ロンドンで仲良くなったブラジル人との忍者な日々

はじめまして紗枝ちゃんと申します。これまでバックパッカーのような…旅人ような…かたちでワーホリや留学に行きました。いまのところは先進諸国メインで行きました。ちなみに海外にはいつも一人で出かけます。今回はイギリス(英国)のロンドンに3ヶ月ほど留学をしていた時にプライベートと仕事でお世話になったイギリス在住のブラジル人とのお話です。

イギリスで徐々に広がる人間関係

 2度目のロンドンで

この時ロンドンに着いたときは住む場所をまだ決めていませんでした。そのためホテルやホステルに泊まっていました。これらの場所も色んな人々との出会いがあって楽しいのですが、長期では住めませんね。

ホステルのシェアルームでくつろいでいると誰かから突然電話が掛かってきました。前回英国に来たときにお世話になったイギリス人のアマンダさん(仮名)でした。懐かしいなぁと思いつつ世間話をしました。私が住む場所を探しているというと友人を紹介してくれました。シェアハウスを貸していて住む人を探している友人です。

その友人がロベルトさん(仮名)です。ロベルトさんに電話をしてみるとかなり陽気な男性でした。訛りから英国生まれではないことがわかりましたが何処の国の出身の方かまではわかりませんでした。ロンドンには色んな国からきている人がいますからいちいち気にしてられません。事務所の場所を紹介するからと住所をメッセンジャーで送ってもらいました。

 教えてもらった住所を訪ねると・・・

大きな駅から少し外れた住宅の並んだ通りに行きました。いま思うとだいぶイギリス的な風景でしたね。少し迷いながら事務所のある建物にたどり着きました。3-4階建てのおそらく一フロアに一組が住んでいるであろうアパートでした。4階の呼び鈴を鳴らすと、声はなくドアが開きました。

4階は屋根裏なのかドアが3階までと違い。非常口のようでした。中に入ると一人の男性が出迎えてくれました。ロベルトさんではないようです。建物は倉庫のように物が置いてあって一見して何をする場所かわかりませんでした。きょろきょろしているとロベルトさんはまだ到着してないとのことで待ってて欲しいとのこと。

イギリスで約束の時間に人が来ない事は割と「日常茶飯事」です!!だから私は「まだ」驚きませんでした。ロベルトさんにメッセージを送りました。するとボイスメッセージが返ってきました。ボイスメッセージ…文字で読むほうが楽だなあ…と思いつつ内容を聞きました。

「あと20分で着く」とのこと。「嫌な予感」がしました。何故ならイギリスで時間に柔軟な人の場合…

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「5分以内に着く」と言われたら着くのは15分後!?

 英語の時間表現には要注意?

「Just a moment」の意訳は「少々お待ちください」

(A moment)は一瞬という意味ですが日本語の少々と同じでいつまで待つかわからないという意味でもあります。

ここまでは理解できるとして私が「理解に苦しんだ」のが

「In 1 minute」― 「3分くらいで」

「In 3 minutes」― 「5~7分くらいで」

「In 5 minutes」―「10分~15分くらいで」

「In 10 minutes」―「20分から30分くらいで」

と何故か「時空」が歪んでいるからです!!そもそも「In XX minutes」は「XX分以内に」という意味です。しかし、以内にという意味を無視して遅れてきます。もちろん時間に正確なイギリス人もいますが、時間に柔軟なイギリス人は時間に対しても柔軟な英語を使うのでしょうか。

この傾向から考えて20分以内に来るなら1時間は待つかと考えいました。予想通り20分では到着せず40分後、今度もまたボイスメッセージで今近くまで来たとの連絡がありました。

 「もちろん」20分の時点で更に遅れる連絡は「ありません」!!

無事にロベルトさんは事務所に到着、1時間くらいで来たでしょうか。お互いに自己紹介をしました。ロベルトさんは写真家でスタジオを運営しているが、副業で賃貸もやっているとのこと。出身国はブラジルでした。

少し話を端折りますが、結果としてシェアハウスに見学に行くことが決まりました。いまはタイ人の女性とその彼氏のヨーロッパ系の人が住んでいるアパートです。近日2人は退去するのでそこを勧められました。2Kのアパートで2人向けなのでもう一人の入居者は自分で探してもいいし、並行してロベルトさんも探すとのこと。(見ず知らずの人は怖いなぁ自分で探そうと思いました。)

見学を勧められたものの鍵が修理中だっため、タイ人の女性の連絡先を聞き連絡を取りつつ開けてもらうことにしました。

ロベルトさんは忙しく一緒に見学に行けないため今からなら一人で行ってきてとのこと。(一人で見知らぬシェアハウスに見学にいくというのも良い意味に大胆ですね。)

そんなわけで見学に行くと、タイ人の女性は当たり障りのない感じで対応してくれました。2Kなので2部屋あり、1部屋にそれぞれ1人ずつで、合計2人住めるアパートです。一部屋が広かったこともあり、2人のカップルは一つの部屋に住んでいました。2人が住んでいない空いている方の部屋を見せてもらいました。

イギリスでは重ねての話し合いが必要な場合を除き、契約などの話が進むのがとても早いです。話はすぐにまとまり、翌日からここに住むことにしました。

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お前は忍者か!?

 シェアハウスでの生活の始まり

翌日、正午に待ち合わせて鍵を渡すとのことだったので私は荷物とともにシェアハウスに到着しました。タイ人の女性と連絡を取っていたので無事に中に入って歓談しつつゆっくりしていました。

一時頃、ロベルトさんに近くまで来たからピザ屋の向かいの喫茶店に来てと言われ行きました。(一時頃なのはもう突っ込まなくても良いでしょう。)

ロベルトさんは鍵を渡しつつ一つ疑問が浮かんだようです。

「 荷物はどうした?」

私は答えました。

「えっ?シェアハウスにもう置いて来たましたよ?だって昨日入った時も鍵はなかったし…」

ロベルトさんは混乱して驚いたようです。

「えっ!?まだ鍵も渡してないのに??速っ!超速っ!そうかお前は忍者なんだな!違いない…」

(英語でのニュアンスはこんな感じ)

(What?! I’ve not passed the key yet?? FAST!! SUPER FAST!! OH I see… YOU are

NINJA !! definitely…)

ロベルトさんとはこの会話をきっかけに仲良くなりました。結果として限られた時間数の仕事が許されていた私はロベルトさんのスタジオで少しアルバイトをすることになりました。

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時間に遅れるのはルーズではないことも

 予定を詰め込むイギリス人も

アルバイトとシェアハウスの件で週に2~3回ロベルトさんと会っていましたが、ある日私が待ち合わせ時間に対してあえて遅れて行ったら、ロベルトさんが既に居ました。遅れたことを謝りましたが、お互い様なので大した問題ではありませんせん。ロベルトさんは私の提出した書類を受け取ると忙しそうに次の現場へと去っていきました。この次は時間ぴったりで行ってみました。なんとロベルトさんがまた居ました!また忙しそうにしていました。

どうやら私が約束の時間に基本は遅れないので、ロベルトさんは予定が詰まっている時でも私との予定なら隙間時間に会って済ませられると考えたみたいです。ロベルトさんは時間に柔軟なタイプですが、時間通りに動こうと思えば動けるのです。

一般的なイギリス人にもいえますが、遅れる人というのはだらだらして遅れるのではなく前の予定に時間を割きすぎていたり、予定を隙間なく詰め込んで結果時間に柔軟になるみたいです。時間を守るために空き時間を作るより、時間をずらしても良いからたくさん詰め込もうみたいな。

ロベルトさんは基本的に予定を詰め込むタイプです。しかし私が時間を守って欲しいと強調した結果、時間通りに動いて頂けました。ロベルトさんの場合はもとからできないというより普段あまり意識をしていないみたいです。

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時間のはそもそも柔軟なもの!絶対の場合は「追加で説明」!

イギリス人在住のブラジル人というレアなケースでしたが、お国柄によっては時間にフレックスなお国柄もあります。時間を守るのは「絶対」に必要なことと考える日本人が大多数だと思いますが、時と場合によっては「柔軟」に捉えても良いでしょう。

日本では時間の約束を守ることは基本、遅れることはマイナスとなりますが、イギリスで時間の約束は遅れても大した問題ではなく柔軟に対応するものです。

もし絶対に遅れてはならない場合はそのことが「追加で説明」されます。同様に絶対に遅れられてはならない場合はそのことを「追加で説明」しましょう。

中には何回言っても時間が守れない人も何人かいましたが、ロベルトさんのようにやろうと思えば時間を守ってくれる人は多いです!

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