中国には人種差別の意識がない?気付いていないだけなのでは!?

人種問題というと、アメリカの白人と黒人の問題と考える人もいるかもしれません。しかし、例えば日本に白人や黒人がいるとどうしても目立ちますよね。その気がなくても日本国内で外国人を見ればじっと見てしまうということもあるでしょう。それは基本的にどこの国でも同じです。ここでは私が中国の北京で生活して感じた中国における人種や外国人に対する扱いについて紹介したいと思います。

「危険な恋!外国人に気をつけて」

 2015年ごろから現れたポスター

2015年ごろから面白いポスターがあちこちで存在感を放つようになりました。「危険な恋!外国人に気をつけて」というタイトルのポスターです。
そのポスターには漫画が描かれており、そこに書かれていたのは白人男性と中国人女性との恋愛でした。白人男性が中国人女性に近づき、甘い言葉を囁きながら中国の国家機密などを中国人女性から聞き出し、実際はその白人男性はスパイだった、というストーリーです。つまり、中国人女性に近寄る外国人男性、特に白人男性はスパイかもしれないから気を付けろ、ということなのです。

 あちらこちらにあるポスター

そしてこのポスターは実に様々な場所に貼られていました。友人が通っている大学のキャンパス内にも貼られていましたし、近所にあったショッピングモールの中、駅のホームにも貼られていました。
ちなみにそのショッピングモールの1階にはまるで空港の免税品店のようにシャネルやディオールなどの外国ブランドが立ち並んでいたのですが、その1階の壁に貼られていたのです。外国の商品がたくさん売られている場所で「外国人に気を付けろ」という注意喚起がなされていたのです。

 外国人はスパイ?

この漫画に描かれていたスパイは白人男性でしたので、少なからずこのポスターは中国人女性に注意を促すものであったということがわかります。しかし、そもそも被害を受けるのが中国人女性、つまり外国人男性には気を付けろ、と言っているあたりに性差別のようなものを感じます。本当に外国人に気を付けろというのであれば、むしろ外国人美女が中国人男性に近づき、骨抜きにするというストーリーでも良いと思うのですが…
いずれにせよ、外国人が皆スパイであるはずもありませんし、そもそも中国人全員が外国人に知られてはいけないような国家機密を握っているはずがないのです。このポスターはまさに偏見に満ちたポスターだといえます。

アメリカで受けた人種差別~「アジア人の女の子がいるからさ」

2017.07.15

洗濯洗剤のコマーシャル

 黒人を洗ったらアジア人になる

2016年、中国でとんでもない洗濯洗剤のコマーシャルが作られたと世界中で話題を呼びました。聞いたことがあるという人もいるかもしれません。
それは黒人を洗濯機に入れ、その洗濯洗剤を使って洗うとアジア人になる、というものでした。つまり黒人は汚れているもの、そしてその汚れをとったらアジア人になる、という極めて人種差別の意識が強いコマーシャルだったのです。
当然ながらこのコマーシャルは世界的に強い批判を受け、まもなく姿を消しました。しかし中国国内においては「何が悪いのかわからない」「とりあえず批判されたからやめておいた」という感覚が強いようでした。

 黒人に対してはまだ認識が低い

中国において外国人はかなり目立ちます。そんな中国の社会でも最近は白人は市民権を持ちつつように感じますが、黒人に対してはまだまだ認識が低いように思います。
さらにこの国ではプライバシー等に関する意識が低いため、外国人にとってはとんでもないことが起こる場合もあります。例えば、私たちにはカリブ海出身、アメリカ国籍の黒人女性の友人がいるですが、彼女が2013年に北京に来た時は出歩くたびに周りからとにかく視線を浴びたそうです。誰彼ともなく近寄ってきて、いきなり顔や髪の毛を触られたり、写真を撮られたこともあったそうです。
最近はそのような事はなくなったと言っていましたが、例えば私が白人の夫と一緒に天安門広場に行った時、夫は他の中国人観光客から一緒に写真を一緒に撮って欲しいと言われていました。また、9ヶ月になる息子は白人寄りの肌の色をしているのですが、外出すると息子もあちこちから一緒に写真を撮って欲しいと言われます(同じアジア人である私にはあまり興味がないようですが笑)。多くの場合、彼らはどうやら中国の地方からやってきた観光客のようです。北京でさえ外国人が出歩くとじっと見られることがあるわけですから、地方出身の人にしてみたら尚更なのかもしれません。

中国人と国際結婚して感じたカルチャーショック① ~ 俺のプレゼントは嬉しくないの?

2017.09.08

大学内における人種差別

 国籍の記載

夫は大学で仕事をしていたため、私たちはその大学のキャンパス内にあるアパートで生活をしていました。全寮制の大学で、学生たちも皆キャンパスの寮で生活をしています。
ある時、私たちが住むアパートの入り口にチラシが貼られていました。そのチラシには「この学生は友人に寮の部屋の鍵を渡して他の学生が自分の部屋に入れるようにした、これは明らかなルール違反である、他の学生もここから学習し、このようなルール違反をすることがないように」と書かれていたのです。そこにはその学生の氏名、学生番号、寮の部屋番号、さらに国籍が書かれていました。いわゆる見せしめのためのチラシだったのです。そのチラシには中国語と英語が書かれていました。ちなみにその学生の国籍はアフリカであり、その学生は黒人でした。

 国籍の記載は必要あるのか

日本においてはこのような見せしめはまずあり得ないのですが、まず国籍の記載は必要あるのか、という疑問が湧き起こりました。例えば、かつてユナイテッド航空が座席が足りないということで、中国系の男性医師を飛行機から引きずり下ろすという事件が起こりましたよね。特にその乗客が中国系であったということから、人種差別だったのではないかなどという意見が出ました。
このように、マイノリティーに対して不当な態度をとると人種差別なのではないかと言われることがあります。これは大学でも同様であり、そのアフリカの学生がもしアメリカ人だったらどうなのか、白人だったら国籍の記載はされなかったのではないか、などという疑問が起こっていました。
もちろん真実を知る由は無いのですが、大学という場所が学生を見せしめにする時、人種やマイノリティという点を考慮しなかったことに問題があるように感じます。もともと見せしめ自体に問題がありますが…

人種差別の問題に気づいていない

中国で生活して思ったのは、なんとなく中国人は人種差別という概念がないのではないかということでした。それは人種差別をしないという意味ではもちろんなく、本来ならば人種差別に当たることが人種差別であるということに気づいていないという意味です。中国はインターネットなども規制しており、海外からの情報をコントロールしている状態にあります。ですから、中国のこのような意識が変化するにはまだまだ時間がかかるかも知れませんね。

私が感じるミャンマー人の性格 ~ いまだに残る軍事政権の影響!

2018.01.21
   

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