでは音楽が楽しめる」と考えている人もいます。確かに、日本では排泄中の音を消すために「音姫」が設置されていることもありますよね。私は川が流れていくような音のものしか聞いたことがないのですが、外国人はこれを音楽だと捉えているらしいのです。
排泄中の音を消すという概念がない外国人の中には、これは爽やかな気分で用を足すための道具だと考えている人もいるようです。そのため、「日本のトイレでは音楽が楽しめる」と考えるらしく、外国人から指摘されることがあります。
日本のお店ではロボットが働いている!
既に店員はロボットに!?
また、「日本の店ではロボットが当たり前のように働いている」と考えている人もいるようです。日本は経済的にも先進国ですが、技術的にも世界のトップを行く国ですよね。そのため、ロボットがお店で採用され、そのロボットが接客をしている、と考えている人もいるようです。
先日、日本に住んでいる母からとあるお寿司屋さんではロボットが受付をしているという話を聞きました。確かに、携帯ショップなどに行ってもロボットが設置されていることがあり、人々が楽しむことも可能です。しかし、だからといって日本で「ロボットが店員として働いている」と言われると、「ん?」と思ってしまうのです。
日本に対する理想がとにかく高い
これは、外国人の日本に対する理想がとにかく高いというところから生じる誤解です。日本はトヨタや日産、ソニーやパナソニックなど、非常に多くの工場を持つ国であり、その技術は世界からも認められています。そのため、特に発展途上国の人からしてみると、日本はものすごく進んだ国であり、他所の国では考えられないようなことが起こっているらしいのです。
アニメや漫画のセリフが知られている
男子高生のセリフ?が知られている!?
また、日本語に関心を持つ人も多く、外国に行くと日本語を勉強している、あるいは日本語を勉強していた、という人を見ることも珍しくありません。しかし、きちんと勉強していた人を除き、どこかで日本について見聞きした、日本語について誰かから聞いた、という人の場合、彼らが知っている日本語にはとても驚かされることがあります。
例えば、数年前に「壁ドン」が流行りましたが、日本のアニメや漫画ではSっ気のある男子高生に対してMっ気のある女子高生がキュンとする、というシーンが多いですよね。だからこそ、男子高生が「やれよ」や「来いよ」などというセリフを発することも珍しくありません。そしてこのようなセリフが海外で知られている、ということもあるのです。
いきなり外国人に「やれよ」と言われても困る
先日、中東出身の男性から「日本語で『やれよ』っていうんでしょう?」と聞かれて反応に困ったことがあります。私は女性ですが、どちらかというとSっ気どころかかなりドSな人間なので、知らない男性からこのようなセリフを言われても困ります。
しかし、アニメや漫画がこのような「Sっ気のある男子高生が発するようなセリフ」「Mっ気ある女子高生がキュンとするようなセリフ」こそが海外で広まりやすく、また、近くて外国人にも言いやすいために、このようなセリフが日常的に使われている表現だと思っている外国人もいるようです。
そう考えると恐ろしいですよね。例えば外国人が、街中で出会った日本人に「そういえば自分が日本語を知っている」という感覚で「やれよ」「来いよ」と言ってしまった場合、一体どうなるのでしょうか!
日本は基本的に過大評価されていることが多い
海外で生活していると、外国人の日本に対する期待がいかに大きいかということがわかります。そのような中で、日本は過大評価されており、ロボットのように「日本はそこまで進んでないなぁ」と思うことも珍しくありません。必要があれば訂正することもありますが、必要ない場合は夢を見させておいてあげようと思い、訂正しないこともあります。いずれにせよ、日本に対してそこまで良いイメージを持ってもらえていることには感謝です。
コメントを残す